鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
樂しき海士の里見えて
鰊網引く春の日の
にぎわい言葉につくされず
もう少し読みやすく!
楽しき海士の 里見えて
ニシン網引く 春の日の
にぎわい言葉に つくされず
さあ、歌ってみよう!
♪たのしきあまのー さとみえてー
♪にーしんあみひく はるのひもー
♪にぎわいことばに つくされずー
函館駅→桔梗駅→七飯駅→新函館北斗駅→大沼公園駅→駒ヶ岳駅→森駅→八雲駅→国縫駅→長万部駅→黒松内駅→比羅夫駅→倶知安駅→然別駅→余市駅→蘭島駅→塩谷駅→小樽駅
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ掲載
余市駅からは、いよいよ日本海側へ
余市駅(よいちえき)を過ぎると、いよいよ日本海側に出てきます。
日本海を左にみて、まっすぐ進めば小樽(おたる)はあと少しです。
蘭島駅・塩谷駅を過ぎ行く
この途中、
- 蘭島駅(らんしまえき、北海道小樽市蘭島)
- 塩谷駅(しおやえき、北海道小樽市塩谷)
といった北海道でも有名な海水浴場に近い駅を通ります。
というか、この地域は既に小樽市に入っています。
ただ、海辺とはいっても、当時は蒸気機関車の吐き出す煙が漁師から嫌われたため、完全な海辺ではなく、特に塩谷駅あたりは少しだけ内陸部に線路が通っています。

蘭島駅(北海道小樽市蘭島)

塩谷駅(北海道小樽市塩谷)

冬の蘭島駅(北海道小樽市)
北海道初の海水浴場「蘭島海水浴場」
蘭島海水浴場(らんしまかいすいよくじょう)は、北海道初の海水浴場であり、北海道でも特に名高い海水浴場の1つです。
蘭島海水浴場は、特に北海道においても人気があったようです。
特に、1980年代には蘭島駅から海水浴場まで長蛇の列ができるほど、観光客で賑わったそうです。
蘭島駅前にあるセブンイレブンは、この時期に売り上げ日本一の集客数を誇ったこともあるようです。
私もかつて真冬の北海道を旅行していたときに、ここのセブンイレブンに行ったことがあります。
札幌圏からのアクセスも比較的良いため、現在でも、札幌方面からの海水浴客の人達でよく賑わうようです。
北海道ならではの魚「ニシン」
「海士の里」とは?
歌詞に出てくる海士(あま)とは、簡単に言うと漁業に携わる人(漁師)をいう、古い呼び方です。
「海士の里」というと、直訳すれば「漁村」といったところでしょうか。
つまり、漁師さんたちが暮らす、生活の基盤となる村や集落ということですね。
ニシン(鰊)とは? 寒い海を好む魚
ニシン(鰊)とは、寒い海(水温の低い海)を好むために北海道の海によく生息している、北海道ならではのお魚です。
春になるとニシンが捕れることから、ニシンはちょっとした春の風物詩だったようです。
イメージとしては、
- 春が来た→ニシンが捕れる季節
- ニシンが捕れるようになった→春が来た証
みたいな、おめでたさや嬉しさを表す意味に使われてきたことでしょう。
歌詞の意味をまとめてみる
以上を踏まえて、歌詞を現代語に意訳すると、以下のようになるでしょうか。
楽しそうな漁師さん達の暮らす漁村が近くにあって、
ニシンがめでたく捕れるようになった春の日には、
この地域は賑わいと楽しさで盛り上がるのだ。」
小樽へはあと少し
蘭島駅、塩谷駅を過ぎると、小樽へはあと少し。
迷わず小樽へ向かいましょう!

真冬の蘭島駅(北海道小樽市)
蘭島駅を過ぎて、塩屋駅も過ぎ、さらに東へ進んでいくと、いよいよ小樽に止まります!
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