鉄道唱歌 北陸編 第47番 新潟港を船出し、佐渡へ 佐渡金山やトキに知られる島

まずは原文から!

新潟港(にいがたこう)を舟出(ふなで)して
海上(かいじょう)わづか十八里(じゅうはちり)
佐渡(さど)に名高き鑛山(こうざん)を
見てかへらんも益(えき)あらん

さらに読みやすく!

新潟港(にいがたこう)を舟出(ふなで)して
海上(かいじょう)わずか十八里(じゅうはちり)
佐渡(さど)に名高き鉱山(こうざん)を
見てかえらんも益(えき)あらん

さあ、歌ってみよう!

♪にいがたこーうを ふなでしてー
♪かいじょうわずか じゅうはちり
♪さーどになだかき こうざんをー
♪みてかえらんもー えきあらんー

(佐渡汽船)
新潟港→両津港

※新潟港から佐渡島(両津港)へは、船での移動

新潟港からは、船で佐渡へ

佐渡へ向けて出航(佐渡汽船カーフェリーより)

新潟港を船出すると、佐渡(さど)方面へ船の旅になります。
つまり寄り道をすることになります。
せっかく新潟まで来たのだから、佐渡方面へも寄ってしまおうって話になりますよね。

新潟港から佐渡島へ、「佐渡汽船」を利用することになります。

佐渡の両津港(りょうつこう)へ向かうには、最も安くてスタンダードな「カーフェリー(2等)」または、高速で海を飛ぶように進む「ジェットフォイル」などを選択することになります。

カーフェリーでは所要時間は約2時間30分で約3,000円、「ジェットフォイル」ならばわずか1時間ですが、料金は約7,000円になります。

佐渡・両津港に到着

新潟港を朝9時25分のカーフェリーで出発した場合、昼前の11時55分には佐渡の両津港(りょうつこう)に着きます。

両津港は、「こち亀」の主人公である両津勘吉(りょうつ かんきち)の名前の由来となったそうです。
元々は「両津市」でしたが、2004年に合併して佐渡市の一部になっています。
現在では、島全体が「佐渡市」の市域に含まれます。

両津港からは佐渡金山(さどきんざん)などの主要観光地をめぐりたいところですが、両津港は佐渡島の東端にあり、一方の佐渡金山は島の西端にあります。
したがって、バスで約1時間15分ほどかけて西へ移動することになります。

両津港に11時55分に着いた場合、両津港のバス停を12時05分に出発し、佐渡金山前には13時20分に着きます。

なお、島内では「1日フリー乗車券(正式名称:佐渡1dayパス)」というものがあり、1日1,500円で乗り放題となります。
佐渡島は広く、バスの乗り換えが何回か発生する可能性が考えられますので、料金計算やその都度払う手間を省く目的でも購入しておきましょう。
フリー乗車券は、主に新潟港や両津港などで販売されています。

覚えておきたい、佐渡の各地名

佐渡で覚えておきたい地名は、先ほどの「両津」のほかに、「相川(あいかわ)」「佐和田(さわた)」「真野(まの)」「小木(おぎ)」などの地域があります。

相川(あいかわ)」は、佐渡島の西端の地域にあたり、佐渡金山のあった、かつての佐渡の中心地です。後述するように、佐渡金山はたくさんの利益が上がるため江戸幕府が直接支配していた地域でした(直轄領)。その佐渡金山を幕府が管轄・統括管理するために置かれたのが、相川にあった佐渡奉行所(さどぶぎょうしょ)です。

相川地域の伝統的な町並み(新潟県佐渡市)

佐和田(さわた)」は、相川地域の南にある、現在の佐渡の商業などの中心地になります。

真野(まの)」は、佐和田地域の南にある、次回説明する順徳天皇(じゅんとくてんのう)の御陵(ごりょう)がある地域になります。

小木(おぎ)」は、佐渡島の南端にある、直江津(なおえつ)と結ぶ船が出ている地域です。

江戸時代に栄えた「佐渡金山」

佐渡金山(新潟県佐渡市)
佐渡金山(新潟県佐渡市)

佐渡島(さどがしま)は、かつて佐渡金山(さどきんざん)で栄えた場所であり、また佐渡金山は幕府の直轄領(ちょっかつりょう)としても栄えました。
直轄領(ちょっかつりょう)とは、どの藩にも属していない、幕府の直営の土地という意味の場所になります。わかりやすくいえば、「佐渡藩」のような藩は存在しないわけです。
先述の通り、幕府が佐渡金山を直接支配するための機関が、島西部の相川(あいかわ)地域にある「佐渡奉行所」です。

佐渡で取れた金は、船で新潟県の直江津(なおえつ)まで運ばれ、そこから長野県の北国街道(ほっこくかいどう)を通って江戸まで運ばれました。

また、次回解説しますが、佐渡は承久の乱(じょうきゅうのらん)で敗れた順徳天皇(じゅんとくてんのう)が流されてきた場所であります。

佐渡島の天然記念物「トキ」

そして佐渡島には、天然記念物の「トキ」が生息しております。
トキは、上越新幹線とき」の名前の由来にもなっています。
白色のボディーに、赤い顔、そして黒い長いくちばしを持っているのが外見的特徴です。

トキは、乱獲(らんかく)などの影響で20世紀初頭から急速に激減し、一時期は世界でたった数羽にまで減り、絶滅の危機にありました。
日本でも、本州では能登半島を最期に絶滅し、佐渡島にわずかに残るのみになっていました。

その後、人々の努力によってトキは再び数を増やし、現在では約600羽にまで回復しています。

次回は、佐渡の順徳天皇の御陵(ごりょう)、および真野神社(まのじんじゃ)などについて解説してゆきます!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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