鉄道唱歌 北陸編 第72番 北陸の旅の終わり 鉄道により狭く、便利になった世の中 新橋へ帰ろう

まずは原文から!

おもへば汽車のできてより
狹(せま)くなりたる國(くに)の内(うち)
いでし上野(うえの)の道(みち)かへて
いざやかへらん新橋(しんばし)に

さらに読みやすく!

おもへば汽車のできてより
狹(せま)くなりたる国(くに)の内(うち)
い(出)でし上野(うえの)の道(みち)か(変)えて
いざやかえ(帰)らん新橋(しんばし)に

さあ、歌ってみよう!

♪おもえばきしゃの できてよりー
♪せーまくなりたる くにのうちー
♪いーでしうえのの みちかえてー
♪いーざやかえらん しんばしにー

(北陸本線)
金沢駅→松任駅→美川駅→小松駅→動橋駅→大聖寺駅→細呂木駅→芦原温泉駅(旧・金津駅)→福井駅→大土呂駅→鯖江駅→武生駅→南条駅(旧・鯖波駅)→今庄駅→(北陸トンネル)→敦賀駅→新疋田駅→近江塩津駅→余呉駅→木ノ本駅→長浜駅→米原駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記
※北陸トンネル・新疋田駅・近江塩津駅・余呉駅は、鉄道唱歌の当時とはルートが異なります

北陸の旅の終わり 鉄道唱歌 北陸編のラスト

長かった鉄道唱歌 北陸編の旅も、この第72番をもって最後となります。
北陸編は全部で70番を越えていますから、それだけ長く複雑な旅だったことがよくわかります。
作者の大和田建樹(おおわだ たけき)さんも、鉄道旅を繰り返して知識や経験値が増すごとに、作詞のネタ・題材も増えていったことが伺い知れます。

滋賀県・米原にて感動のクライマックス

思えば、上野を出発して険しい碓氷峠(うすいとうげ)を越えて長野県に入り、新潟県佐渡島、そして金沢を経て北陸地方を南へ下ってゆき、最後は無事に米原までやってきました。

米原駅(滋賀県米原市)
米原駅(滋賀県米原市)

鉄道が出来てからは、国内はとても狭いものになった

歌詞では
思えば汽車のできてより 狭くなりたる国の内(うち)」
とあります。

鉄道が出来る前の江戸時代までは、徒歩または馬によって(宿場町に泊まりながら)約20日もかけて移動していた距離が、明治時代に鉄道ができてからはわずか1日もあれば(宿泊無しで)移動できることになったのでした。

鉄道で実際に日本列島のあちこちを移動してみればわかりますが、日本列島は
広いようで狭い
狭いようで広い」
という(一見すると相容れない二つの)印象を持つはずです。

例えば世界地図を眺めると、日本列島はとても小さな島に見えると思います。
しかし、日本列島をそのままヨーロッパまで持ってくると、日本列島はノルウェーからスペインの位置までの大きさがあるのです。
それだけ日本列島は(意外にも)広いのです。

この理由は、世界地図は「メルカトル図法」といって、北や南へいくほど実際よりも拡大されて表されるため、これも世界地図で日本列島が小さく見える原因の一つになっています。
したがって、日本列島をヨーロッパに持っていくと、世界地図にある日本列島よりも面積が拡大されます。これが日本列島がノルウェーからスペインに到達する理由でもあります。

日本列島は、広いようで狭い そして、狭いようで広い

しかし、それだけ大きなはずの日本列島ですが、実際に鉄道で日本列島のあちこちを旅行してみればわかると思いますが、昔に比べて
えっ、もう着いたの!?
と思える機会が増えました。

私(筆者)は日本の47都道府県にすべて行ったことがありますが、47県目を達成したときには
日本列島って広いようで意外と狭いんだな
という感想を持ちました。
(もちろん、その47都道府県すべてコンプリートするまでは、私にもたくさんの苦労がありました。)

やはり、鉄道が出来てからの日本は、当時としては
昔は遠くて行けなかった場所が、今はあっという間に着くようになった
ために、日本列島がとても狭くなったと感じられるようになったことでしょう。

現代は交通網の発展により、またインターネットの発展により、日本のみならず世界はどんどん狭くなっています。

鉄道にしても交通会社各社にしても、航空会社にしても、日々どんどんサービスの拡充がはかられ、さらに競争が激しくなり、値段も安く早く安全なものになっています。

鉄道の技術、そして諸々の交通機関の文明の進化やそこで働く人達に感謝ですね!!

今や北陸新幹線の開業・延伸で、ますますスピードアップする鉄道の旅

さて、北陸地方の鉄道の旅はいかがだったでしょうか
2024年には北陸新幹線が敦賀まで延伸し、北陸地方の旅行はスピードアップしてくることになると思います。

昔は北国街道(ほっこくかいどう)とう、江戸から新潟・佐渡、そして北陸地方まで通じる道を、江戸時代の人々は相当に苦労しながらで歩いて旅行していた道だったのでした。
それが今や鉄道で本当にひとっ飛びとなりました。

旅の終わり さあ、新橋へと帰ろう

そして歌詞の後半では、

出発した上野の道を変えて、いざ新橋へ帰ろうではないか

ということで、恐らく作者の大和田建樹(おおわだ たけき)さんは、米原からは東海道線を使って、まっすぐ東京(新橋)まで帰ったのでしょう。

皆さんも、鉄道唱歌のメロディーとともに、長野の善光寺参り・越後国・佐渡島・金沢をはじめとする北陸地方の旅へ出てみられてはいかがでしょうか。

成功者の常識「経験に投資せよ」

成功者の常識として、「経験に投資せよ」というものがあります。
旅行も、もちろんその「経験」に当てはまります。
旅行は、確かに時間も出費もかかりますが、その代わり、その後のあなたの人生に多大な経験値とリターンをもたらしてくれることとなるはずです。

また、人間は歳を取るほど、人生に慣れてしまい、物事に新鮮さを感じられなくなり、人生に飽きてしまい、また友達も少なくなってしまいがちです。
そんな人生から脱却し、より前向きで成長を辞めないワクワクするような人生にするためにも、趣味の選択肢の一つとして「鉄道旅行」というものを考えられてはいかがでしょうか。

もちろん、若い方も「体力」「長大な夏休み」などの最大のアドバンテージを生かし、また青春18きっぷという現代の最強アイテムを駆使し、少しでも若いうちにたくさんの経験をしておけば、将来に役立つ何らかの経験を得られるはずです。

新たな経験と感動を求めて、楽しい列車の旅に出よう!

ともあれ、老若男女関係なく、人生において様々に経験値の多い方は自信のオーラに溢れていてとても魅力的ですし、会話のネタや引き出し・幅も広がるため、とても豊かな人に思われて、信頼も得られやすくなります。
そんな要素を、皆様における「鉄道での旅行」という体験から少しでも得る機会となれば嬉しい限りです。

このブログを読んでくださっている皆様のご旅行(鉄道旅行)が、とてもよいものになることを願っております!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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