鉄道唱歌 東海道編 第52番 京都の名物や物産について学ぼう 西陣織、友禅染、他に宇治茶なども

まずは原文から!

神社佛閣(じんじゃぶっかく)山水(さんすい)の
外(ほか)に京都(きょうと)の物産(ぶっさん)は
西陣織(にしじんおり)の綾錦(あやにしき)
友禪染(ゆうぜんぞめ)の花もみぢ

さらに読みやすく!

神社仏閣(じんじゃぶっかく)山水(さんすい)の
外(ほか)に京都(きょうと)の物産(ぶっさん)は
西陣織(にしじんおり)の綾錦(あやにしき)
友禅染(ゆうぜんぞめ)の花もみぢ

さあ、歌ってみよう!

♪じんじゃぶっかく さんすいのー
♪ほかにきょうとの ぶっさんはわ
♪にしじんおーりの あやにしきー
♪ゆうぜんぞーめの はなもみじー

(京都市営地下鉄烏丸線)
京都駅→五条駅→四条駅→烏丸御池駅→丸太町駅→今出川駅
→(至・国際会館駅)

(京都市営地下鉄東西線)
烏丸御池駅→京都市役所前駅→三条京阪駅→東山駅→蹴上駅→御陵駅
→(至・山科駅)

まだまだ続く京都編ではありますが、観光編は前回までで終わり、今回からは京都の名物・名産の紹介編です。
多くの鉄道ファンがここで飽きてしまうかもしれませんが、やはり千年もの歴史を持つ京都には名物名産品が目白押しですので、もうちょっと頑張って勉強していきましょう。
なお、京都編の歌詞は次回で終わるのですが、作詞者の大和田建樹さんは「みやげを提げていざ立たん あとに名残は残れども」と仰っており、これだけ京都の観光をしても彼にとってはまだまだ物足りなかったようです。
よほど大和田建樹さんは京都に思い入れがあったのだろうと察します。

西陣織(にしじんおり)とは、京都の西陣(にしじん)で有名な織物のことです。
西陣とは、かつて「応仁の乱」で西軍が本拠地を構えた地域のことを言います。だいたい、京都御所のやや西の地域にあたるところでしょうか。
なお、地下鉄烏丸線(からすません)今出川駅(いまでがわえき、京都市上京区)のやや西には、室町幕府のあったとされる旧跡があります。
西陣は、応仁の乱のとき、山名持豊(やまな もちとよ)という武将が陣地を構えた、つまり本拠を構えた場所ということになります。

応仁の乱とは、室町時代の1467年から起こった 8代将軍足利義政(あしかが よしまさ) の将軍後継者争いが引き金となって起こった、京都の町を舞台とした戦いのことです。
応仁の乱は1467年から始まり、約11年間にわたって行われたため、京都の町は灰燼(かいじん)に帰(き)してしまいました。その後、時代はそのまま戦国時代に突入していくこととなり、そのきっかけとなるのです。
西陣織は約1,500年もの歴史があります。そして西陣織は非常に高度な技術によって熟練した職人によって作られます。とても美しい模様(綾錦)を作り出すので、ちょっとやそっとの腕では作れるものではないでしょうね。

他にも、織物で鉄道唱歌に関係するところでは、福井県福井市や岩手県盛岡市の「羽二重織り(はぶたえおり)」、群馬県桐生市の「桐生織り(きりゅうおり)」、茨城県結城市の「結城紬(ゆうきつむぎ)」、福岡県福岡市博多区の「博多織(はかたおり)」などがあります。
併せて覚えておきましょう。

「綾錦(あやにしき)」というのは、布や織物などの美しい模様、または紅葉などの景色のことを例えていう言葉です。
単に「錦(にしき)」 といえば非常に美しい模様などのことをいいます。
つまり、歌詞の「西陣織の綾錦」という表現は、西陣織の模様が非常に美しいという、その様子をいいます。

友禅染(ゆうぜんぞめ)とは、染物や布に対して模様をつけるという手法、そしてつけられた模様のことをいいます。
布に対して美しい花などの模様をつけるためには、染物(そめもの)の技術が必要不可欠です。
こうした染物の技術によって書かれた友禅染の花やもみじの色模様は、非常に美しいことでしょう。

他にも染め物の名物として、鉄道唱歌に関係あるところでは愛知県の「鳴海絞り(なるみしぼり)」や、福島県の「しのぶ文字摺り石」などの染色方法があります。

他にも、鉄道唱歌に挙げられていない京都の物産、名物についても以下色々挙げていきます。

その中の一つに、京野菜(きょうやさい)というものがあります。
京野菜(きょうやさい)は、今日(こんにち)の高級食材として使われることで有名で、京都の料亭でも京野菜は高級食材として使われます。
京都は歴史的に日本の中心だったため、全国から高級かつ非常に巧みな技術によって作られた野菜が送られて集まってきました。
また、京都ではその野菜を作るために必要な優れた肥沃な土地と気候にも恵まれていることが挙げられます。
京都府は広いので、京野菜は京都府全般で作られているそうです。特に亀岡市(かめおかし)などは京野菜の名産地といわれます。
京都府亀岡市は京野菜の名産地として知られ、また亀岡市は「京の台所」とまで言われているそうです。

他の京都の物産として、宇治茶(うじちゃ)というものが挙げられます。
宇治茶(うじちゃ)は、静岡のお茶と並んで有名なお茶のひとつです。
その他にお茶の名産として、埼玉の狭山茶(さやまちゃ)があります。
静岡のところでも話しましたが、お茶の生産では日当たりの良い場所と、なだらかな斜面がある場所や山が好まれます。
京都府の南東にあゆ和束町(わづかちょう)は、お茶の名産地と優美に広がるお茶畑で知られます。

他にも京都の名産として何度も外せないものいに、任天堂(にんてんどう)のゲームがあります。
任天堂(にんてんどう)は京都に本社を置く、言わずと知れたゲームメーカーです。
任天堂はもともと、トランプや花札の製造販売を行う会社でした。
そして1985年に「スーパーマリオブラザーズ」が世界的に大ヒットして、任天堂が大ブレイクするきっかけとなりました。ファミリーコンピュータ、いわゆる「ファミコン」はわずか15,000円程度という低価格で販売され、一般家庭に広く普及しました。
1990年代後半にはソニーの「プレイステーション」にその座を明け渡してしまいますが、その後も「DS」「Wii」「Switch」などの画期的なゲーム機を次々に販売、家庭用ゲーム機を語る上で外せない存在です。
任天堂のゲームは「マリオ」「ゼルダの伝説」などに代表されるように、アイデア重視でマニアック性が排除され、ゲームにあまり詳しくない初心者やライトユーザーにとっても楽しめる面白いゲームが多いことで知られます。
他のゲームメーカーが開発費の高騰により、開発費だけでコストがかさんで経営が圧迫される中で、任天堂は開発費を抑えると同時に派手なグラフィックにもこだわらず、アイデア重視の制作を続けたことでその堅実な経営姿勢を見せてきました。
時代とともにゲームのマニアック化が進んでいきどんどんユーザ離れやゲーム離れが進む中で、任天堂はゲームファンの大半を占めるライトユーザーを目的とした顧客新規開拓に成功した例とも言えます。ここが任天堂の経営姿勢の素晴らしい所であり、特筆すべきところです。

京都の話題も次でいよいよ最後になります。
ここまで着いてきて勉強しきてくれた方、あなたはもはや高い意識を持った上級の旅行者です!
最後まで頑張って京都について勉強しましょう。

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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