鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
錢函輕川過ぎ行けば
右には手稻の山高く
左に石狩原廣し
さらに読みやすく!
銭函軽川 過ぎ行けば
右には手稲の 山高く
左に石狩原広し
さあ、歌ってみよう!
♪ぜにばこかるがわ すぎゆけばー
♪みぎにはていねの やまたかくー
♪ひだりにいしかり はらはろしー
小樽駅→(熊碓トンネル)→銭函駅→手稲駅→
琴似駅→札幌駅→厚別駅→野幌駅→江別駅→幌向駅→岩見沢駅→峰延駅→美唄駅→奈井江駅→砂川駅→(神居古潭)→旭川駅
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表示
小樽を出て札幌へ 広大な日本海の横を走る
今回は、小樽を出発してひたすら日本海沿いを走り、札幌へ向かっている途中の道中になります。

日本海の景色(函館本線の車窓より)(北海道)
左側はそれまで日本海の景色が続き、徐々に石狩平野の遙か北へ続く長大な海岸線が姿を現します。
この北へ延びる海岸線は、
- ずっと北へ行くと増毛(ましけ)方面へ至り、
- さらに北へいくと北緯45度線を過ぎ、
- 稚内(わっかない)へと至る
わけです。
銭函駅に至る
窓の左側にずっと日本海沿いを走るとやがてその海の景色も終わり、
- 銭函駅(ぜにばこえき、北海道小樽市)
に入ってきます。
銭函駅は、石狩平野の最も左上に存在している駅です。
逆にいえば、銭函駅を過ぎると、広大な石狩平野に突入していくことになります。
広大な石狩平野へと入ってゆく
石狩平野(いしかりへいや)は、関東平野・十勝平野に続いて、日本で3番目に大きな平野になります。
北海道最大の都市である札幌市も、石狩平野にあります。
北海道の農業と発展の基盤となった、石狩平野
昔は農業や交通などで人々が往来して栄えるのに、山地や勾配は避けられ、嫌われてしたのでした。
また、農業をやったり道路を敷いたりするのにも、平地が重宝さていたことと思います。
石狩平野のような広大な平地は昔の人にとって農業や交通の要所として非常に貴重なものだったと思います。
ましてや、明治時代以降の北海道開拓においては、北海道に広大な文明を築き諸外国からの侵攻に備える必要がありました。
そのため、農業地帯を発展させ、力強い文明を築くためにも、石狩平野は北海道発展の中心地としてかなり都合のよい場所だったことでしょう。
手稲山を右に走る
そして、窓の右側には
- 手稲山(ていねやま、標高1023m)
がそびえることになります。
手稲山は、札幌駅の西約10kmほどの位置にある山です。
また、北海道における有数のスキーの名所です。
歌詞「軽川駅」は、現在の手稲駅のこと
歌詞に出てくる「軽川駅(かるがわえき)」は、現在の
- 手稲駅(ていねえき、北海道札幌市)
のことです。

手稲駅(北海道札幌市手稲区)
手稲駅(ていねえき)は、札幌市手稲区の中心駅です。
開業当初は
- 「軽川駅(かるがわえき)」
という名称でしたが、1952年に現在の駅名になりました。
ひらがな三文字の駅「ほしみ駅」

ほしみ駅(北海道札幌市手稲区)
また、銭函駅と手稲駅の間には、平仮名三文字の駅名である「ほしみ駅(北海道札幌市手稲区)」があります。
私はこの平仮名の珍しい駅名に、大きなインパクトがありました。
銭函駅を過ぎ、ほしみ駅を過ぎた段階で小樽市ではなくなり、ここからは札幌市に入ります。
ほしみ駅の由来
ほしみ駅の由来は、駅近辺に星置川(ほしおきがわ)という名前の川が流れており、この星置川にかかる橋が
- 「星観橋(ほしみばし)」
であることと、この地域(手稲区星置)の地名のイメージからつけられたそうです。
札幌市最西端の駅・ほしみ駅
ほしみ駅は、札幌市最西端の駅になります。
逆にいえば、ほしみ駅を過ぎれば小樽市を抜けて札幌市に入った、と思うようにすればよいでしょう。
海岸線とは離れ、左には広大な石狩平野
銭函駅を過ぎると、先ほども述べたように徐々に海岸線とは離れていきます。
歌詞に
とあるように、窓の左側には広大な石狩平野の気色が広がることになります。
ただし、現在は建物も多く、鉄道唱歌の頃の景色とは異なっているようです。
発寒駅を過ぎ、やがて札幌駅へ
そして、
などの駅を次々に札幌方面へ進んでいき、琴似駅(ことにえき)も過ぎると、札幌へはもうすぐです。
次は、いよいよ札幌に止まります!
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