鉄道唱歌 山陽・九州編 第61番 早岐より大村湾を南下 南風崎・川棚・彼杵・松原と進む

まずは原文から!

南の風をハエと讀(よ)む
南風崎(はえざき)すぎて川棚(かわだな)の
つぎは彼杵(そのき)か松原(まつばら)の
松ふく風ものどかにて

さらに読みやすく!

南の風をハエと読む
南風崎(はえざき)すぎて川棚(かわだな)の
つぎは彼杵(そのき)か松原(まつばら)の
松ふく風ものどかにて

さあ、歌ってみよう!

♪みなみのかーぜを ハエとよむー
♪はえざきすぎてー かわだなのー
♪つーぎはそのきか まつばらのー
♪まつふくかぜもー のどかにてー

(大村線)
早岐駅→ハウステンボス駅→南風崎駅→川棚駅→彼杵駅→松原駅→大村駅→諫早駅

(長崎本線)
諫早駅→喜々津駅→大草駅→長与駅→道ノ尾駅→浦上駅→長崎駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ記載
※長崎本線は、長与経由のものを記載

早岐駅(はいきえき、長崎県佐世保市)を大村線(おおむらせん)に沿って南下していくと、途中で南風崎駅(はえのさきえき、長崎県佐世保市南風崎町)に着きます。
南風崎駅(はえのさきえき)は、いわゆる難読地名として知られます。
南の風と書いて、ハエと読むわけです。
また、九州では「原」と書いて「はる」と読むケースが多いです。
例えば原田→「はるだ」、田原坂→「たばるざか」、新田原→「しんでんばる」
など。

これらは沖縄県にも見られる表記であり、「南風原」と書いて「はえばる」と読んだりもします。

なぜ九州では「原」を「はる」と読むのかは、諸説あるようです。

次に、テーマパークであるハウステンボスの最寄り駅であるハウステンボス駅(長崎県佐世保市)に到着します。

「ハウステンボス」はこの辺りで有名なテーマパークです。
かつては「長崎オランダ村」を起源とし、長崎は江戸時代の鎖国中にも唯一貿易をしていた場所であり、またオランダはヨーロッパの国々では唯一貿易をしていた国なので、長崎とオランダの歴史的な関わりは深いのです。

さらに大村湾(おおむらわん)の海沿いを南下すると、川棚駅(かわたなえき、長崎県東彼杵郡川棚町)、彼杵駅(そのきえき、長崎県東彼杵郡東彼杵町)を過ぎて、松原駅(まつばらえき、長崎県大村市松原本町)に至ります。

この松原駅(まつばらえき)辺りは、かつて長崎街道(ながさきかいどう)とよばれる、長崎への(からの)参勤交代として使われた、古い街道があります。
長崎街道はかつてシュガーロードといわれ、まだ高速道路やトラックが無かった時代に人々によって砂糖が運ばれた道です。
砂糖も塩も、昔は本当に貴重だったのです(現代でも貴重ですが)。
こうした街道は、やはり歴史的に米や絹(きぬ)、生糸(きいと)など昔の日本にとって貴重な品物や荷物を多く運んだのでした。
明治時代になって鉄道が開かれると、石炭や(北海道では)ニシンなどの魚を運んだりしたのです。

ちなみに長崎街道は、嬉野温泉(うれしのおんせん)がある佐賀県嬉野市(うれしのし)を通ります。
現在の西九州新幹線も、この長崎街道に比較的沿ったルートであると思います。というか、武雄温泉駅から斜め左下(南西)に嬉野温泉駅を経由して真っ直ぐに諫早駅方面へ進むので、かなりのショートカット(時間短縮)になります。
嬉野温泉(うれしのおんせん)は、武雄温泉(たけおおんせん)とともにこの近辺の有名な温泉地です。

大村湾を右に眺めながら、さらに大村市や諫早市に向かって進んでゆきます!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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