山陰鉄道唱歌 第21番 大山は、中国地方で最も高い山 まるで富士山のよう

まずは原文から!

空に抜出(ぬけず)る大山(だいせん)は
中國一(ちゅうごくいち)と聞(きこ)えたり
高嶺(たかね)にまとふ雲の帶(おび)
富士(ふじ)の姿に似(に)たるかな

さらに読みやすく!

空に抜出(ぬけず)る大山(だいせん)は
中国一(ちゅうごくいち)と聞(きこ)えたり
高嶺(たかね)にまとう雲の帯(おび)
富士(ふじ)の姿に似(に)たるかな

さあ、歌ってみよう!

♪くーもにぬけづる だいせんはー
♪ちゅうごくいちと きこえたりー
♪たかねにまーとう くものおびー
♪ふじのすがたにー にたるかなー
(山陰本線)
鳥取駅→湖山駅→宝木駅→浜村駅→青谷駅→泊駅→松崎駅→倉吉駅→由良駅→八橋駅→赤碕駅→御来屋駅→名和駅→大山駅→淀江駅→伯耆大山駅→米子駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

倉吉から米子方面へ 大山(だいせん)の麓を走る

列車は現在、鳥取県の倉吉(くらよし)から米子(よなご)へ向かっている最中となります。

御来屋駅を過ぎると、

  • 名和駅(なわえき、鳥取県西伯郡大山町)
  • 大山駅(だいせんえき、鳥取県西伯郡大山町)

のようにゆき、大山(だいせん)の麓(ふもと)を走ります。

今回は、中国地方で最も高い山である「大山(だいせん)」の話題となります。

大山(鳥取県)(山陰本線の車窓より)

中国地方最高峰・大山(だいせん)

大山(だいせん)は、歌詞にある通り「中国地方で最も高い山(最高峰)」になります。
その高さ(標高)は、1,729mにも及びます。

大山(鳥取県)(山陰本線の車窓より)

別名「伯耆富士」

大山は、場所によっては富士山のような綺麗な円錐型の形に見えるので、「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれます。

どちらかというと、米子から(北西側から)の景色がまるで富士山のように見えるようです。

「大山(おおやま)」という他の山と区別

また、漢字は同じで読み方が異なる「大山(おおやま)」という山が(神奈川県をはじめ)全国にたくさんあります。

そのため、それらと混同しないために「伯耆大山(ほうきだいせん)」と表記されることもあるようです。

伯耆国(ほうきのくに)とは?

伯耆国(ほうきのくに)とは、現代の鳥取県西部のことです。

現在でいうと

  • 倉吉(くらよし)
  • 米子(よなご)

あたりのエリアが伯耆国に含まれます。

一方、県庁所在地の鳥取市のある鳥取県東部は、因幡国(いなばのくに)と呼ばれます。

(くに)」とは、奈良時代の律令制におけるエリア分けであり、現代の都道府県のようなものです。

伯耆富士・大山 米子方面から見ると、富士山そっくり

大山は、いわゆる富士山のような完全な円錐型ではないので、場所によっては牛が伏(ふ)せたような形になります。
なので、東側から見るともしかしたら「あまり富士山に似てなくない?」と思うかもしれません。
ちなみに牛臥山(うしぶせやま)や臥牛山(がぎゅうさん)という名前の山は、それぞれ沼津(静岡県)、函館(北海道)にある山です。臥牛山は、函館山の別名になります。

東側から見ると、あまり富士山ぽくないかもしれないが、西側・米子方面まで行けば綺麗な円錐型の山となる(鳥取県)

しかし米子方面から見ると、まるで富士山のように綺麗な円錐型の形の山に見えます。
多くの写真で見る大山は、この米子方面(西側から)見る大山になります。

まるで伯耆国(ほうきのくに)にある富士山のようだから、伯耆富士(ほうきふじ)と呼ばれるわけです。

日本各地にある「郷土富士」

このような全角各地のご当地の富士山を、「郷土富士(きょうどふじ)」と呼ばれます。

以下が、その例です。

  • 蝦夷富士(えぞふじ):北海道・羊蹄山(ようていざん、標高1,898m)
  • 渡島富士(おしまふじ):北海道駒ヶ岳(標高1,131m)
  • 津軽富士(つがるふじ):青森県・岩木山(いわきさん、標高1,625m、青森県最高峰)
  • 岩手富士(いわてふじ):岩手県・岩手山(いわてやま、標高2,038m、岩手県最高峰)
  • 秋田富士・出羽富士(あきたふじ・でわふじ):秋田県・山形県、鳥海山(ちょうかいさん、標高2,236m、山形県最高峰)
  • 薩摩富士(さぬきふじ):鹿児島県・開聞岳(いいのやま、標高924m)

富士山:静岡県・山梨県 標高3,776m、日本最高峰

岩木山・岩手山・鳥海山については、以下の各記事でも解説していますので、ご覧ください

蝦夷富士・羊蹄山(北海道)

渡島富士・北海道駒ヶ岳(北海道)

薩摩富士・開聞岳(鹿児島県)

リアル富士(静岡県)

次は、淀江駅(よどええき)に止まります!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

この記事が良いと思った方は、よかったら次の記事・前回の記事も見てくださいね!

コメント