冬の【東京→北海道】鉄道旅6 仙台→新函館北斗→函館

仙台駅で、ひと休み

現在、東京→北海道への冬の鉄道旅について書いているわけですが、前回で既に仙台駅(せんだいえき、宮城県仙台市)に到着しました。

仙台駅に着くと、ここでひと休憩をします。
仙台駅の周辺はカフェ・飲食店などが多く、旅の疲れを癒すための休憩などには、もってこいの場所となります。

今回は「快活CLUB仙台中央店」にて、休憩することにします。
快活CLUBは「パソコン付きのブース」や「完全鍵付個室」などがあるため、鉄道旅行と長時間の移動にはとても休憩に適しています。

快活CLUBは(他のネカフェ店舗はすみませんがわかりません)持ち込み可能なため、ブースの場合はコンビニで買ってきたもの飲食したりできます(ただし、ゴミはきちんとゴミ箱に適切に処理しましょう)。
ただし完全鍵付個室の中では、食べてはいけないものもあります。
それは、店舗で注文・購入した飲食物ドリンクバー含む)は、完全鍵付個室の中で飲食することはできません(ただし、なぜか東京都の店舗だけは例外)。
完全鍵付個室の中では、コンビニ等で購入した持ち込みのものだけ飲食すればOKということになります。

他にもブースや完全鍵付個室の中で出来ることは、

・ネットで色々調べる
・作業
・昼寝
など、たくさんあります。

新幹線で、仙台駅を出発!

やがて新幹線の時間が来るため、仙台駅の東北新幹線のホームへ移動します。

仙台18:54分発のはやぶさ・新函館北斗駅行きに乗車します。
新函館北斗駅には夜の21:44に、函館駅には夜遅くの22:08に着きます。

さあ、仙台駅(せんだいえき、宮城県仙台市)を出発!

しかし新幹線とはいえかなりのロングランであるため、約3時間の長丁場になります。
新函館北斗駅に到着したら21時台後半、函館駅への到着が22時台となってしまうことになります。
仙台からでもこれだけかかるので、北海道ってかなり遠いんですね(^_^;)
たぶん北海道新幹線が2030年に札幌延伸したら、仙台~札幌間の移動需要がかなり増えて便利になることも予想されます。

仙台~新函館北斗までの、たくさんの新幹線駅

仙台駅を出ると、新函館北斗駅までの間に、以下のようにたくさんの新幹線駅を通過します

【宮城県】
古川駅(ふるかわえき、宮城県大崎市)
くりこま高原駅(宮城県栗原市)

【ここから岩手県】
一ノ関駅(いちのせきえき、岩手県一関市)
水沢江刺駅(みずさわえさしえき、岩手県奥州市)
北上駅(きたかみえき、岩手県北上市)
新花巻駅(しんはなまきえき、岩手県花巻市)
盛岡駅(もりおかえき、岩手県盛岡市)
いわて沼宮内駅(いわてぬまくないえき、岩手県岩手郡岩手町)
二戸駅(にのへえき、岩手県二戸市)

【ここから青森県】
八戸駅(はちのへえき、青森県八戸市)
七戸十和田駅(しちのへとわだえき、青森県上北郡七戸町)
新青森駅(しんあおもりえき、青森県青森市)
奥津軽いまべつ駅(おくつがるいまべつえき、青森県東津軽郡今別町)

【青函トンネル、ここから北海道】
木古内駅(きこないえき、北海道上磯郡木古内町)

と過ぎてゆきます。
東北地方は縦に広いこともあり、新幹線の駅がたくさんあるのですね。

岩手県と新潟県は、日本一新幹線の駅が多い県

ちなみに岩手県は、新潟県と並んで新幹線駅がトップで多い県であり、先述の上記に列挙した通り、実に7つもの駅があります

最多タイ新潟県にも、

【上越新幹線の駅】

新潟駅(にいがたえき、新潟市)
燕三条駅(つばめさんじょうき、三条市)
長岡駅(ながおかき、長岡市)
浦佐駅(うらさえき、南魚沼市)
越後湯沢駅(えちごゆざわえき、南魚沼郡湯沢町)

【北陸新幹線の駅】

上越妙高駅(じょうえつみょうこうえき、上越市)
糸魚川駅(いといがわえき、糸魚川市)

と、合計で7つの駅があります。
スキーの臨時駅であるガーラ湯沢駅(ガーラゆざわえき、南魚沼郡湯沢町)も合わせたら、新潟県にはなんと8つも新幹線駅があるというのは驚きですね。
これは田中角栄(たなか かくえい)という、新潟県出身の1970年代に総理大臣として活躍した偉大な政治家が、地元にたくさんの新幹線駅を誘致したことが功を成しています。

かつて経路で誘致合戦が繰り広げられた、盛岡~新青森間

東北新幹線はまず1982年に、大宮~盛岡の区間が先行開業しました。
そしてそのすぐ後に、東京~大宮の区間も開業しています。
この東京~大宮の区間は、騒音の問題で埼玉県とかなり揉めたため、現代も時速130kmに制限されています(それでも、昔よりはかなりスピードアップした部類)。
東北新幹線埼玉県との論争については、詳しくは以下の記事でわかりやすく解説しているので、ご覧ください

鉄道唱歌 北陸編 第5番 赤羽駅からは、目白・目黒の不動尊へも 当時の品川への分かれ道

しかし盛岡~新青森の区間の建設・開業はもっと後の時代となり、2010年にようやく新青森まで延伸開業しています

盛岡~新青森の区間は、現代こそ八戸・東海岸経由となっていますが、なんと秋田・西海岸経由にするという案もあり、各地で線路・駅の誘致合戦が繰り広げられ、揉めたそうです。

しかし秋田へは、現代では盛岡駅から西へ延びているミニ新幹線秋田新幹線で、東京から乗換え無しで向かうことができますね。
ミニ新幹線とは、在来線の線路の上を、新幹線車両が乗り入れる形式の新幹線をいいます。何らかの理由(元が取れないなど)でフル規格(つまり、普通の)新幹線の線路が建設できない場合、「ミニ新幹線」という形式が取られるわけです。

新青森に到着、津軽海峡を越えて北海道へ

新青森駅では一気に人が降りてゆき、車内はほぼ貸し切りのように人が空いてきます。

仙台駅を出た時点ではたくさんの乗客を載せた東北新幹線・はやぶさ号ですが、まずは盛岡駅でたくさんの(4割くらい?)の乗客が降りてゆき、さらに八戸駅でもかなりの乗客が降りてゆくため、それに伴って車内はどんどん空いてゆきます。
そして新青森駅に着くとほとんどの乗客が降り、仙台駅の時とくらべたら車内の人は8割ほど減少します。

新青森駅から先は車内はかなり空いてくるので、貸し切り状態みたいになって、ゆったりリラックスした気分になれます。

もちろん、はやぶさ号は東京駅・上野駅・大宮駅を出発した時点では超満員でも、仙台駅でかなりゴッソリと降りてゆきます。そして大都会・仙台駅ではそれなりの数の人が乗ってきます。

東京~盛岡と、盛岡~新青森の区間で事情が異なる、東北新幹線

これで分かるのは、東北新幹線は東京~仙台~盛岡の区間は利用者数が多くて利益が出やすい(採算性の良い)区間であり、逆に盛岡以北では利用者が少なくて利益が出にくい区間である、ということもできるわけです。
また宇都宮~盛岡までは時速320kmものスピードを出せるわけですが、盛岡以北の区間は「整備新幹線」といって”国の法律“で作られた区間であり、JR東日本の所有区間ではない(言ってしまえば「国の所有物」である)ため、JR東日本が自由に速度を決めることができません

この「法律」というのは、「全国新幹線鉄道整備法」という法律であり、簡単にいえば「全国の地方都市の発展のために、あちこちで新幹線を通していこう!」という1970年に出来た法律ですね。
1964年にデビューした東海道新幹線が大ブレイクしたため、その勢いで日本全国に新幹線を通してやろう!それによって日本全体を発展させよう!という目的でできた法律です。
北陸新幹線」「北海道新幹線」「九州新幹線」も、この法律によってできる(できた)整備新幹線ということになります。

話を戻しますが、そうして整備新幹線として出来た盛岡以北の区間は、制限速度が時速260kmまで設備都合で決まっているなど、なかなか制約の多い区間でもあるのです。
というのも、なかなか採算が取りづらい区間であり、また「速いの基準」が法律のできた1970年代のままのため、時速260kmで走らせる前提で線路設備や防音設備ができています。そのため、これ以上の速さだと騒音がヤバくなったりして、速度が出せないのですね。

昔は青函連絡船で渡っていた、津軽海峡

昔は青森から函館までは青函連絡船(せいかんれんらくせん)でしたが、1988年に青函トンネルが開通してからは廃止となったため、今は青函連絡船は存在していません。
青函連絡船は、青森駅から青森港で列車ごと船に載せ、津軽海峡を通って函館港まで結んでいた船です。「青森」と「函館」の頭文字で、「青函」ですね。

青函連絡船についての詳しくは、以下の記事でも分かりやすく解説していますので、ご覧ください

鉄道唱歌 奥州・磐城編 第41番 津軽海峡と青函連絡船・青函トンネル 函館はすぐ近くに

青函トンネルを越えて、北海道へ上陸!そして新函館北斗駅へ

青函トンネルは、約53kmにもおよぶ長大トンネルです。新幹線でも約30分かかる距離です。つまり約30分間ずっとトンネルの中という、少し珍しい感じにも思えます。
ただし新幹線は、貨物列車とすれ違うときの風圧で貨物列車が吹っ飛ばされないよう、青函トンネル内では時速160kmの速度制限がかかっています。
なので、これが余計に青函トンネル通過に時間かかる理由になってしまっています。

以下のトンネルの歴史の表を見ると、青函トンネルの長さがとてつもないかがわかります。

1883年 柳ヶ瀬トンネル 1,352m(福井県、滋賀県)
1889 石部トンネル 約2,200m(静岡県)
1889 牧の原トンネル 1,056m(静岡県)
1898 金山トンネル 1,656m(常磐線)
1903 笹子トンネル 4,656m(山梨県)
1914 生駒トンネル 3,388m(大阪府、奈良県)
1931 清水トンネル 9,702m(群馬県、新潟県)
1934 丹那トンネル 7,804m(静岡県)
1942 関門トンネル 約3,600m(山口県、福岡県)
1953 深坂トンネル 5,170m(福井県、滋賀県)
1962 北陸トンネル 13,870m(福井県)
1964 新丹那トンネル 7,959m(丹那トンネルの4倍の速さで完成)
1967 上越線・新清水トンネル 13,500m
1979 上越新幹線・大清水トンネル 22,221m
1988 青函トンネル 53,850m

青函トンネルは海底にあるトンネルのため、事故にならないように膨大な管理費用が投じられています。しかし、かといってこの区間の利用者は少ないため、膨大な大赤字にもなっているのです。

北海道・函館に到着!もう夜遅いので、ホテルでお休みなさい

約3時間の長丁場を越え、やがて新函館北斗駅(しんはこだてほくとえき、北海道北斗市)に到着します。
ここからは、「はこだてライナー」で、函館駅へ向かいます。
やがて、函館駅(はこだてえき、北海道函館市)に着きます。
そして、ホテルに到着しました!

ホテルに到着!しかし疲れ過ぎた・・・

この時は、かなり疲労も困憊(こんぱい)していました。
おやすみなさい

【注意】
この記事は、「旅行初心者に教える」ことを目的地として書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
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