鉄道唱歌 東海道編の歌詞を、わかりやすく解説しています!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者の方にも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
疏水の工事は南禪寺
岩切り拔きて舟をやる
智識の進歩も見られたり
さらに読みやすく!
疏水の工事は 南禅寺
岩切り抜きて 舟をやる
知識の進歩も 見られたり
さあ、歌ってみよう!
♪そすいのこうじは なんぜんじー
♪いわきりぬーきて ふねをやるー
♪ちしきのしんぽも みられたりー
京都駅→五条駅→四条駅→烏丸御池駅→丸太町駅→今出川駅
→(至・国際会館駅)
(京都市営地下鉄東西線)
烏丸御池駅→京都市役所前駅→三条京阪駅→東山駅→蹴上駅→御陵駅
→(至・山科駅)
もはや鉄道関係ない!?今回は琵琶湖疏水がテーマ まだまだ続く京都観光シリーズ
まだまだ続く京都観光編です。
一体いつまで京都観光編が続くのかと思うのかと同時に、「もういい加減飽きた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか(^^;)
今回は琵琶湖疎水がテーマです。
それだけに、
って思うかもしれません。
しかし、
- 東山(ひがしやま)
- 蹴上(けあげ)
- 南禅寺(なんぜんじ)
辺りを観光する際に、これらの知識があるとないとでは、京都の観光の充実度が全然変わってきます。
なので、これを機会にしっかり勉強しておきたいものです。
こうした知識を身につけておけば、修学旅行や知人同士で京都旅行に行ったときに、これらの蘊蓄(うんちく)を披露し、周りにマウントを取れるかもしれません。
(で、その知ったかぶりに嫌われる。)
京都は千年もの歴史がある街です。ぞれだけに数多くの名所旧跡や、見どころはたくさんあります。
飽きるのは千年早いです!(?)
長い(くだらん)前置きはここまでにして、真面目に本題に入ります。
琵琶湖疏水は、琵琶湖から京都の「飲み水」を引っ張ってくる仕組み
琵琶湖疎水(びわこそすい)は、簡単に言えば琵琶湖から水を取ってきて、京都に飲料水を供給するための仕組みです。
「疎水(そすい)」とは、人工的に作った川のことを言います。
また、街の中に船を通すための仕組みである「運河(うんが)」も、ある意味人の手によって作られた川です。

琵琶湖疏水(写真は滋賀県大津市・琵琶湖側のものです。写真奥が京都側です)
もうひとつの役割「水運」
琵琶湖疏水の役割として、用水の他に「水運」というものがあります。
まだ鉄道による貨物輸送や、長距離トラックや航空輸送が主流でなかったため、水運といって船の上に大量の荷物を載せて運ぶやり方が一番効率がよかったのです。
その船によって荷物を運んできたら、今度は山の麓(ふもと)まで引かれた線路(レール)の上に台車(列車)に舟ごと載せ、線路に沿って坂を下っていくのです。
蹴上インクライン
こうした簡易な鉄道線路は、東山駅(ひがしやまえき)近くの蹴上(けあげ)に存在しており、「蹴上インクライン」という風にいわれます。
水力発電にも使われる、琵琶湖疎水
琵琶湖疎水(びわこそすい)の目的は、他にも水力発電にも使われています。
水力発電は、水の流れるエネルギーを電気に変える方法です。
火力発電や原子力発電に比べたら作り出せる電気量は少ないですが、水がエネルギーなので地球環境に優しいメリットがあります。
例えば、富山県の黒部ダムの水力発電では、ダムから勢いよく落ちる滝のような水を電気に変えています。
これによって、関西地方の電力不足が解消されているのです。
他地域にもある「疎水」の仕組み
琵琶湖疏水の他に有名な疎水として、
- 栃木県の「那須疎水(なすそすい)」
- 福島県の「安積疎水(あさかそすい)」
などがあります。
栃木県の「那須疎水」
那須疎水は、明治時代の那須地方において、「手にすくう水なし」と言われたほど水不足だったものを、那珂川(なかがわ)という末は茨城県水戸市に流れる川から取水し、水不足の解消に貢献しました。
那須疎水については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

福島県の「安積疎水」
安積疎水(あさかそすい)も、福島県の猪苗代湖(いなわしろこ:野口英世の出身地の近くです)から取水し、水不足の解消に貢献しました。
安積疎水については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

これらと京都の琵琶湖疎水を合わせて、「日本三大疎水」と言われています。
東京での「上水」の仕組み
東京においても、
- 「玉川上水(たまがわじょうすい)」
- 「神田上水(かんだじょうすい)」
など、先人たちの作った人工的な川によって、都会を潤しています。
玉川上水については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

神田上水については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

我々の生活に欠かせない「水」
水は、我々の生活に欠かせない重要なものです。
我々の飲み水、生活用水、お風呂、お洗濯、農業、牧場、工業、電力・・・など、とにかく水は思った以上に様々な分野で利用されているため、大変重要です。
また、水はうまく管理しないとたいへんなどことになります。水不足、川の氾濫などの大惨事を招くことになります。
こうした問題に対し、我々の先祖は常に向き合ってきました。
少しでも、我々の飲み水がこうしたノウハウから生み出されていることを、あなたが知っていただく機会となれば幸いです。
琵琶湖疏水のそばにある、南禅寺
南禅寺(なんぜんじ)とは、琵琶湖疎水の隣にあるお寺のことです。
南禅寺は、鎌倉時代に建てられた、臨済宗南禅寺派(なんぜんじは)の総本山です。
なお総本山とは、その宗派において最も格式の高いお寺のことをいいます。
鎌倉仏教
鎌倉時代には「鎌倉仏教」という、それまでの仏教とは異なる新たな仏教が栄えたことは以前説明したと思います。
- 鎌倉で特に重要な5つのお寺を、「鎌倉五山」
- 京都の重要な5つのお寺を、「京都五山」
といいます。
それぞれの五山のうち、南禅寺は最も格式の高いお寺になります。いや正確には、京都五山・鎌倉五山のさらに上に位するため、別格の扱いとなります。
それだけ南禅寺は位が高く、重要なお寺なのです。
鎌倉仏教については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

南禅寺は、スケールが違う!
そして南禅寺はとてもスケールが大きなお寺です。地方から観光に来られた方は、その大きさにびっくりすると思います。
京都観光の際には、南禅寺+琵琶湖疎水で、充分に観光する価値があります。
まだまだ続く、京都観光シリーズ 頑張って勉強していこう
京都編はまだまだ続きます!
京都の歴史や観光地について知っておくことで、京都の観光もより楽しく充実したものになります。
頑張って勉強していきましょう!
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