鉄道唱歌 北海道編 北の巻第12番 神居古潭(カムイコタン)

まずは原文から!

雪に若葉に紅葉(こうよう)に
風景すぐれし神居古潭(かむいこたん)
こゝに地形は狹(せば)まりて 
上川(かみかわ)原野(げんや)ぞ開けゆく

さらに読みやすく!

雪に若葉に紅葉(こうよう)に
風景すぐれし神居古潭(かむいこたん)
ここに地形は狭(せば)まりて 
上川(かみかわ)原野(げんや)ぞ開けゆく

さあ、歌ってみよう!

♪ゆーきにわかばに こうようにー
♪ふうけいすぐれし かむいこたん
♪こーこにちけいは せばまりてー
♪かみかわげんやぞ ひらけゆくー

(函館本線)
小樽駅→(熊碓トンネル)→銭函駅→手稲駅→琴似駅→札幌駅→厚別駅→野幌駅→江別駅→幌向駅→岩見沢駅→峰延駅→美唄駅→奈井江駅→砂川駅→(神居古潭)→旭川駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表記

滝川駅(たきがわえき、北海道滝川市)を出発し、留萌本線(るもいほんせん)との分岐点である深川駅(ふかがわえき、北海道深川市)を過ぎてさらに旭川方面へ進むと、山林に囲まれた領域に入って地形は狭まっていきます
すると、景色の右側に神居古潭(カムイコタン)という景勝地があります。
ここを通り過ぎ、さらに行くと旭川市がある上川原野上川盆地)へと景色が一気に開けてゆきます。

神居古潭(かむいこたん、カムイコタン)は、アイヌ語由来石狩川の景色がとても美しい景勝地です。

語源はアイヌ語で、

カムイ→神の
コタン→居所

であり、「神の居所」という意味になるようです。

神居古潭は石狩川が山中を浸食してできた峡谷にありますから、紅葉の季節は「山一面の紅葉と石狩川の景色」がそれは素晴らしいものになります。

なお、カムイはアイヌ民族の信仰において最高級の神様のような存在だそうです。
それに由来して、この辺りを走る特急車両には「カムイ」という特急がありますよね。

なお、札幌~旭川間を走る「特急カムイ」と「特急ライラック」の違いについてですが、所要時間と料金は同じで、使用する車両も789系とほぼ同じなため、両者で大差はないようです。
しかし、「ライラック」は789系0番台、「カムイ」は789系1000番台と若干の違いがあり、自由席がカムイの方が若干多い、など、鉄道にそこまで詳しくない一般人であれば気付かないレベルの違いがあるようです。
また、カムイには指定席とグリーン車の中間である「uシート」があります。uシートはJR北海道ならではの、乗客のためのおもてなしです(あなたのためのシート→youシート→uシート)。

ライラック」とは、紫色の花が美しい植物であり、札幌市の市木とされている植物です。

上川原野(かみかわげんや)とは、現在の旭川市など上川総合振興局を中心とする「上川盆地(かみかわぼんち)」のこではないかと思われます。当時はまだ開拓間もない頃で手つかずの土地も多かったでしょうから、「原野」という言い方をしてたのでしょう。

上川盆地は、北海道内陸部にある北海道最大の盆地で、中心都市は言うまでもなく、北海道第2の大きな都市である旭川市(あさひかわし)です。
この上川盆地は冬は非常に寒く、1902年に旭川市で観測史上最低気温のマイナス41度を記録するなどその寒さは厳しいものがあります。しかし盆地であるが故に夏は一転して厳しい暑さになります。35度くらいは普通にいきますので、夏の旭川に初めて行く人は、冬の寒いイメージから「夏は多分涼しいだろう」と油断してかかると熱中症などのリスクもありますので、気をつけていきましょう

ここまでの車窓は、石狩川の浸食によって作られた神居古潭の峡谷を走ってきましたが、近文駅(ちかぶみえき、北海道旭川市近文町)を過ぎると一気に景色が開けてゆき、旭川市の都会的な街の風景がまもなく近づいてきます。旭川はもうすぐそこです。

近文駅(旭川市)。旭川駅までは、あと1駅だ

次は、旭川駅に止まります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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