鉄道唱歌 北陸編 第59番 金沢の街並みを観光 かつて(第九)師団もあった街 名物の九谷焼

まずは原文から!

第九師團(だいくしだん)も縣廳(けんちょう)も
皆(みな)此町(このまち)にあつまりて
海の外(ほか)までひゞきたる
その産物(さんぶつ)は九谷燒(くたにやき)

さらに読みやすく!

第九師団(だいくしだん)も県庁(けんちょう)も
みなこの町にあつまり(集まり)て
海の外(ほか)までひびき(響き)たる
その産物(さんぶつ)は九谷焼(くたにやき)

さあ、歌ってみよう!

♪だーいくしだんも けんちょうも
♪みなこのまちにー あつまりてー
♪うーみのほかまで ひびきたるー
♪そのさんぶつはー くたにやきー

(七尾線)
和倉温泉駅→七尾駅→津幡駅

(IRいしかわ鉄道線)
津幡駅→金沢駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

今も昔の情緒・風情が残る、金沢市

石川県金沢市(かなざわし)は、人口約46万人を擁する、石川県の県庁所在地です。
また、北陸地方最大の都市でもあります。

金沢は、太平洋戦争(大東亜戦争)のときに空襲の対象になりませんでした。
そのため、歴史的な建造物や街並みが現代でも残されています。
これは京都などの歴史的都市と同じことがいえます。

日本各地の主要都市は戦時中に空襲で壊滅状態になりましたから、江戸時代以前の古い家屋は町の中心部に残っていない、ということが一般的です。
例えば、原爆投下の対象となった広島市の中心部には、江戸時代の家屋(かおく)はまず残されていないでしょう。

しかし、金沢や京都、また美観地区(びかんちく)で有名な岡山県倉敷市(くらしきし)などの町においては空襲の被害を受けなかったことから、現代でもその風情(ふぜい)ある街並みや家屋(かおく)が残されているというわけです。

外国人観光客からも多く愛される、金沢

金沢は京都と同様に、そういった日本文化を堪能(たんのう)できる場所であるため、多くの外国人の方々が観光に来られています。
ちなみに私が兼六園(けんろくえん)を観光したときは、日本人は私だけだったこともあります(^^;)
京都でも同じような経験もしました。

兼六園付近の香林坊(こうりんぼう)という金沢市街中心部では、外国人の方々が多くおられる印象です。
なお、香林坊(こうりんぼう)とは、昔に香林坊というお坊さんが還俗(かんぞく。山で修行していた身から、一般の世の中に戻ること)したときに、この地域で商売をやって成功したことから、この地域の名前の由来になったそうです。

また、金沢に宿泊するときも、京都と同様に200円の宿泊税がかかります。旅行の予算計画を立てるときは、一応これは念頭に置いておきましょう。
金沢は北陸新幹線の開業により東京からのアクセスが格段によくなったことと、また訪日外国人による日本国内での消費(インバウンド消費)の重要性が高まったこともあり、金沢の観光の重要性は増していくばかりだといえます。

金沢城・鼠多門(石川県金沢市)

金沢城の鼠多門(ねずみたもん)はかなりインパクト大な門であり、また多くの外国人観光客の皆さんも写真を撮りながら大喜びされていたので、いかに人気なのがよくわかります!

かつて金沢に置かれた「第九師団」

そして歌詞にあるように、金沢市には「第九師団」という、かつての日本陸軍の拠点が置かれていました。

明治時代になると「廃城令」といって、日本全国の多くの城は取り壊されました(ただし城跡は、日本各地に残っています)。
しかし、軍事的に価値があると判断された城は残され、軍隊の「師団」が置かれることとなりました。
なぜお城に師団が置かれたのかというと、明治時代においても、お城の本来持つ「防御力」や「軍事施設としての機能」はやはり捨てがたかったからでしょう。

お城は基本的に、お堀・土塁・城壁などのバリアーで守られていますから、それだけで一定の防御力は持っています。
また、お城はかつて武士たちが造ったものですから、軍人を統括・管理したり、作戦を立てたりなど戦いに必要な設備はある程度整っています。
もちろんお城は戦闘機で上空から攻められたらひとたまりもないですが、まだ戦闘機が一般的でなかった明治時代には、お城が本来持つこうした防御力や軍事設備として役立つという要素は、明治政府にとっても大きかったことでしょう。

鉄道唱歌に関係あるところでは、当時の大日本帝国陸軍の師団は以下の通りです。

  • 北海道旭川市→第7師団
  • 宮城県仙台市→第2師団
  • 石川県金沢市→第9師団
  • 大阪府大阪市→第4師団
  • 広島県広島市→第5師団
  • 熊本県熊本市→第6師団

なお、「師団(しだん)」とは、軍隊の細かいチーム分けをした単位のことをいいます。

石川県の名物「九谷焼」

九谷焼(くたにやき)」は、石川県を中心に発展してきた焼き物です。
焼き物」とは、昔の人々の「手」によって心を込めて(高度な技術で、手間暇かけて)造った食器(陶磁器)のことです。
昔は現代のように例えば「ダイソー」や「セリア」等のような100均で高品質な食器やマグカップ等は買えない時代でしたから、職人の手によって多大な工程や手作業によって造られていたのです。
しかも、原材料となる陶石(とうせき)も産出される場所が限られていましたから、どこでも造られるわけではありませんでした。

代表的な陶磁器と産地は、以下の通りです。

  • 有田焼(ありたやき。佐賀県)
  • 備前焼(びぜんやき。岡山県)
  • 瀬戸焼(せとやき。愛知県)
  • 美濃焼(みのやき。岐阜県)
  • 大堀相馬焼(おおぼりそうまやき。福島県)

美濃焼(みのやき)」は、岐阜県多治見市(たじみし)を舞台としたアニメ「やくならマグカップも」によって認知度が高まっています。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

こうした伝統的な食器類は、近代以降の産業革命によって機械で大量生産できるようになり、その結果として安い値段で売れるようになったため、伝統工芸品としての焼き物は衰退していくことになります。
しかし、当時としては無用となったものであっても、100年も経った現在では別です。伝統工芸品は現在ではとても珍しく貴重なものとなっています。
今では昨今の後継者不足もありこうした伝統工芸品を造ることができる人も減少していますから、存続に向けた取り組みが全国の自治体によって行われています。

次は、いよいよ金沢を離れ、白山市(はくさんし)・小松市(こまつし)方面へ向かっていきます!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

この記事が良いと思った方は、よかったら次の記事・前回の記事も見てくださいね!

コメント