鉄道唱歌 東海道編 第48番 東山と嵐山 そして麓を流れる鴨川・桂川

まずは原文から!

東に立てる東山(ひがしやま)
西に聳(そび)ゆる嵐山(あらしやま)
かれとこれとの麓(ふもと)ゆく
水は加茂川(かもがわ)桂川(かつらがわ)

さらに読みやすく!

東に立てる東山(ひがしやま)
西に聳(そび)ゆる嵐山(あらしやま)
かれとこれとの麓(ふもと)ゆく
水は加茂川(かもがわ)桂川(かつらがわ)

さあ、歌ってみよう!

♪ひがしにたーてる ひがしやまー
♪にーしにそびゆる あらしやまー
♪かーれとこれとの ふもとゆくー
♪みーずはかもがわ かつらがわー

(京都市営地下鉄烏丸線)
京都駅→五条駅→四条駅→烏丸御池駅→丸太町駅→今出川駅
→(至・国際会館駅)

(京都市営地下鉄東西線)
烏丸御池駅→京都市役所前駅→三条京阪駅→東山駅→蹴上駅→御陵駅
→(至・山科駅)

※上記は全ての駅でなく、今回の京都観光に必要と思われる駅などを筆者の独断と偏見でピックアップしたもの

前回から続く京都観光編です。
鉄道唱歌では、ご存知のように京都に多くの歌詞が割り当てられています。
鉄道唱歌は、作者の大和田建樹(おおわだ たけき)さんにとって思い入れの深い場所や、歴史的に重要な場所に多くの歌詞が割りあてられる傾向にあります。
京都の歴史を知っておくことで、京都の観光はより楽しいものになります。
しっかり観光していきましょう。

今回の歌詞の内容は、一言で超簡単にいうと

東山(ひがしやま)のふもと→鴨川(かもがわ)
嵐山(あらしやま)のふもと→桂川(かつらがわ)

ということです。

東山(ひがしやま)」とは、読んで字のごとく、京都市街地(京都盆地)の東部にある山のことです。
北は比叡山(ひえいざん)、南は稲荷山(いなりやま)に至る山地です。

東山には銀閣寺慈照寺(じしょうじ)、琵琶湖疏水(びわこそすい)、南禅寺(なんぜんじ)、哲学の道(てつがくのみち)などがあります。

哲学の道(京都市左京区)

哲学の道(てつがくのみち)とは、かつての京都大学の教授や哲学者たちが思索(しさく)や物思いにふけるために歩いた道だそうです。
確かに、琵琶湖疎水分水(びわこそすいぶんすい)による水の流れと、美しい緑の景色はとても癒されますし、ここを散歩しながらよいアイデアが生まれてきたというのも判る気がします。

このように、東山周辺には観光スポットが目白押しです。

嵐山(あらしやま)は、京都の西側にある山のことです。桂川(かつらがわ)と渡月橋(とげつきょう)の美しい景色で知られ、京都の観光地を象徴する景色としてよく紹介されますね。

嵐山渡月橋(とげつきょう)のある、嵯峨野(さがの)とよばれる地域は、平安時代より天皇の居所や離宮(りきゅう。天皇の別荘のこと)などがあり、また天皇や貴族の余暇やオフを過ごされる場所となりました。

特に、嵯峨野には仁和寺(にんなじ)というお寺があり、平安時代の西暦900年代に宇多天皇(うだてんのう)がその身を於いた居所(きょしょ)であることから、嵯峨御室(さがおむろ)と呼ばれました。
御室(おむろ)とは、天皇の居所という意味です。
宇多天皇は、菅原道真のときの天皇です。宇多天皇の次の醍醐天皇のときに、菅原道真公は九州の大宰府(だざいふ)に左遷になっています。

また、嵯峨野(さがの)という地名は、西暦800年代にこの地域を好んだ嵯峨天皇が離宮(りきゅう)を置いたことに由来します。離宮とは、天皇の別荘のことをいい、「御用邸(ごようてい)よりも規模の大きいものをいいます。
その離宮は、現在の「大覚寺(だいかくじ)」というお寺の起源となりました。

嵐山の麓(ふもと)には「保津川(ほづがわ)」、またの名を「桂川(かつらがわ)」という大きな川が流れ、先ほど述べたように、そこには渡月橋(とげつきょう)という美しい橋がかかります。

保津川は渡月橋の所で、「桂川」というふうに名前を変えます。
このように川の名前は、流れている地域によって変わることは全国的によくあることなのです。
例えば、山梨県にも「桂川」という同名の川があります。大月市(おおつきし)あたりを流れ、これまた美しい「猿橋(さるはし)」という橋がかかります。桂川は神奈川県に入ると、「相模川(さがみがわ)」という名前に変わります。

つまり桂川という名称はあくまで下流での名称となり、その上流は保津川という名称になります。
場所によって名前がコロコロ変わるので、川の名前で混乱する人が多いようです。

保津川(ほづがわ)は、かつて江戸時代に角倉了以 (すみのくら りょうい)という人物によって開削(かいさく)された川ということで知られます。
「川を開削(かいさく)する」とは、天然のゴツゴツした川を、船を通しやすくして、船で荷物を運びやすくするよう工事することをいいます。

角倉了以の一族は、とても財力を持った大富豪だったと言われています。

鴨川(かもがわ)は、京都駅のやや東側を流れる川のことです。歌詞の通り、鴨川は東山の麓(ふもと)を流れる川です。
鴨川は古くから「暴れ川」として知られ、 しばしば洪水などで氾濫してきました。

(かも)という地名表記と、「加茂」「賀茂」という表記は歴史的に統一されていなく、表記揺れの要因になっています。
昔は現在ほど漢字の表記が統一されていなかったため、こうした表記揺れはごく普通にあることでした。
全国には「かも」もいう地名は多いと思いますが、それは昔の京都の有名な一族である加茂(かもし)に由来しています。そして、その偉大なる賀茂氏を祀る神社が、上賀茂神社(かみかもじんじゃ)も、下鴨神社(しもがもじんじゃ)です。

鴨川周辺は、三条河原、四条河原町、六条河原など観光スポットが目白押しです。

三条河原(さんじょうがわら)は、かつての東海道において東海道五十三次すべてのゴールであり、また京都への入り口であったことから、高札場(こうさつば)がありました。
高札場(こうさつば)とは、「都では~をしてはならない」などの文章が書かれた掲示板が置いてある場所です。現代でいう法律の文章が書かれた掲示板のようなものです。違反したら、容赦なく斬首刑・さらし首になります。
三条河原は、まさに見せしめのために、さらし首の現場にもなりました。
京都に入って「悪いことをするとこうなるぞ」という見せしめのために行われていたわけです。

もちろん、江戸(東京)にも、品川区に鈴ヶ森刑場(すずがもりけいじょう)といって、江戸で犯罪をした人を火炙り(ひあぶり)の刑にして、これから(南側から)江戸に入ってくる人々に対して見せしめのために公開処刑が行われたりもしました。

そのため、三条大橋(三条河原)や鈴ヶ森刑場跡は、心霊スポットとしても知られ、夏の肝試し(きもだめし)の定番にもなります。
また、処刑された人々の怨念(おんねん)のために、三条河原でデートしたカップルは別れるという都市伝説もあります。

京都の鴨川では、カップルがなぜか等間隔で座るという現象が起こることも知られています。
この現象は、論文にもなったことがあるそうです。
これは私なりに色々な考えた所感ですが、カップルは周りの他のカップルを異常に気にする習性があるようです。つまり、他のカップルが自分の彼氏彼女と比較してイケているかいないかを常にチェックしており(カップルは何故か今手を繋いでいる自分の恋人よりも、他の男や女に気を取られて集中力を奪われる習性がある)、イケてなかったら(相手の方がイケていたら)幻滅して別れる危機があります。
そんな煩わしさから逃れるため、もし仮に鴨川でカップル同士の距離が40m空いていたとしたら、両カップルより最も距離の遠い位置にあたる20mの位置を選択して座るという心理がはたらくのではないか、と私はみています。

(※以下、京都や鴨川に関係ない完全な余談・駄文になります!)

カップルが(今手を繋いでいる)自分の恋人よりも周りの男女(イケメンや美女)の方が気になる理由は、「周りからどう思われているかが重要」だったり、「他に会話のネタがないから」「実は自分に自信がないから」などの理由があると思います。
しかし、「周りから羨ましがられたい」というだけで付き合うと、他の男女の方がイケているとその時点で破局の事由となってしまうので、結果的にお互いにとって不幸になります。
クリスマスのためだけにクリスマス直前に付き合って、クリスマスが終わった瞬間に別れるカップルはたくさんいます。

デート中に他のカップルや男女(イケメンや美女)を気にしないためには、やはり自分軸を持つこと、また信念を持って自分たちの幸せためにデートすることと、そして会話のネタを切らさないためには男女ともに常にニュースを観たり、社会情勢に精通したり、共通の趣味を深めることなどが重要になります。

すみません、いつの間にか恋愛トークになってました!!
皆さんは、上記の議題について、どのような感想や意見をお持ちでしょうか。

話がだいぶズレてしまいましたが、まだまだ京都観光編は続きます!!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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