鉄道唱歌 北陸編 第45番 新潟を散策 白山公園と日和山

まずは原文から!

春は白山(はくさん)公園地(こうえんち)
一つににほふ梅櫻(うめざくら)
夏は凉しき日和山(ひよりやま)
鯛(たい)つる舟(ふね)も目の前に

さらに読みやすく!

春は白山(はくさん)公園地(こうえんち)
一つににほう(匂う)梅桜(うめざくら)
夏は凉しき日和山(ひよりやま)
鯛(たい)つる舟(ふね)も目の前に

さあ、歌ってみよう!

♪はーるははくさん こうえんちー
♪ひとつににおうー うめざくらー
♪なーつはすずしき ひよりやまー
♪たいつるふねもー めのまえにー

(信越本線)
長岡駅→三条駅→東三条駅→加茂駅→矢代田駅→新津駅→亀田駅→越後石山駅→新潟駅

今回も、新潟市についての話題となります。

新潟駅から越後線で一つ西へゆくと、白山駅(はくさんえき、新潟県新潟市中央区)に到着します。

白山駅(新潟県新潟市)
白山駅(新潟県白山市)

ここには、白山神社(はくさんじんじゃ)や白山公園(はくさんこうえん)があります。

白山(はくさん)とは、加賀(かが)・石川県の南にあり岐阜県との県境をなす、標高2,702mの山岳信仰の山となります。

白山には菊理媛神(くくりひめのかみ)という女性の神様が祀られており、これが白山信仰の女性の神様と同一神(つまり同じ神様である)という風に信じられています。
わかりやすくいえば、白山には女性の神様がいるということです。
それは富士山に、コノハナサクヤヒメという女性の神様がいるのと似ています。

このように高く神々(こうごう)しい山々は、太古の昔から神様が宿ると信じられており、山岳信仰という日本のオリジナル宗教である神道(しんとう)の信仰がありました。

また、山にこもって修行を行う、修験道(しゅげんどう)という仏教の考え方と混じり合って、神仏習合(しんぶつしゅうごう)ということになりました。

そしてこの白山神社は、加賀国(かがのくに)一宮(いちのみや)とになります。
加賀国(かがのくに)とは、現代の石川県のことです。
一宮(いちのみや)とは、その国で最も位の高い神社のことです。

そして白山神社(はくさんじんじゃ)にはこの 菊理媛神(くくりひめのかみ)の他に、国を造ったことで知られるイザナミの神イザナギの神も一緒に祀られています。

イザナギ」とは日本神話において日本という国を造ったとされる男性の神様で、「イザナミ」は女性の神様になります。
イザナギは、天照大神(アマテラスオオカミ)や初代天皇の神武天皇(じんむてんのう)、そして現代の天皇陛下皇族の方々祖先であるとされています。

白山の神様である菊理媛神(くくりひめのかみ)を加賀国(石川県)から新潟にまで勧請(かんぜい)して祀ったものが、新潟県の白山神社(はくさんじんじゃ)となります。
勧請(かんぜい)とは、神様を遠くからお招きすることです。
白山神社は全国に存在します。

白山神社は、新潟県の総鎮守(そうちんじゅ)と言われています。
つまり、新潟県の守り神のような重要な存在です。

日和山(ひよりやま)とは、船の安全のために人が立って、嵐が来ないかどうかを見定めるために登る、ちょっと高い山のことをいいます。

昔は現代ほど天気予報が発展していませんでしたから、船に乗って複数日にわたって航海するときは、海の天気を予測することは非常に重要でした。

また昔の船は、「蒸気船」や「動力船」などの自動で動く船とは違って、「風まかせ」で進む帆船(はんせん)が主流でしたから、風の向きとは逆(逆風)にならないように、順風(じゅんぷう)に進めるかどうかも重要でした。

順風満帆(じゅんぷうまんぱん)っていう言葉がありますが、これは追い風を十分に受け、物事が何もかも上手くいくという状態を言います。

昔の航海というものは、そのまさに順風満帆な状況をいかにうまく作り出すかのコンディションも重要だったのです。

そして日和山という地域は、新潟市の海岸近くにあります。

次回も、新潟市の解説をします!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
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