鉄道唱歌 山陽・九州編 第40番 博多に到着!九州最大の都市、そして那珂川と町の歴史

まずは原文から!

織物産地(おりものさんち)と知(し)られたる
博多(はかた)は黒田(くろだ)の城(しろ)のあと
川(かわ)をへだてゝ福岡(ふくおか)の
町(まち)もまぢかくつゞきたり

さらに読みやすく!

織物産地(おりものさんち)と知(し)られたる
博多(はかた)は黒田(くろだ)の城(しろ)のあと
川(かわ)をへだてて福岡(ふくおか)の
町(まち)もまぢかくつづき(続き)たり

さあ、歌ってみよう!

♪おりものさんちと おとにきくー
♪はかたはくろだの しろなあとー
♪かーわをへだてて ふくおかのー
♪まーちもまぢかく つづきたりー

箱崎駅(はこざきえき、福岡県福岡市東区)を過ぎると、やがて福岡県の県庁所在地であり九州代表・九州最大の都市である福岡市の中心駅・博多駅(はかたえき、福岡県福岡市博多区)に到着します。

東京から来る人にとっては、「博多(はかた)」という地名は馴染み深いのではないでしょうか。
理由は、東海道・山陽新幹線の終着駅が「博多行き」となっており、博多がなんとなく九州の中心地、みたいなイメージを漠然と持つ人も多いでしょう。

博多駅(はかたえき)は、福岡市博多区(はかたく)にあります。
現代において決して「福岡県博多市(はかたし)」という自治体名があるわけではありません。
これには深い歴史的事情が関わってきます。

かつて江戸時代までには「福岡(ふくおか)」と「博多(はかた)」という、全く性質の異なる町が存在していました。
そして福岡市街地を流れる「那珂川(なかがわ)」という川を境に、東西に「福岡」の町と「博多」の町が分かれていました。

これは歌詞にも
川をへだてて福岡の 町も間近く続きたり
と歌われている通りです。

那珂川(なかがわ)。この川を境に、「福岡(左側)」「博多(右側)」それぞれの町が分かれていた (福岡市)

福岡」の町は江戸時代に「黒田氏(くろだし)」という、福岡ならではのサムライの偉い一族によって造られた城下町であり、そして武士たちが住んでいる町でした。
現代でいうと、県庁の周りに公務員がたくさん働いているイメージです。
どこの都道府県も、だいたい城の周りに県庁市役所などがあって、そしてその周りに様々な公的機関が存在している(公務員の働く場所となっている)と思いますが、それは大体、江戸時代までは武士の町だったことに由来していることが多いです。
武士は江戸時代では公務員のような役割でしたから(税金の徴収や人民の管理、火を消したり犯罪を取り締まったりなど)、現代でもお城の周りには県庁や市役所、その他の数多くの公的機関が集まります。

一方、「博多(はかた)」の町は江戸時代から商人たちの町であり、商業を中心に発展した町でした。
こうした町では、現代でも多くの商業施設デパートなどが建ち並ぶ傾向にあります。
歴史の授業で「士農工商(しのうこうしょう)において商人は身分が一番低かった」と習うと思いますが、商人に生まれたから人生負け組、なんてことは決してありません。
例えば江戸時代の滋賀県(近江)や、三重県(伊勢)といった地域の出身の商人たちが、巧みな経営手腕で莫大な利益を上げて大富豪となり、現代でも大手デパート百貨店などを経営しているケースがあります。

なお、江戸時代には確かに武士の方が身分こそ上だったのですが、貨幣経済が発展してくると商人の方が儲かって力がついてくる上、逆に武士が困窮に陥ったりして、武士が商人にやむを得ず金を借りたりと、どちらが力関係で上なのかわからない状況もあったようです。
つまり、
身分が高い=ハッピー(勝ち組)
という図式は必ずしも成立しなかったようです。
武士として生まれても、女遊びなどに熱中してしまってはあっという間に困窮してしまいますからね。

話を元に戻します。

明治時代に「福岡」と「博多」の各町が合併する際に、市名を決める時に「福岡市」にするか「博多市」にするかで揉めたようです。
けど結果的に名前を「福岡市」に決定してしまったため、この結果に不平不満を持つ「博多」の住民に忖度(そんたく)して、鉄道開通となった時に福岡市の駅を「博多駅」という名前に決め、現代に至ります。

博多駅」の名前の由来がおわかりいただけたでしょうか。

「福岡」の町は、黒田氏が築いた城下町。黒田氏は、備前国(岡山県)の出身。

福岡県福岡市(ふくおかし)は、福岡県の県庁所在地であり、また言わずと知れた九州最大の街でもあります。
いわゆる「札仙広福」といわれる4大都市の一角です。

札仙広福(さっせんひろふく)」とは、東京・名古屋・大阪に次ぐ4つの都市を頭文字を合わせた略称です。

北海道札幌市(人口約196万)
宮城県仙台市(人口約108万)
広島県広島市(人口約110万)
福岡県福岡市(人口約160万)

福岡と札幌はどちらが都会か、みたいな議論はよくなされます。
また、広島と仙台も同規模の街としてよく比較されます。

博多いえば、やはり「博多ラーメン」「めんたいこ」「HKT48」です。
とんこつラーメンは独特の匂いは生臭い味がして、これを食べると福岡に来たなあって感じがします。

博多の最強のお土産品といえば、福岡出身の偉大なる元経営者・マコなり社長がゴリ押しする「博多通りもん」です。
博多とおりもんの味の評価は「うますぎる」が最低ラインであり(by マコなり社長、異論反論禁止)、それ以下の評価をつけることは全人類に対する冒涜行為にあたるため、博多に来たときは全員強制的に買わなければならないお菓子です!!

私はマコなり社長のゴリ押しを信じて実際に博多とおりもんを食べてみましたが、私の評価はやはり「うますぎる!!」でした。

博多は歌詞にもある通り、「博多織(はかたおり)」が有名です。

織物(おりもの)とは、まだ「しまむら」や「ユニクロ」などが無かった時代に、職人の手によって生産していた昔の日本の布や衣服です。 
生糸(きいと)」などをより合わせて作られます。
明治時代には群馬県や東京の八王子などで盛んだった他、京都の西陣織(にしじんおり)も有名です。

博多織は、博多に代々伝わる伝統工芸品であり、こうした織物は全国各地どこでもそうですが、熟練した技術を要するためになかなか生産のためのノウハウが継承されにくく、また少子高齢化の影響などもあり絶滅の危機にあります(いわば、後継者不足)。
なので、全国各地で、こうした織物の伝統を途絶えさせないよう、後継者への伝承の努力がなされています。

博多織はもちろん黒田氏(くろだし)によった推し進められ、幕府からも高く評価されたようです。

そして、福岡市は「マコなり社長」こと真子就有(まこ ゆきなり)さんという偉大なる元経営者の出身地です。

マコなり社長は1989年に福岡市で生まれ、若手経営者として多大な評価をなされています。
大学の頃に上京してきて、将来の道について悩んでいた頃に芸術家・岡本太郎(おかもと たろう)の「自分の中に毒を持て」という本を読んで運命が変わり、どんなに苦難に立たされても自分のやりたいことを貫く、という人生を選びました。
そして起業して会社を立ち上げ、またYouTuberとして人気も博しました。
しかし2021年にコロナ不況のために、それまで大量に採用した社員を整理解雇していまい、その時の失言のスピーチが流出して炎上、動画の投稿も休止に追い込まれるという窮地に立たされました。
しかしその後に見事に復活を果たし、独特の強烈なメッセージ性のある動画を連発し、インフルエンサーとしての確固たる地位を築いています。
そして先般、長年勤めてこられた株式会社divの社長を退任されました。
やはり、偉大な成功者は、常に新しいことに挑戦しなければ気が済まないのだと思います。

私はマコなり社長の動画を観て人生変わりました。

常識人間を捨てろ
嫌なことからは全力で逃げろ
夢中になること
努力は夢中には勝てない

私がこのブログをここまで書き続けて来られたのも、マコなり社長の動画を観て価値観や仕事に対する意識が変わったからです。

このブログ記事を見られてる方は、「今すぐ」マコなり社長の「常識人間は成功しない」という動画をポチッと検索して観てください!!全人類一律強制で異論は一切受け付けておりません!!!
(マコなり社長のマネ)

マコなり社長(真子就有さん)という偉大な人物を生み出してくれた、福岡という場所にこの場を借りて感謝します。

博多で遊ぶなら、やはり博多駅から地下鉄に乗り換え、福岡きっての繁華街・商業地区である天神(てんじん)という地域になると思います。
天神(てんじん)とは、次回以降に詳しく解説する菅原道真(すがわらのみちざね)公のことを神様のように慕って呼ぶ言葉です。
福岡には菅原道真公を祀る水鏡天満宮(すいきょうてんまんぐう)という神社があり、「天神」という地名の由来になっています。

次は、博多を出発して二日市太宰府方面へ向かいます!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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