山陰鉄道唱歌 第31番 出雲市に到着!ここから、大国主命を祀る、出雲大社へ

まずは原文から!

今市町(いまいちまち)をあとにして
西へ向(むか)えば杵築町(きづきまち)
大國主(おおくにぬし)をまつりたる
出雲大社(いずもたいしゃ)にまふでなん

さらに読みやすく!

今市町(いまいちまち)をあとにして
西へ向(むか)えば杵築町(きづきまち)
大国主(おおくにぬし)をまつりたる
出雲大社(いずもたいしゃ)へもうでなん

さあ、歌ってみよう!

♪いまいちまーちを あとにして
♪にしへむかえばー ちつきちょう
♪おおくにぬーしを まつりたるー
♪いずもたいしゃに もうでなんー

(山陰本線)
米子駅→安来駅→荒島駅→東松江駅→松江駅→玉造温泉駅→宍道駅→荘原駅→直江駅→出雲市駅

(一畑電車・北松江線)
電鉄出雲市駅→川跡駅

(一畑電車・大社線)
川跡駅→出雲大社前駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

出雲市駅に到着 いざ出雲大社へ

斐伊川(ひいがわ)を渡ると、広大な出雲平野に出てきます。
やがて、出雲市駅(いずもしえき、島根県出雲市)に到着します。

出雲市駅(島根県出雲市)
出雲市駅(島根県出雲市)

歌詞にある今市町(いまいちまち)とは、現代の出雲市駅周辺のことをいいます。
出雲市駅は、明治時代の開業当初は「出雲今市駅」という名前でした。

杵築町(きづきちょう)とは、出雲市駅のやや北西の、出雲大社のあるあたりの地域になります。

今回は歌詞にあるように、大国主命(おおくにぬし)をまつる、出雲大社(いずもたいしゃ)へと向かいます。

「一畑電車」に乗り換え、出雲大社へ向かおう

出雲市駅(電鉄出雲市駅)を出発!出雲大社へ

出雲大社へは、出雲市駅から一畑電車(いちばたでんしゃ)、通称「ばたでん」という私鉄路線で向かうことになります。
それかまたは、出雲市駅より「一畑バス(いちばたバス)」で向かうことになります。

一畑電車(いちばたでんしゃ)は、明治時代に、一畑寺(いちばたでら)という、宍道湖(しんじこ)の北にあるお寺へ参拝する客さまを乗せる目的で建設されました。明治時代はまだ自動車が一般的ではなく、鉄道がないとどこへ行くにも不便な時代でした。なので、全国あちこちの民間の鉄道会社がお金を出しあって、次々に(人々の移動手段となる)鉄道を建設していったのです。また、それまでは一畑寺へ訪れるためには「徒歩」「」または宍道湖(しんじこ)を渡る「」くらいしか交通手段がなく、そうした不便を解消するため明治時代に鉄道が建設されたのでした。
つまり、元々は出雲大社へと繋がる路線として建設されたわけではなかったわけですが、それは元々国鉄が経営していた「大社線」という路線が既に存在し、競合する恐れがあったためです。
しかし、1930年に川跡駅(かわとえき、島根県出雲市)から西へ線路を建設し、出雲大社と通じることも可能な路線となりました。
一方、国鉄(JR)の大社線は1990年に廃止となっており、出雲大社の南約700mの場所に、大社駅(たいしゃえき)の駅跡があります。

なお、出雲大社方面へ向かうには、川跡駅(かわとえき)での乗り換えが必要となる場合がありますので、注意しましょう。乗り過ごして誤って「松江しんじ湖温泉」方面へ行ってしまわないよう、注意が必要です。乗り換えはすぐに出雲大社方面への列車が来るため、比較的スムーズです。

一畑電車・川跡駅(島根県出雲市)

ただし、昼間の時間帯(通勤時間帯以外)であれば、川跡駅での乗り換えは不要で、そのまま出雲大社方面(出雲大社前駅)へ直通するようです。これは恐らく、通勤客よりも観光客・参拝客に配慮したものになっているのだと思われます。よく時刻表を確認した上で乗るようにしましょう。

一畑電車・川跡駅より、写真左側は電鉄出雲市駅方面、写真奥へは出雲大社方面。

川跡駅で乗り換え、一畑電車で西の出雲大社方面へ向かうと、窓の左側には出雲ドームが姿を現し、壮観です。

出雲ドーム(一畑電車の車窓より)(島根県出雲市)
どんどん出雲大社方面へと向かう(一畑電車の車窓より)(島根県出雲市)
徐々に出雲大社へと近づく(一畑電車の車窓より)(島根県出雲市)
一畑電車・出雲大社前駅(島根県出雲市大社町杵築南)

大国主命を祀る、出雲大社 現在は「縁結びの神社」とも

出雲大社は、島根県出雲市(いずもし)にある、歌詞にもあるように大国主命(おおくにぬし)を祀(まつ)る神社になります。

大国主命(おおくにぬし)は、「古事記」などの日本神話において、「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」を助けた神様になります。
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)とは、神話のストーリーの中で、サメに襲われて噛まれたウサギのことをいいます。
因幡(いなば)とは、鳥取県東部の地域のことをいいます。昔は鳥取県東部を「因幡国(いなばのくに)」と呼んでいました。 
昔むかし、鳥取県・因幡で、ウサギが海を渡ろうとしたところ、サメを騙して(ウサギに協力した)サメの体の上を渡ってゆき、海を渡ったところで「やーい、騙されたな!ざまあみろ!」などとサメを罵(ののし)っためにサメの怒りを買い、噛まれて負傷してしまいました。
まあ、ある意味自業自得なんですけどね・・・。
大国主命は、そんなウサギが泣いているところを助けた、心優しい神様となります。

そんな大国主命(おおくにぬし)を祀(まつ)る出雲大社は、恋愛の神様としても知られます。
なぜ「恋愛の神様」と言われるのかというと、
先述の「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」がサメに襲われて泣いていた時に、うさぎを(自身の持つ)医学・薬学の知識で助けたことに始まります。

その大国主命の「心優しい」噂を聞き、その優しさに惹かれた八上姫(やかみひめ)によって求婚され、結婚に結びつきました。
八上姫(やかみひめ)は、他の神様たちからも求婚されていたのですが、あえて心優しい大国主命を選んだということです。
このことから、出雲大社は「良縁祈願」「縁結び」「婚活」にご利益(りやく)があるという風にも言われます。

次回も、出雲大社の話題となります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
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