冬の【東京→北海道】鉄道旅14 小樽→札幌 本日のゴール・札幌へ到着!

小樽駅を出て、札幌へ 本日のラストスパート

小樽駅(おたるえき、北海道小樽市)を出るとからは札幌市へと向ってゆきます。
この日は朝に函館を出発したわけですが、もはやこの時点ではもう夜の時間帯であり、もう暗くなっており、札幌までのラストスパートです。

小樽駅~銭函駅(ぜにばこえき)の区間は日本海が美しい区間にはなるのですが、いかんせんなので、景色は絶望的です(^^;
ただし明日からは「帰り」の行程であり、翌朝に札幌駅を出発する予定なので、明日にはきっと綺麗な日本海の景色に出会えることでしょう。

銭函駅(ぜにばこえき、北海道小樽市)を過ぎてゆくと札幌市の広大な石狩平野に入り、ほしみ駅手稲駅(ていねえき)・琴似駅(ことにえき、いずれも北海道札幌市)を過ぎると、やがて北海道最大の駅である札幌駅(さっぽろえき、北海道札幌市)へと到着します。

1日の長旅を終え、札幌駅に到着!

北海道札幌市は人口約195万人の北海道最大の都市であり、北海道の道庁所在地です。
北海道最小の村である、人口約620人の音威子府村(おといねっぷむら)とは、実に3,145倍の開きがあります。
北海道各地の若い世代の人は進学・就職で次々に札幌(または東京)に出ていってしまうので、札幌市に人口が極端に偏ってしまっているのです。

本日の(朝・函館からの)行程はここまでであり、今夜は札幌に泊まります。
お疲れ様でした!

京都を参考に作られた、札幌の格子状の街並み

札幌市は明治時代に京都を参考に作られたため、街が格子状(ギンガムチェック)のような造りをしています
だから札幌は京都のように、「~条」という地名が多いですよね。
これを条坊制(じょうぼうせい)といいます。

「日本三大がっかり観光地」札幌時計台

札幌のシンボル的観光地の一つ・札幌時計台は「日本三大がっかり観光地」の一つと言われたりもします。
その理由・原因はやはり、知名度や期待に比してあまり大きくないから・派手じゃないから、などの理由になってくるでしょう。
まあ確かに、実際に行ってみると「みんなこういう理由でがっかりしているのかな」と思うため、「がっかり」と言われる理由がわからなくもないわけです。

日本三大がっかり観光地」のうち、他の2つは、

・高知県高知市「はりまや橋
・長崎県長崎市「オランダ坂

になります。(※各観光地の名誉を汚す意図はございません。ご賢察・ご了承願います。)

はりまや橋」は、恋愛を禁止されていたお坊さんが可愛い女の子と恋におち、駆け落ち(恋愛するために遠くへ2人で逃げること)をしたという物語がある「よさこい節」、そしてペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」という曲で有名です。

オランダ坂」は、江戸時代の鎖国中の日本において、唯一貿易を例外的に許可されていた長崎の港に住んでいたオランダ人たちが通う坂道だったことに由来しています。オランダ人はヨーロッパの国の中では唯一日本の入国を認められていた外国人だったので、日本人からは「オランダさん」と呼ばれていたのでした。

明治時代の「演武場」として始まった、札幌時計台

札幌時計台は、元々は札幌農学校における演武場(えんぶじょう)といって、学生たちが農業を学ぶ傍(かたわ)ら、武術を学ぶための場所として造られました。

札幌農学校は、現在の北海道大学の前身であり、初代教頭(事実上の校長)はあの「ボーイズビー・アンビシャス少年よ大志を抱け)」という言葉で有名なクラーク博士です。

ではなぜ札幌農学校で、農業のみならず武術まで習う必要があったのか。それは明治時代に北海道で一般的になりつつあった、屯田兵(とんでんへい)という制度を見習ったためでした。
屯田兵(とんでんへい)とは、田んぼを耕したり、時に兵士として戦ったりと、いわば「二刀流」の兵士のことです。「屯」は兵士として駐するという意味であり、「田」とは田んぼを耕すという意味です。

明治時代になると江戸時代の士農工商廃止され、四民平等となりました。こうなると、それまで特権階級にいた元武士(士族)は、四民平等で誰もが苗字を持てるようになったこと(江戸時代までは苗字を名乗ることは武士の特権だった)や、廃刀令(はいとうれい)で刀が持てなくなって特権が無くなり、武士としてのプライドがズタズタになっていました。しかし、そうはいっても北海道という未開の地を耕していかなければならないという事情があったのも、当時の日本としては見過ごせない事実でした。その上、武士を廃されて仕事を失い、転職に失敗した武士を救う必要も当時はあったのです。そうした元武士(士族)たちが、新しい職につくために北海道に移住してきて屯田兵となったのでした。

屯田兵は、平時は基本的に田んぼや畑を一生懸命に耕したり、草ボーボーの原野を耕して切り開いてゆきます。そして、北海道の生産性・生産力を高めるために(自分達の食糧も確保するために)作物を一生懸命に作ります。
その一方で、いざ外国と戦争になったときは戦う、という北海道防衛の役割をも担っていたのです。
北海道は日本の「端っこ」にあり、常に外国との武力衝突の危機にあったからですね。

こうした屯田兵(どんでんへい)のように「農業と武術の両方を備える」ために学生たちが訓練していたのが、札幌農学校演武場・つまり現在の札幌時計台というわけです。
つまり元々は「時計台ではなかった」という事が、「がっかり」を生み出す要因となってしまったのでしょう。

札幌時計台の前には、セイコーマートがあります。
セイコーマートは、北海道ならではのコンビニ店であり、店内で作られたホカホカの弁当がとてもおいしいです。
セイコーマートは何故か埼玉県にもあるため、北海道のセイコーマートの味が忘れられない場合は、埼玉県の店舗に行くという方法もあります

北海道開拓の拠点・札幌

札幌は、明治時代には北海道開拓のための、まさに拠点でした。
なぜかというと、江戸時代の北海道(蝦夷地)はほとんど手付かずの原っぱ(原野)が広がるばかりで、万が一外国から攻められた時の防御力がほぼ無い土地だったからです。

加えて、北海道には大量の石炭が眠っている土地だということが明らかになると、たくさんの人々が北海道へ移り住みました
明治時代には国をあげて、北海道の開拓・開発が進められたのです。

当時は、何を動かすにも石炭が必要でした。工場を動かすにも、機械を動かすにも、鉄道や船を動かすにも、とにかく石炭がエネルギー源として必要でした
そして戦争になったときは、これらはさらに重要性を増します。明治時代の当時は、戦場に兵士・武器・食糧を届けるのは鉄道が主流であり、その鉄道を動かすのは石炭だったからです。

つまり、当時は石炭がない→鉄道が動かせない→兵士・武器・食糧が行き届かず不足→戦争に負ける→日本が滅ぶという図式があったからですね。

しかし、本州出身の人々にとって北海道はありえない程の極寒の地であり、経験したことのない寒さに多くの開拓者が耐えきれず、本州に帰ったりもしたそうです。
そうした開拓者の苦しみをを紛らわすために、遊女(ゆうじょ)たちがたくさんいました。遊女とは、男性がお金を払って男性が喜ぶような性的サービスを提供する女性のことです。
これが札幌の有名な歓楽街「すすきの」の原点になっています。

「青汁王子」こと三崎優太さん出身の地・札幌

札幌は、「青汁王子」こと三崎優太(みさき ゆうた)さんの出身地です。
三崎優太さんは1989年札幌生まれであり、「青汁王子」の名前で知られる、現代日本では(私が知る限りでは)最も知名度のあるイケメンの大富豪です。つまり「イケメン+高知名度+大富豪」という三拍子揃った高スペック男性の中では、現代日本では恐らく三崎優太さんが最強でしょう。

三崎優太さんは幼少期から社会に馴染めず、札幌で高校を2度も退学となり、アルバイトも全く受からず、圧倒的な社会不適合者として人生が終わりかけていました
しかし、たまたま札幌の本屋で見つけたアフィリエイトの書籍を参考にして、月400万円を稼いだことをきっかけに、日本を代表するような若手経営者・大富豪・インフルエンサーとなってゆきました。

しかし2019年には1億8,000万円の脱税を疑われて逮捕されたり、過去には3億円を騙し取られたり、2024年にはバイクで事故を起こすなど、様々な不運に巻き込まれる人生となっています。
三崎優太さんは誰もが羨ましがる「イケメン超有名大金持ち」であるにも関わらず「自分以外の人が羨ましい」と発言するなど、「お金持ち=幸せ」の図式は必ずしも成り立たないことを、常日頃語られています。

三崎優太さんの波乱にまみれた人生は、三崎優太さんのYouTubeチャンネルで、漫画形式でわかりやすく紹介されています。
ぜひYouTubeで「三崎優太 漫画」「青汁王子 漫画」などで検索してみてください。
あなたがもし「お金持ち」になりたいのなら、その秘訣がわかる動画にもなっているため、絶対に観るべき動画といえるでしょう。

また2021年に出版された著書「時を稼ぐ男」も、とても参考になる本なのでオススメです。

札幌の夜 明日からは、「帰り」の行程

この日の夜も、疲労でバタンキューだったので、セイコーマートのお弁当を食べてさっさと寝ました(–)zzz あとホテルでちょっと大変なことがわかり、嬉しくかったり驚いたりもしました。

明日からは、「帰り」の行程になり、再び小樽方面へ戻ります。

今回はここまでです。
最後まで読んでくださってありがとうございます!

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