鉄道唱歌 奥州・磐城編 第22番 福島に到着!板倉氏と古関裕而の街

鉄道唱歌 奥州・磐城編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
福島の地理・歴史などについて、やさしく解説してゆきます!

↓まずは原文から!

松川まつかわすぎてトンルを
いづればたる福島ふくしま
町は縣廳けんちょう所在の地
板倉氏いたくらうじ舊城下きゅうじょうか

さらに読みやすく!

松川まつかわすぎて トンネルを
いずれば来たる 福島ふくしま
町は県庁所在の地
板倉氏いたくらうじの 旧城下きゅうじょうか

さあ、歌ってみよう!

♪まつかわすーぎて トンネルをー
♪いずればきたるー ふくしまのー
♪まちはけんちょう しょざいのち
♪いたくらうじのー きゅうじょうか
(東北本線)
宇都宮駅→西那須野駅→那須塩原駅→黒磯駅→黒田原駅→新白河駅→白河駅→泉崎駅→矢吹駅→須賀川駅→郡山駅→日和田駅→本宮駅→二本松駅→安達駅→松川駅→福島駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ抜粋

松川駅を過ぎて北上すると、福島駅へ

二本松駅安達駅を過ぎると、

  • 松川駅まつかわえき(福島県福島市松川町)
  • 金谷川駅かなやがわえき(福島県福島市松川町)

を経て、福島市街地方面へ向かっていきます。

金谷川駅かなやがわえきは福島大学の最寄り駅なので、学生さん達が多く乗られていきます。

やがて、福島県の県庁所在地である福島市の中心駅・

  • 福島駅ふくしまえき(福島県福島市)

に到着します。

福島駅(福島県福島市)

福島駅(福島県福島市)

福島県の県庁所在地・福島市 かつては板倉氏の本拠地だった街

福島県福島市ふくしましは、福島県の県庁所在地にして、福島県第3位の人口を持つ街であります(約28万人)。


なお、福島県の人口は、

  • 1位:いわき市、約34万人
  • 2位:郡山市、約33万人

となっています(近年また郡山市が抜いたとも。
この辺の順位は結構上下するようです)。

なので、決して福島県最大の街というわけではありませんが、福島駅周辺は飲食店、商業施設などが充実しているため、東北地方の旅の途中駅・拠点駅として、休憩・買い物などには一切不便ない街として認識しています。


歌詞にあるように、福島藩はかつて本多氏、堀田氏、板倉氏の旧城下でした。

また、板倉氏は幕末の藩主であったことで知られています。

全国有数の「くだもの王国」福島 桃の名産地

また、福島県は全国有数の、桃をはじめとする果物の生産が盛んなところです

日本一の桃の産地は山梨県ですが、
福島県はそれに次ぐ第2位の桃の生産量を誇っています。

福島県産のモモは全国的に有名であると同時に、果物王国としての地位を一定数確保しているといえるでしょう。

福島出身の偉大なる作曲家・古関裕而

福島市は古関裕而こせきゆうじ(1909年生・1989年没)の生誕地として有名です。

古関裕而こせきゆうじは、福島県福島市出身の、戦前から昭和を代表する偉大な作曲家です。
生涯で約5,000の曲を作曲したことで知られ、誰もが知っている「あの曲」も、実は古関裕而の作曲だったりして驚いたりします。

例えば、

  • 読売ジャイアンツの応援歌「闘魂込とうこんこめて
  • 阪神タイガースの応援歌「六甲おろし

も古関裕而の作曲ですし、戦前の軍歌である「露営ろえいの歌」も古関裕而の作曲です。

さらに、夏の甲子園(高校野球)で開会式・閉会式で演奏される

  • 栄冠は君に輝く

も古関裕而の作曲です。

福島駅の発車メロディー「高原列車は行く」

そして古関裕而こせきゆうじの最強の曲こそが、

  • 高原列車は行く

です。

この曲は、歌手の岡本敦郎おかもと あつお)さんが、1954年にリリースした曲になります。

  • 作詞:丘灯至夫おかとしおさん
  • 作曲:古関裕而さん

です。

私(筆者)は、親がこの曲を好きだったことがきっかけでこの曲を覚え、現在でもカラオケで頻繁に歌います。


列車で旅行しているときに、車窓が

  • 高原地帯
  • 田園地帯

の様相をていしたときに、この曲を頭で流すと、とても雰囲気が出ます。

例えば、

「牧場で女の子(乙女)が、こちらへ向かって花束を投げる」

というシーンや、

  • 山・川・湖の側を走る列車の姿

を想像したりして、なんだか楽しい気分になります。

「高原列車は行く」のモデルとなった、福島県・沼尻鉄道

なお、「高原列車は行く」のモデルになった路線は、前々回解説した通り、かつて

  • 福島県耶麻郡猪苗代町(野口英世のふるさと)

の近くにある、

  • 川桁駅かわげたえき

から、やや北へ沼尻ぬまじり方面へ向かって延びていた「沼尻鉄道ぬまじりてつどう」です。


沼尻鉄道は、前々回解説した通り、

  1. かつて猪苗代町の北に硫黄鉱山があり、
  2. そこから採取した硫黄を運ぶことで、かつて栄えまし

という歴史があります。

しかし1960年代に入って、

  • 安い輸入品や
  • 石油の精製から、副産物として出る硫黄

などに押されて、急速に衰退したのでした。
そのため、1969年に廃止されてしまいました。


なお、3番の歌詞に出てくる「五色沼ごしきぬま」は、磐梯山ばんだいさんの北側に、実際に存在する湖です。

とても鮮やかな色彩を出すため、「カラフル沼」と呼ばれたりします。

旅を倍に楽しませてくれる「発車メロディー」 あなたが好きな発車メロディーは?

高原列車は行く」は、2009年から福島駅在来線のホームで発車メロディーとして使用されています。
現代風で親しみやすい曲調にてアレンジされています。

私はこの発車メロディーを神曲だと思っています。

私は福島駅に来たときは、必ず二本松・郡山方面へ発車する前の列車にスタンバイし、曲が流れてきたらまるでライブの生演奏を聴きにきたように、テンションが上がってしまいます!


私は何気に発車メロディー好きだったりするので、この「高原列車は行く」の発車メロディーは、

などと並んで個人的に特に好きです。

あなたは、どの駅の発車メロディーが好きでしょうか。

福島駅前には古関裕而のモニュメントもあり、ツーショットを取ったりして楽しんだりすることができます。

福島駅は、米沢方面「奥羽本線」との分岐駅でもある

福島駅周辺で一通りの用事を済ませたら、再び東北本線に乗り込み、白石しろいし仙台せんだい方面へ向かうことになります。

また、福島駅は米沢よねざわ方面・山形やまがた方面へ向かう、奥羽本線おううほんせんとの分岐点でもあります。

こちらは次回解説します。

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。
そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。
再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。
何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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