鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
變はる景色を目に見つゝ
慰む程に呼ぶ聲を
聞けば小樽か早こゝは
もう少し読みやすく!
変わる景色を 目に見つつ
慰む程に 呼ぶ声を
聞けば小樽か 早ここは
さあ、歌ってみよう!
♪かーわるけしきを めにみつつー
♪なぐさむほーどに よぶこえをー
♪きーけばおたるか はやここはー
函館駅→桔梗駅→七飯駅→新函館北斗駅→大沼公園駅→駒ヶ岳駅→森駅→八雲駅→国縫駅→長万部駅→黒松内駅→比羅夫駅→倶知安駅→然別駅→余市駅→蘭島駅→塩谷駅→小樽駅
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ掲載
まずは、歌詞の意味を確認
まず、歌詞の意訳としては、以下のようになるでしょうか。
窓の外に移り変わる様々な景色を見てきた。
嬉しさを伝える駅のホームの声を聞くと、
早くもここは小樽に着いたようだ。」
旅をしていると、様々な人と話す機会がある
鉄道で旅をしていると、様々な土地の言葉に出会うこともあるでしょう。
- 地元の人と話したり、
- 駅員さんと会話したり、
- 観光案内所の方と会話したり、
- ホテルの方と会話したり、
様々な人と会話する機会があります。
土地によって、話す言葉も違ってくる
また、土地や地方によって方言も違うため、
- 地方によって独特の言葉の訛りがあったりする
- ネットには決して載らないような地元ならではの話や情報を得られたりする
します。
その土地ごとに、その土地に来た喜びがあるものです。
県が変わるたびに、「方言が変わる」という経験
青春18きっぷで旅をしていると、旅の途中で、
ことを実感することになります。
例えば、青春18きっぷで、
- 九州・中国地方
- 関西地方
- 東海地方
- 関東地方
- 北関東
- 東北地方
- 北海道
の順に旅をしていると、みるみる人々の方言が変わっていくのは、本当に興味深いことです。
またこれは、一気に移動する新幹線では、なかなか味わえない経験でもあります。
歌詞にある
というのは、こうした喜びを表しているのではないかと思います。
また、鉄道に乗っていると、時間が経つごとに窓の景色は次々に変化します。
最初は高層ビルだらけの市街地を出発しても、
- 徐々に閑静な住宅地の景色になり、
- そして大きな川(橋)を渡ると、
- すぐに田んぼや畑の景色になり、
- 徐々に険しい山岳地帯に入り、
- 野原や林や峡谷、美しい川などに沿って走る
ようになります。
時たま、
- 特徴的な富士山そっくりの山(郷土富士など)が登場したり、
- 美しい川の景色になったり、
- 歴史的な建造物が窓の外に現れたり
します。
たまに、線路そばにシカが出てくることもあります。
このように、窓の外の景色は次々に移り変わっていくのです。
鉄道系YouTuberスーツさんの言葉によれば、彼は1日10時間以上列車に乗っていることも珍しくなく、車窓で気になった景色を見て、
- 「あの山は、何という山だろう?」
- 「あの川は、何という川だろう?」
と気になっては、Google Mapなどで調べたりされるようです。
参考:スーツさんの著書「神と呼ばれた鉄道YouTuber スーツの選んだ鉄道百景」
車窓に映る山は川を調べていれば、鉄道旅は退屈することはない
私も、スーツさんと同じように車窓に出てきた象徴的な山や川、建造物などの名前はすぐにGoogle Mapで調べるようにしています。
それによって、窓の外の景色に詳しくなるのです。
ついでに、その土地の歴史や農業、産業、経済、市政などについて調べたりすると夢中になって止まりません。
気がついたら、あっと言う間に目的地に着きます。
こうすれば、青春18きっぷや北海道&東日本パス等での普通列車の旅は、決して飽きることを知りません。
スマホに夢中になっている間に、車内では充実した時間を過ごすことができます。
列車の変わりゆく景色を楽しむことは、旅の楽しみである
話が長くなりましたが、このように変わりゆく窓の景色を眺めることはそれ自体が楽しみであり、夢中になれるものです。
歌詞にある
というのは、こうした喜びを表すのでしょう。
次に、
というのは、現代の我々にとっては少し難しい表現になります。
「慰める」という言葉には、
- 「嬉しくさせる」
- 「憂さを晴らす」
といった意味もあります。
つまり、
の「声」というのは、現代の例でいうと車内や駅のホームに鳴り響く
というようなアナウンスのようなものですかね。
「呼ぶ声」とともに、小樽へ到着
また、鉄道唱歌ではよく
- 「駅夫の声」
というフレーズが出てきますが、当時は駅員さんの、例えば
「京都に到着しました!」
「水戸に到着しました!」
「米原に到着しました!」
というような勇ましい声を上げてくれ、駅に到着した喜びが感じられていたのかもしれません。
※京都、水戸、米原は私が知る限りの鉄道唱歌「駅夫の声」がらみの駅です。
京都:東海道編 第46番

水戸:奥州・磐城編 第54番

米原:北陸編 第71番

私は列車で旅をするとき、よくこれら歌詞のフレーズを頭の中で流しています。
最後の「小樽」というフレーズを他の3文字の駅に変えて替え歌を作れば、色んな駅に応用できできます。
例えば、東京から東海道線で熱海に向かってるとき、熱海駅に着いたら
などという風に頭の中でこの曲を流して、熱海駅に着いた喜びを感じるようにしています。
熱海駅は、鉄道唱歌には登場しませんからね。
これについての詳しくは、以下の「東海道編」にて解説。

なお、私は発達障害(ADHD、アスペルガー症候群など)の気質があるのですが、頭の中でメロディを流すのはアスペルガー症候群あるあるらしいのですが本当なんですかね(^_^;)
ほどなくして、小樽へ到着となります。

小樽駅(北海道小樽市)

小樽駅(北海道小樽市)
次回からは、「北の巻」へ
次は、小樽市の解説です!
次回からは、本格的に小樽の観光・歴史などの話題・解説となります。
また、全20番にわたって続いてきた「南の巻」は、ここまでとなります。
次回から「北の巻」に入ります。
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