まずは原文から!
名も兼六(けんろく)の公園は
水戸(みと)岡山(おかやま)と諸共(もろとも)に
かぞへられたる吾國(わがくに)の
三公園(さんこうえん)の其(そ)の一つ
さらに読みやすく!
名も兼六(けんろく)の公園は
水戸(みと)岡山(おかやま)と諸共(もろとも)に
かぞえ(数え)られたるわが国の
三公園(さんこうえん)のその一つ
さあ、歌ってみよう!
♪なもけんろーくの こうえんはー
♪みとおかやまとー もろともにー
♪かーぞえられたる わがくにのー
♪さんこうえんのー そのひとつー
(七尾線)
和倉温泉駅→七尾駅→津幡駅
(IRいしかわ鉄道線)
津幡駅→金沢駅
※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記
今回から金沢観光 兼六園や金沢城を廻る
鉄道唱歌 北陸編の旅では、前回で既に金沢に到着しています。
今回より、金沢の観光編のような感じになります。
金沢の観光で外せないのは、やはり兼六園(けんろくえん)という庭園と金沢城、そしてその周辺の(まるで京都のように和風な)観光地などでしょう。
兼六園や金沢城方面へは、金沢駅から徒歩でいけなくもないですが、少し遠いのでバスでの移動が便利です。
金沢駅東口(兼六園口)の、バス停6番・7番乗り場からが便利です。
このバス停から、金沢市の市街中心地である武蔵ヶ辻(むさしがつじ)・近江町市場(おうみちょういちば)・香林坊(こうりんぼう)の方面へ向かえばOKです。
運賃は片道200円程度です。
この辺りは金沢市街地の中心部なので、バスの本数もそれなりに多く、基本的には金沢駅からすぐ乗れるはずです。
金沢で遊ぶには、やはり先述の武蔵ヶ辻・近江町市場・香林坊近辺になるでしょう。
この辺りでバスを下車すると、近隣は飲食店やデパート、スタバなどの商業施設も多いですし、この辺りで少し休んでからゆっくりと金沢城・兼六園の見学へ向かうことも可能です。
金沢城と兼六園は隣接しているので、セットで見学しましょう。
兼六園は、入場料320円になります。
かつての加賀藩の中心機関・金沢城
金沢城(かなざわじょう)は、かつての加賀藩(かがはん)の藩庁(はんちょう)が置かれた場所です。
あのイケメンで長身の戦国武将であり、また「加賀百万石」の基礎を作り上げた前田利家(まえだ としいえ)を初めとする、いわゆる前田家(まえだけ)という一族によって金沢城下は支配されていました。
加賀藩(かがはん)は、現代の石川県(能登半島含む)や富山県あたりをも広範囲に治めていた藩であり、前回説明したように100万石の石高(こくだか)を挙げていた藩です。
現代でいうと、石川県と富山県の合体県を、ここ金沢城で統括・支配していたイメージです。
加賀藩は、先程述べたようにあの前田利家(まえだ としいえ)で有名な、前田氏(まえだし)という一族によって治められていました。
富山市も、かつては前田氏によって治められていました。
藩庁(はんちょう)とは、その藩の政治の中心となる機関であり、現代でいう都道府県庁や市役所などにあたります。
ただし藩はかなり独占的な政治に関する権力が幕府からある程度認められていたので、藩庁は現代でいう都道府県議会や市議会などの機能も持っていたかもしれません。
加賀藩の場合は、金沢城が藩庁に該当します。
金沢城の「三つの門」
金沢城には、お偉い人々を迎えるための城の入口、つまり門が三つありました。
「河北門(かほくもん)」「橋爪門(はしづめもん)」「石川門(いしかわもん)」の三つです。
「河北門(かほくもん)」は、金沢城の北東にある問です。とても広大な敷地に存在し、金沢市の北東にある「河北潟(かほくがた)」「河北郡(かほくぐん)」「かほく市」などとも名前の関連性がありそうです。
「橋爪門(はしづめもん)」は、お城のさらに中にある、まるで金沢城のシンボルのような門です。インパクト大な門なので、ここで写真撮影されている方も多い印象です。
「石川門(いしかわもん)」は、金沢城の南にある、兼六園と面した場所にある門です。
県名でもある「石川」は、金沢市の西・白山市(はくさんし)にある「手取川(てとりがわ)」に由来しています。こらはまた別記事で解説します。
金沢の庭園「兼六園」 水戸・岡山ともに知られる三大庭園の一つ
兼六園(けんろくえん)は、庭園に必要な美しい 六つの要素を兼ね合わせたことで、兼六園というふうに呼ばれます。
庭園が「兼ねるべき六つの要素」とは、
宏大・蒼古・幽邃・水泉・眺望・人力
の、六つの要素をいいます。
一つ一つ簡単に説明します。
宏大(こうだい)とは、とても広い様子を表します。「広大(こうだい)」と同じ意味です。
蒼古(そうこ)とは、古めかしいけども良い、みたいなイメージです。
幽邃(ゆうすい)とは、景色がとても良く、優雅であるというイメージです。
人力(じんりき)とは、人の手によって(こだわりを持って)作られたことをいいます。
水泉(すいせん)とは、滝や池などの美しい水に恵まれていることをいいます。
眺望(ちょうぼう)とは、とてもよい眺めであることをいいます。
つまり、6つをまとめると
「(1)広大で、(2)古めかしく、(3)優雅であり、(4)人の手によって心をこめて作られ、(5)滝や池などのある、(6)眺めの良い公園」
という意味になります。
兼六園は水戸の偕楽園(かいらくえん)、岡山の後楽園(こうらくえん) とともに、日本の三大庭園というふうに呼ばれています。
こうした庭園というものは、真ん中に池があって、その池の周りを回るように回遊(かいゆう)していく方針が一般的です。
こうした庭園のことを回遊式庭園(かいゆしきていえん)といいます。
また金沢は前回も説明した通り、前田さんと呼ばれる武士の強い一族たちが支配していた街でした。
兼六園は、こうした前田さんたちから造るように命じられたものでありました。
次回も、兼六園についてもう少し触れてゆきます!
注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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