まずは原文から!
翠(みどり)の山にかこまれし
周回四里(まわりよんり)の諏訪(すわ)の湖(うみ)
衣が崎(ころもがさき)に波も無く
富士(ふじ)の上漕(こ)ぐ釣り小舟(おぶね)
さらに読みやすく!
翠(みどり)の山にかこまれし
周回四里(まわりよんり)の諏訪(すわ)の湖(うみ)
衣が崎(ころもがさき)に波も無く
富士(ふじ)の上漕(こ)ぐ釣り小舟(おぶね)
さあ、歌ってみよう!
♪みどりのやーまに かこまれしー
♪まーわりよんりの すわのうみー
♪ころもがさーきに なみもなくー
♪ふーじのうえこぐ つりおぶねー
(中央東線)
甲府駅→竜王駅→韮崎駅→新府駅→日野春駅→小淵沢駅→富士見駅→青柳駅→茅野駅→上諏訪駅→下諏訪駅→岡谷駅(→至・塩尻駅)
※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記
標高700mの諏訪湖
列車は既に、長野県諏訪市(すわし)の、上諏訪駅(かみすわえき)に着いています。
諏訪湖(すわこ)は、標高759mという高い位置に位置します。つまり東京スカイツリー(634m)よりも高い位置にあるため、夏は涼しくなります。

かつて存在した、湖上のスケート大会
諏訪湖は、冬は水面が凍ってしまうため、明治時代の1906年には日本初のスケート大会が行われました。
それはなんと、下駄に「歯」をつけて氷の上を滑る「下駄スケート」と呼ばれるものでした。
ただし、大正時代には廃止されています)。
神様が湖上を進む「お御渡り」
諏訪大社の男性の神様であるタケミナカタは、女性の神様のおられる諏訪大社・下社(しもしゃ)にまで、湖の上を歩いて会いに行ったといいます。
これを、「お御渡り(おみわたり)」といいます。
「お御渡り(おみわたり)」は、冬の凍った諏訪湖にできる不思議な細長い亀裂のことをいいます。
これは凍った水面が膨張して、割れることによって起こる亀裂です。
昔は科学があまり発展していなかったので、こうした不思議な自然現象は、みんな神様の仕業であると信じられてきました。
そのため、この冬の凍った湖面にできる長い亀裂のことを「神様が湖上を歩いた跡なんだ」ということで、「お御渡り」と呼んだのでした。
この「お御渡り」現象は、残念ながら近年ではあまり見られなくなったようです。
周囲約16kmの諏訪湖
歌詞によれば、諏訪湖は「周り四里(約16km)」とあります。
実際、諏訪湖は1周約15.9kmになります。
1里は約4kmですから、おおよそ合ってますね。
つまり昔の人は、かなりの精度で距離を測っていたことがわかります。
1周16kmというわかり易い長さなので、地元のマラソンランナーにとっても、諏訪湖はとても人気があります。
「日本のスイス」漁業・工業も盛んな諏訪湖
また、海のない内陸県の長野県の人々にとっては、広大な湖である諏訪湖の存在はとても貴重であり、また漁業にもとても重宝してきた歴史があります。
それに加え、諏訪湖は広い湖畔と美しい景色が特徴です。
まるで(写真で見た)スイスのジュネーブ湖(レマン湖)みたいな景色そのものです。
実際、諏訪市は「セイコーエプソン」など精密工業が盛んなこともあって、「日本のスイス」とも呼ばれます。
精密機械工業に適した、諏訪湖の気候と地域
諏訪湖の地域は空気が綺麗であるために、「セイコーエプソン」などを始めとする精密機械の製造に優れています。
精密機械は”空気がきれいで水が多いこと”が重要視されるため、精密機械の製造のために諏訪はとても優れた立地になっています。
戦時中、東京の空襲から逃れるため、諏訪湖へと疎開してやってきた精密機器の会社はたくさんあります。
やはり精密機器の製造に必要になる水が豊富にあり、また都心にもある程度は近いという諏訪湖が選ばれたわけですね。
戦後になり多くの企業は元の東京に戻っていきましたが、セイコーエプソン等の会社はそのまま諏訪に留まっているという形になります。
諏訪湖の水質汚濁問題の歴史
セイコーエプソンは創業した地である諏訪への思いが深いようにも感じられ、諏訪湖の水だけは絶対に汚してはならないという強い企業としての決意と意地を感じさせられます。
というのも、諏訪湖も1960年代の高度経済成長期には、全国の他地域の湖と同様に、生活排水や工業排水などが原因で、湖が汚染されてきた歴史があるからです。
しかし人々の弛(たゆ)まぬ努力により、諏訪湖の水質も改善に向かっています。もちろんセイコーエプソンも同様だと思われます。
内陸国・長野県の、貴重な水資源
また諏訪地方は、水が豊富にあって、またお魚をたくさん採れます。
海がない内陸県(しかも高原地帯)である長野県(信濃国)にとっては、歴史的に諏訪湖の水はとても貴重なものだったことでしょう。
長野県歌「信濃の国」では
「諏訪の海には魚(うお)多し」
と歌われています。
つまり、海のない長野県下であっても、諏訪湖では魚はたくさん採れるため、民衆の稼ぎ(人々の生活の糧/かて)は良い、つまり人々の生活には困らないということになります。

次回も、諏訪湖の話題へ
次も、諏訪湖の話題は続きます!
ちゅうい!おわりに
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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