山陰鉄道唱歌 第22番 淀江駅・伯耆大山駅を過ぎ、砂鉄の日野川を渡る

まずは原文から!

海をはるかに眺(なが)めつゝ
淀江(よどえ)の町を過ぎゆけば
濁(にご)れる水の日野川(ひのがわ)に
鐵(てつ)の採取(さいしゅ)ぞしのばるゝ

さらに読みやすく!

海をはるかに眺(なが)めつつ
淀江(よどえ)の町を過ぎゆけば
濁(にご)れる水の日野川(ひのがわ)に
鉄(てつ)の採取(さいしゅ)ぞしのばるる

さあ、歌ってみよう!

♪うーみをはるかに ながめつつー
♪よどえのまちをー すぎゆけばー
♪にごれるみーずの ひのがわにー
♪てつのさいしゅぞ しのばるるー

(山陰本線)
鳥取駅→湖山駅→宝木駅→浜村駅→青谷駅→泊駅→松崎駅→倉吉駅→由良駅→八橋駅→赤碕駅→御来屋駅→名和駅→大山駅→淀江駅→伯耆大山駅→米子駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

日本海をはるか北にして、大山の麓を米子に向かって進む

海を窓の遠くに、米子方面へ進む(山陰本線)(鳥取県)

列車はもうすぐで、鳥取県米子市(よなごし)に入ります。
そして大山(だいせん)のふもとを過ぎゆくと、やがて淀江駅(よどええき、鳥取県米子市淀江町)・伯耆大山駅(ほうきだいせんえき、鳥取県米子市)を過ぎます。そして、日野川(ひのがわ)という大きな川を渡ります。

淀江駅は、大山(だいせん:標高1,729m)がバックによく眺められます。

淀江駅(鳥取県米子市淀江町)

伯備線との合流点・伯耆大山駅

伯耆大山駅(鳥取県米子市)

伯耆大山駅(ほうきだいせんえき)は、伯備線(はくびせん)との分岐駅・合流駅でもあります。

日野川(ひのがわ)は、伯備線(はくびせん)とともに並行して流れてきた川です。

伯備線(はくびせん)は、岡山県の倉敷市からはじまり北上していくと、総社(そうじゃ)・備中高梁(びっちゅうたかはし)・新見(にいみ)・備中神代(びっちゅうこうじろ)・根雨(ねう)を通り、やがて日本海側の伯耆大山駅に至ります。伯耆大山で山陰本線と合流し、米子に至ります。

伯耆大山駅より少し手前の、伯備線と山陰本線との合流点。(鳥取県)

特急「やくも」も、伯備線を経由します。
やくもは、山陽地方と山陰地方を速く結ぶ、重要な列車となります。

なお、上記に少し出てきた根雨駅(ねうえき)は、鳥取県の中国山地山深くの日野町(ひのちょう)の駅ですが、日野町には「金持神社(かもちじんじゃ)」という、なんとも縁起のよい名前の神社があります。

古くから貴重な「鉄」を取り出していた、日野川

日野川(山陰本線の車窓より)(鳥取県)

日野川では、歌詞にあるように、砂から鉄を取り出す「砂鉄の採取」が行われてきました。
砂鉄の採取は、天然の(鉄の混じった)から、を取り出す技術です。

「鉄」は、そのままの状態で自然に存在しているわけではありません。
必ず、自然の砂や石などに(不純物が)混じり合った状態で存在しています。
そのため、自然のからを取り出すために、日野川では「砂鉄の採取」が行われていました。

」は言うまでもなく、「鉄道」などに使われてきた重要な資源です。
日野川の場合は、この濁った水の中に、鉄を含んだ砂がたくさんあったわけですね。

しのぶ」とは、「思い起こされる」などの意味を持つ言葉です。

次は、後醍醐天皇の娘さん(皇女)であった、瓊子内親王(たまこないしんのう)の話題となります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
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