鉄道唱歌 東海道編 第32番 「鳴海絞り」と桶狭間古戦場 大高緑地の横を進んでゆく

まずは原文から!

鳴海(なるみ)しぼりの産地(さんち)なる
鳴海(なるみ)に近き大高(おおだか)を
下りておよそ一里半(いちりはん)
ゆけば昔の桶狹間(おけはざま)

さらに読みやすく!

鳴海(なるみ)しぼりの産地(さんち)なる
鳴海(なるみ)に近き大高(おおだか)を
下りておよそ一里半(いちりはん)
ゆけば昔の桶狭間(おけはざま)

さあ、歌ってみよう!

♪なーるみしぼりの さんちなるー
♪なるみにちかきー おおだかをー
♪くだりておーよそ いちりはんー
♪ゆーけばむかしの おけはざまー

(東海道線)
浜松駅→舞阪駅→弁天島駅→豊橋駅→蒲郡駅→岡崎駅→南大高駅→大高駅→熱田駅→名古屋駅→岐阜駅→大垣駅→関ヶ原駅→米原駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ抜粋

岡崎駅を出て、大高(おおだか)・名古屋方面へ

岡崎駅(おかざきえき、愛知県岡崎市)を過ぎ、また刈谷(かりや)・安城(あんじょう)・大府(おおぶ)を過ぎると、右手に豊富な緑のある大高緑地(おおだかりょくち)のあるエリアに着きます。
大高周辺には、伝統的な染め物で有名な鳴海(なるみ)・有松(ありまつ)、そして1560年の「桶狭間の戦い」で有名な桶狭間古戦場(おけはざまこせんじょう)があります。

尾張藩によって保護されてきた名産・鳴海絞り

鳴海絞り(なるみしぼり)」「有松絞り(ありまつしぼり)」というのは、この地域で有名な染め物のことです。
染め物とは、織物に模様をつけたりする手法のことです。
その模様が美しいため、鳴海絞りは有名というわけです。
鳴海絞りは、江戸時代に東海道を行き交う旅人たちに、お土産品としてよく購入されたそうです。
そして、鳴海絞りは、尾張藩の保護を受けて大いに繁栄しました。
保護というのはよくわかりませんが、おそらくですが藩から財政的なサポートや、知名度アップのための宣伝などもあったことでしょう。
現在の自治体が観光客を誘致するために、そこに予算を掛けたり、またSNSなどで大々的にPRするのと同じことですね。
また、質の低い偽物が出回らないように、尾張藩によって厳しく取り締まられたことでしょう。
鳴海絞りは非常に高度な技術を必要とし、何十年もの熟練を要してできるものなので、素人がそう簡単に作れるものでありません。作ったとしても、全てそれらは劣化コピーか、偽物ということになってしまいます。

他にも染物で有名なのは、京都の友禅染(ゆうぜんぞめ)があります。
また福島にも「しのぶ文字摺り石(もじずりいし)」という、石に布をつけて模様を出す手法の染色技術もありました。また、その石も現在では福島市の観光名所となっています。
鉄道唱歌奥州・磐城編第23番でも歌われていますね。

大高から約数キロ、桶狭間へ

歌詞にあるように、大高緑地(おおだかりょくち)から桶狭間古戦場(おけはざまこせんじょう)へは約2~3キロの道になります。
1里は約1.6km、半里は0.8km。合計2.4kmです。
徒歩でいくと約20分ほどの距離があるので、気を付けていきましょう。

桶狭間古戦場公園(愛知県名古屋市緑区)

織田信長と今川義元が戦った、桶狭間の戦い

桶狭間の戦いは、1560年に起こった戦いです。
織田信長がわずか3,000の兵で15,000人の今川義元の軍団を破った戦いとして知られます。
桶狭間の戦いは、織田信長が奇襲戦をかけたことで勝利したとされます。また、天気や地形などをうまく利用したともいわれています。
現在の静岡県にあたる駿河(するが)地域を支配していた今川氏でしたが、この戦いで敗れたことを機に一気に衰退していくことになります。
そして今川氏の滅亡とともに、それまで人質だだった徳川家康も自立し、自由の身となるのです。

桶狭間古戦場(愛知県名古屋市緑区)

大高駅を出て、笠寺駅へ 東海道新幹線と間近に並走する

桶狭間古戦場公園と、大高緑地からは南大高駅(みなみおおだかえき)が近いので、ここから乗っていくと仮定します。

南大高駅(みなみおおだかえき、愛知県名古屋市緑区)を過ぎると、さらに笠寺駅(かさでらえき、愛知県名古屋市南区)をも過ぎていきます。

笠寺駅(かさでらえき)は、ホームの真横を新幹線がいきなり轟音で走っていくので、駅のホームで列車を待つ際には(私だけだと思いますが)勇気が要ります(^^;)
私は度胸がないヘタレなので、「いつ新幹線が猛スピードで走ってくるんだろう」と、ホームで列車を待つ際にはガクガクブルブル状態です。しかし、駅ホームで待つ(地元民の)他の皆さんは慣れているのか、皆平気な顔をされているので凄いなと思ってしまいます。
ちなみにこの地域(大高周辺)は、車道と新幹線の線路がほぼ密着しているエリアが多いという印象です。
新幹線は全国的には基本的に高架の上を走ったり、人里離れた場所に線路があることが多いため、これだけ民家や住宅地に密着した場所に新幹線の線路があることは珍しいと思っています。
そして、私が「のぞみ」「ひかり」に乗ったときに、この地域(大高緑地付近)でスマホのGPSアプリで測ったら時速285kmと出ていて、ビックリしました。
そして慣れていないヨソ者の私が、新幹線線路と密着した大高周辺の公道を通りかかったとき、いきなり新幹線N700系猛スピードと轟音で走り去ったので、おったまげたことがあります(^^;)
なお、新幹線の線路は厳重な立ち入り禁止区域であり、高い金網と有刺鉄線で厳重に隔離されています。もしも万一線路に侵入すると犯罪となるため、新幹線の線路付近を通行するときは充分気をつけなければなりません。

笠寺駅の近くにはあの「日本ガイシホール」があります 。
日本ガイシホールはアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」でAqoursが「MIRAI TICKET」という曲を歌った会場のモデルとされています。

ガイシは「碍子」と書きます。
「碍」には「妨げる」という意味があります。
例えば、「障害者」という表記が好ましくないシチュエーションのときに「障碍者」と書くことがありますが、あの「碍」と同じ意味です。では、何を妨げるのかというと、電気です。つまり、電気抵抗のことをいいます。リアクタンスともいいます。
中学生のときに「オームの法則」を習ったと思いますが、なぜ電気抵抗が必要なのかというと、まともに電線に触れると感電して事故に繋がりますので、それを防ぐためにゴムなどの電気抵抗値が高い被覆で電線を覆い、感電することを防いでいるのです。
100万ボルトもの送電線は非常に危険であり、感電事故などを防ぐために碍子(ガイシ)は役立っているのです。

余談ですが、名古屋市と「ラブライブ!サンシャイン!!」は2022年時点でもコラボレーションが多く、名古屋駅や栄(さかえ)でアニメの装飾がなされていたりして、ファンとしては嬉しい限りです。
名古屋市にはAqoursのメンバーがライブ出演のためにしばしば遠征し、沼津や函館、秋葉原などに次ぐアニメの舞台となっており、「名古屋テレビ塔」「ナナちゃん人形」なども登場します。

笠寺駅を過ぎると、次は熱田駅に止まります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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