鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
つもるは蝦夷富士羊蹄山
登れ人々陸奧灣も
一目に見ゆる高嶺まで
さらに読みやすく!
つもるは蝦夷富士 羊蹄山
登れ人々 陸奧湾も
一目に見ゆる 高嶺まで
さあ、歌ってみよう!
♪つもるはえぞふじ ようていざん
♪のーぼれひとびと むつわんもー
♪ひとめにみゆるー たかねまでー
函館駅→桔梗駅→七飯駅→新函館北斗駅→大沼公園駅→駒ヶ岳駅→森駅→八雲駅→国縫駅→長万部駅→黒松内駅→比羅夫駅→倶知安駅→然別駅→余市駅→蘭島駅→塩谷駅→小樽駅
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ抜粋
蝦夷富士・羊蹄山 富士山そっくり
羊蹄山(ようていざん、標高1898m)は、北海道後志(しりべし)地方にある、富士山そっくりの山です。
倶知安町の南、ニセコ町の東に位置しており、北海道(蝦夷)の郷土富士であることから、
- 「蝦夷富士(えぞふじ)」
と呼ばれています。

羊蹄山(蝦夷富士)(北海道)
富士山そっくりな「郷土富士」
日本には(あるいは世界中に)富士山そっくりな山はいくつも存在します。
例えば
- 青森県最高峰の岩木山(いわきさん)は、「津軽富士」
- 岩手県の岩手山は、「岩手富士」
- 鹿児島県の開聞岳(かいもんだけ)は「薩摩富士」
といった具合に呼ばれています。
このように、全国各地の富士山そっくりな山を、「郷土富士」といいます。
詳しくは、以下の各記事でも解説していますとで、ご覧ください。



もちろん、富士山そっくりな「郷土富士」は、全国他にも(海外にも)たくさんあります。
中でも、羊蹄山は数ある郷土富士の中でもトップクラスに富士山そっくりなんじゃないかと思うくらいです。

冬の羊蹄山(北海道)
「後方羊蹄山」とも書く 後志(しりべし)の山
また、羊蹄山の別名は、
- 「後方羊蹄山(しりべしやま)」
ともいうそうです。
なお、倶知安町に振興局所在地を置く
- 後志総合振興局(しりべしそうごうしんこうきょく)
ですが、
- 「後志」と書いても、
- 「後方羊蹄」と書いても、
どちらも「しりべし」と読むようです。
羊蹄山の名前は、「後方羊蹄」からきているようです。
しかし、後方羊蹄という表記だと国名としては長いため、「後志」という表記になったようです。
この辺りのネーミングには、諸説あるようです。
後志(しりべし)地方とは
後志地方(しりべしちほう)は、かつての旧律令制に倣った地方区分である
- 後志国(しりべしのくに)
あるいは、現在の北海道の行政区分である
- 後志総合振興局(しりべしそうごうしんこうきょく)
あたりをいいます。
倶知安町に振興局をおく、後志総合振興局管内エリア
後志総合振興局は、振興局所在地を
- 倶知安町(くっちゃんちょう、北海道虻田郡)
に置き、
- 小樽市
- 余市町(よいちちょう)
- 岩内町(いわないちょう)
- 寿都町(すっつちょう)
- 仁木町(にきちょう)
- 黒松内町(くろまつないちょう)
などの自治体を含みます。
飛鳥時代に後志地方を平定した、阿倍比羅夫
前回説明したように、
- 阿倍比羅夫(あべのひらふ:飛鳥時代に蝦夷地を平定した人物)
がこの地域を制圧したことは、「日本書紀」に書かれています。西暦660年くらいのことです。
歴史的に、北海道は常に防衛を固めてきた
北海道は日本の端にある土地(※)ですから、常に諸外国からの侵略の脅威にありました。
※これは九州、特に福岡あたりでも同じことがいえます。
したがって、
- 北海道を警備し、強化する
- 軍事力を高め、文明を強化する
という必要が、古くは飛鳥時代くらいからあったわけですね。
歴史における北海道防衛強化の取り組み
蝦夷地・北海道の軍事強化・文明強化について、鉄道唱歌に関係あるところでは、
- 飛鳥時代に朝廷に命じられて蝦た、夷のこの辺り一帯を平定した阿倍比羅夫(南の巻13番)
- 長万部の回で出てきた、南部陣屋(南の巻11番)
- 野幌・峰延・美唄のところで出て来る屯田兵(北の巻10番)
などです。
次回は、倶知安駅へ
次は、倶知安駅(くっちゃんえき)に止まります!
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