鉄道唱歌 北陸編 第4番 王子の飛鳥山公園 桜の名所、そして板橋の由来・石神井川

まずは原文から!

春はさくらの飛鳥山(あすかやま) 
秋は紅葉(もみじ)の瀧の川(たきのかわ)
運動會(うんどうかい)の旗(はた)たてゝ
かける生徒(せいと)のいさましさ

さらに読みやすく!

春はさくらの飛鳥山(あすかやま) 
秋は紅葉(もみじ)の滝の川(たきのかわ)
運動会(うんどうかい)の旗(はた)たてて
かける生徒(せいと)のいさましさ

さあ、歌ってみよう!

♪はーるはさくらの あすかやまー
♪あーきはもみじの たきのかわー
♪うんどうかーいの はたたててー
♪かーけるせいとの いさましさー

(東北本線)
上野駅→田端駅→王子駅→赤羽駅→蕨駅→浦和駅→大宮駅

(高崎線)
上尾駅→桶川駅→鴻巣駅→吹上駅→熊谷駅→深谷駅→本庄駅→神保原駅→新町駅→倉賀野駅→高崎駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

飛鳥山公園(あすかやまこうえん)は、王子駅(おうじえき)の裏にある飛鳥山(あすかやま)にある公園で、春は桜が満開に咲き誇り、江戸時代からお花見の名所となってきました。

王子駅(東京都北区)から見渡す飛鳥山
飛鳥山公園(東京都北区)

また、飛鳥山公園では江戸時代に「かわらけ投げ」という、土器を投げるという遊びが流行った場所でもあります。

かわらけ投げ」は、江戸時代までは盛んに行われていましたが、明治時代に鉄道が開通すると、危険だということで禁止となりました。
というか、現代では普通に危ないので、絶対にやめましょう
もしこれにより人様を怪我させれば傷害罪(刑法204条違反)に問われる可能性がありますし、また走っている列車に当たって鉄道に何らかの影響を及ぼすと威力業務妨害罪(刑法234条違反)や往来妨害罪(刑法124条違反)などの罪に問われる可能性があります。
くれぐれも、コンプライアンスに厳しい令和の世の中ですから、安全第一・法令遵守を徹底しましょう。

滝の川(たきのかわ)」は、いわゆる現代の石神井川(しゃくじいがわ)のことを言います。
そして石神井川(しゃくじいがわ)に架かる板でできた橋のことを板橋(いたばし)といい、現在の東京都板橋区(いたばしく)の由来にもなっています。
東京都板橋区(いたばしく)は、現代では鉄道と交通の神様として知られるYouTuber・スーツさんの出身地としても知られます。

中山道(なかせんどう)・板橋宿(いたばししゅく)は、江戸四宿(えどよんしゅく)の一つと言われ、日本橋を出発して中山道で最初の宿場町という位置づけでした。

中山道(なかせんどう)とは、江戸から歩いて20日かけて京都の三条大橋(さんじょうおおはし)にたどりつく、途中に69もの宿場町のあった道のことです。

そして、鉄道唱歌 北陸編の旅では、ここから長野県の軽井沢(かるいざわ)までは、中山道にほぼ沿ったルートになります。
軽井沢の「追分(おいわけ)」という地域から、中山道は諏訪(すわ)方面へと分かれてゆきます。

そして歌詞には「運動会の旗立てて 駆ける生徒の勇ましさ」とあります。
鉄道唱歌の作者・大和田建樹(おおわだ たけき)さんも、この「北陸編」を作詞する頃には作詞作業にも慣れてきたのか、こうした運動会の情景を歌詞に書き表すほどの余裕が出てきたようにも感じられます。
また、作詞に余裕が出てくるということは、その分歌詞に出てくる知識もより深くマニアックになっていくということです。
これより北陸編や関西・参宮・南海編と続くと、鉄道唱歌はさらにマニアックさを増してゆき、地理や歴史に関する知識が足りてないと「今どの辺を歌ってるの?」「これ何について歌っている歌詞なの?」となりかねません。
しかし、こうした知識について勉強しておくと、鉄道の旅(「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」の旅)もより楽しいものになってゆきます

このサイトでは、そうした知識をわかりやすく解説してゆきますので、しっかり勉強して旅行のスペシャリストを目指しましょう。

運動会の旗を立てて、生徒が走ってゆく様子を眺めながら、列車はまもなく、赤羽駅(あかばねえき)に到着します!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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