鉄道唱歌 山陽・九州編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
初心者の方や詳しくない方にも、楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
身は沈めども忘れぬは
海より深き君の恩
かたみの御衣を朝毎に
さゝげてしぼる袂かな
海より深き君の恩
かたみの御衣を朝毎に
さゝげてしぼる袂かな
さらに読みやすく!
身は沈めども 忘れぬは
海より深き 君の恩
かたみの御衣を 朝毎に
ささげてしぼる 袂かな
海より深き 君の恩
かたみの御衣を 朝毎に
ささげてしぼる 袂かな
さあ、歌ってみよう!
♪みはしずめーども わすれぬはー
♪うみよりふかきー きみのおんー
♪かたみのぎょいを あさごとにー
♪ささげてしぼるー たもとかなー
♪うみよりふかきー きみのおんー
♪かたみのぎょいを あさごとにー
♪ささげてしぼるー たもとかなー
今回も太宰府シリーズ 「天皇の恩を忘れない」
前回まで解説してきたように、大宰府に左遷されてしまった菅原道真公は、当時はもう本当に
「天に泣いても、天は何も言ってくれない」
ほどの惨めな窮地に陥りました。
しかし歌詞にあるように、
「たとえ身が沈んだとしても、海よりも深い天皇の恩」
が、常に菅原道真公の心の中にあったのでした。
天皇陛下の「形見の御衣」
そんな衣食住もままならない暮らしを、大宰府で送っていた菅原道真公は、一年前に京都で天皇陛下のそばで仕事をしていた時に、天皇陛下から頂いた大切な「御衣」を、大宰府にまで持ってきていたのでした。
「袂を絞る」とは、ここではつまり「泣く」いう意味です。
それも、大声でひどく泣くことを意味します。
つまり、菅原道真公が大宰府において、どれだけ悲しい日々を送ったことがわかるはずです。
一体、どれだけみじめな生活だったことでしょうか。
これまで彼が一生懸命勉強してきた大切な本も、全部濡れてしまったそうです。
しかし、たとえこの身が朽ち果てようとも、絶対に忘れないのは、海よりも深い君(=天皇陛下)がくれた、その恩であるということです。
太宰府の名物「梅ヶ枝餅」
大宰府を観光すると、
- 梅ヶ枝餅(うめがえもち)
というお菓子が売られています。
これは、大宰府に左遷されてきた菅原道真公の惨めな姿を見かねたおばあさんが、彼に差し入れていた餅のことです。
大宰府に来られた際には、ぜひこの「梅ヶ枝餅」を堪能してみましょう。
次も、まだまだ大宰府シリーズ編
次回も、まだまだ大宰府シリーズ編は続きます!
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