まずは原文から!
咲くや菜種(なたね)の放出(はなてん)も
過ぎて徳庵(とくあん)往の道(すみのどう)
窓より近き生駒山(いこまやま)
手に取る如(ごと)く聳(そび)えたり
さらに読みやすく!
咲くや菜種(なたね)の放出(はなてん)も
過ぎて徳庵(とくあん)往の道(すみのどう)
窓より近き生駒山(いこまやま)
手に取る如(ごと)く聳(そび)えたり
さあ、歌ってみよう!
♪さーくやなたねの はなてんもー
♪すーぎてとくあん すみのどうー
♪まどよりちーかき いこまやまー
♪てにとるごとくー そびえたりー
(JR東西線)
大阪城北詰駅(網島町)→京橋駅
(片町線(学研都市線))
京橋駅→放出駅→徳庵駅→住道駅→四條畷駅→星田駅→津田駅→祝園駅→木津駅
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表記
※網島駅、旧桜ノ宮駅は1913年に廃止
※現在の駅で最も近いものに置き換えてあります
※正式名称は「鉄道唱歌 関西・参宮・南海編」です。記事タイトルの便宜上、このようなタイトル(関西編)とさせていただいております。ご了承ください。
関西屈指の難読地名・放出(はなてん)
「放出(はなてん)」
これを一発で読める人は、地元の方々を除いて、ほぼ皆無でしょう。
京橋駅(きょうばしえき、大阪府大阪市城東区および都島区)を過ぎて片町線(学研都市線)を東へ進むと、おおさか東線との分岐駅でもある放出駅(はなてんえき、大阪府大阪市鶴見区)に到着します。

最初は誰が読んでも「ほうしゅつ」としか読めない・・・
放出(はなてん)は、後述するように難読地名(なんどくちめい)が多い大阪において、特に強烈なインパクトの読み方をする地名で知られます。
最初から読み方を知らない限り、誰がどう読んでも「ほうしゅつ」としか読めませんよね(^^;)
何を放り出すんだ、という感じになります(^^;)
掛詞「咲くや菜種の花」と「放出」
歌詞では、
「咲くや菜種(なたね)の花」と、
「放出(はなてん)」
という言葉が掛け合わさった、いわゆる「掛詞(かけことば)」になっているものと思われます。
「掛詞(かけことば)」とは、日本の昔の詩でよく使われてきた、言葉遊び・洒落のようなものです。
「菜種(なたね)」とは、アブラナの種のことで、日本の昔の詩では春を現す季語(きご)としても使われ、鉄道唱歌では何度も出てくる用語です。
大阪に多い「難読地名」の数々
大阪は特に、今回の放出(はなてん)をはじめ、難読地名(なんどくちめい)が多いことで有名です。
つまり地元の人でも無い限り、出張者や観光客などよそから来た人には読みにくい地名が多いということになります。
以下が、大阪の有名な難読地名の一覧です。
あなたはいくつ読めるでしょうか!?
四條畷(しじょうなわて)
住道(すみのどう)
柴島(くにじま)
十三(じゅうそう)
西中島南方(にしなかじまみなみがた)
箕面(みのお)
枚方(ひらかた)
樟葉(くずは)
中百舌鳥(なかもず)
野江内代(のえうちんだい)
喜連瓜破(きれうりわり)
※大阪の地元の方なら、「こんなの難読地名ちゃうやろ」と思われるかもしれませんが、他地域から大阪に来られた方にとってはどれもかなり苦戦する地名なのです!ご理解・ご了承ください。
上記の難読地名について、簡単に紹介
以下、簡単に説明します。
四条畷(しじょうなわて)
「四条畷(しじょうなわて)」は、次回も説明しますが、大阪の東部にある地名です。
楠木正成の息子である正行(まさつら)が戦った山で知られます。
「畷(なわて)」の漢字が、慣れるまではなかなか苦戦します。「ヌ」が四つもありますからね(^^;)
住道(すみのどう)
「住道(すみのどう)」は、今回の歌詞にも出てくる、大阪東部の学園都市線上の地名です。
”じゅうどう””すみどう”などと誤読されます。
柴島(くにじま)
「柴島(くにじま)」は梅田のやや北東にある地名で、阪急線の駅でもあります。
”しばじま”と誤読されるのが定番です。
十三(じゅうそう)
「十三(じゅうそう)」は、梅田の北にある歓楽街です。阪急線においても、京都方面ないし神戸方面へと分岐する、重要な駅です。
大阪出身以外の方ならば”じゅうさん”と読んでしまうでしょう。
西中島南方(にしなかじまみなみがた)
「西中島南方(にしなかじまみなみがた)」は、梅田の北にある、地下鉄御堂筋線と阪急線の交差する駅です。
”みなみがた”を”なんぽう”などと読んでしまいがちです。
箕面(みのお)
「箕面(みのお)」は、大阪北部にある地名です。「箕面大滝(みのおおおたき)」が有名です。
慣れないとシンプルに読むのが難しいですよね。
枚方(ひらかた)
「枚方(ひらかた)」は、大阪の北東、京都方面へ京阪線(けいはんせん)で向かうときに存在する地域です。
「ひらかたパーク」で有名で、慣れないと”まきがた”などと読んでしまいがちです。
樟葉(くずは)
「樟葉(くずは)」も、枚方同様に京阪線で大阪の北東に向かうときに存在する地域です。淀川の土手の景色に優れています。
慣れないと、シンプルに読みにくい地名ですね。
中百舌鳥(なかもず)
「中百舌鳥(なかもず)」は、地下鉄御堂筋線(みどうすじせん)の終端であり、天王寺(てんのうじ)の南にある地名です。
2音で3文字を書くため、慣れないと「百舌鳥(もず)」の読みが厳しいです。
野江内代(のえうちんだい)
「野江内代(のえうちんだい)」は、京橋のやや東にある地名です。
慣れないと”うちんだい”の読みがかなり厳しいです。
喜連瓜破(きれうりわり)
「喜連瓜破(きれうりわり)」は、地下鉄谷町線で八尾(やお)方面へ大阪の南東へ向かうときに存在する地域です。
個人的に、大阪の難読地名では一番カッコよくてインパクトありました!これは一発で読み方を覚えられました。
その他の大阪難読地名
他にも読みにくい難読地名として、
- 萱島(かやしま)
- 関根高殿(せきねたかどの)
- 交野市(かたのし)
などがあります。
多分、他にも探せばまだまだ書ききれないくらいあると思います(^^;)
北海道にも多い「難読地名」
他に難読地名の多い地域といえば、北海道です。
北海道のほとんどはアイヌ語由来なので、特に難読地名が多くなります。
- 長万部(おしゃまんべ)
- 安足間(あんたろま)
- 占冠(しむかっぷ)
- 音威子府(おといねっぷ)
- 和寒(わっさむ)
- 倶知安(くっちゃん)
など。
放出駅を出て、東へ進む
生駒山の景色が、徐々に近づいてくる
話がすこしずれましたが、放出駅を過ぎると、片町線(学研都市線)にそって、東の生駒山(いこまやま)方面へ向かいます。
つまり、
- 四条畷(しじょうなわて)
- 松井山手(まついやまて)
- 木津(きづ)
方面へ向かうことになります。
生駒山
そして歌詞にある通り、窓の右側にはやがて生駒山の山容が姿を現してことになります。
また、列車は生駒山方面に向かって寝屋川(ねやがわ)とほぼ並行してまっすぐ進む事になります。

そして、歌詞にあるように、
- 徳庵駅(とくあんえき、大阪府東大阪市)
- 住道駅(すみのどうえき、大阪府大東市住道)
を過ぎてゆきます。
なせ生駒山を北へ大きく迂回するルートになったのか
当時の技術では、生駒山にトンネルを掘れなかった
この片町線(学研都市線)は、生駒山の北へ大きく迂回するルートになっています。
なぜこのような大きな迂回ルートになっているのかというと、当時はまだ19世紀末の明治時代でしたから、生駒山をまっすぐトンネルで貫くようなルートは技術的に不可能でした。
ただし、人が歩くための道なら、暗峠(くらがりとうげ)という超がつく急な坂道もありました。
暗峠(くらがりとうげ)は、生駒山にある、
- 大阪府東大阪市(ひがしおおさかし)
- 奈良県生駒市(いこまし)
とをそれぞれ隔てる峠です。
1914年、現在の近鉄線により、生駒山のトンネルが掘られる
それが大正時代の1914年になって、現在の近鉄線の前身にあたる、大阪電気軌道(大軌)という私鉄の鉄道会社の工事によって生駒山をまっすぐにトンネルで貫きました。
しかし1914年の当時でもまだまだ長大トンネルを安全に掘る技術には乏しく、事故によりかなり犠牲者を出した大工事だったようです。
約8,000m級の長大トンネルを掘れるようになったのは、1930年代の頃です(例:静岡県の丹那トンネル、上越国境の清水トンネルなど)。
次は、四条畷へ
次は、四条畷(しじょうなわて)に止まります!
ちゅうい!おわりに
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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