道東の旅7【前編】 釧網本線・北浜→原生花園 釧網本線の基本も解説!

釧網本線・北浜→原生花園の鉄道旅と、釧網本線の基本・歴史などを、旅行初心者の方にもわかりやすく解説してゆきます!

網走駅から、釧網本線で釧路方面へ出発

網走駅あばしりえき(北海道網走市)からは、釧網本線せんもうほんせんに沿って

  • 知床斜里しれとこしゃり
  • 川湯温泉かわゆおんせん
  • 摩周ましゅう
  • 標茶しべちゃ
  • そして、釧路くしろ

方面へと向かってゆくことになります。

網走駅(北海道網走市)

網走駅(釧路行き)を、何時に出発するか?

ダイヤは2024年時点のものです。
現在は若干異なっていますので、ご注意ください。

網走駅

  • 16時20分発・釧路行き」

に乗れば、夜の20時01分には釧路駅に着きます。

2025年のダイヤで調べたら、16:42網走発・20:31釧路着、になっていました。
だいぶ代わったのですね・・・。

この普通列車だと、約4時間近くの乗車という、かなりのロングランにはなります。
しかし、途中・川湯温泉駅かわゆおんせんえきで11分の停車時間があります
そのため、途中の川湯温泉駅ではちょっと車両の外に出て、外の空気を吸うようにすれば多少は違います

2025年のダイヤで調べたら、川湯温泉駅の停車時間はわずか4分となっていました。
途中下車は厳しいでしょう。
その代わり、摩周駅で25分、塘路駅で9分の停車時間となっていました。
適宜、うまく利用すればよいでしょう。
2026年3月になったら、またダイヤの変更があるかもしれないため、ご注意願います。

釧網本線・川湯温泉駅(北海道川上郡弟子屈町)

出発する時間によっては、釧路湿原を通る時間帯が「夜」で、楽しみ半減

ただし、この便の列車だと後半の釧路湿原くしろしつげんあたりにたどり着く頃には、になっています。
そのため、釧路湿原の美しい景色を見るのには、時間的にかなり厳しくなります。

なので、もう1時間ほど出発が早い

  • 15:16分発・釧路行き

で網走駅を出られれば、釧路湿原近辺に着いた時点では、なんとか18:20頃の時間帯になります。

※2025年8月時点での、網走発・釧路行きの15時台の列車は、定期列車ではなく、臨時列車になっているようです。
網走15:21発の釧路本線めぐり旅号は、定期列車ではなく、臨時列車であり、期間限定のようです。
この臨時列車では、釧路には18:43の到着となっています。
※2026年3月になったら、またダイヤの変更があるかもしれないため、ご注意願います。
※さらに補足ですが、釧網本線に限らず、JR北海道においては、利用者の減少や、経営状況の悪化などの要因により、廃止される駅も多くなっています。
そうなると、新たにダイヤ編成の必要が生じてくるため、それに伴って、ダイヤ改正も頻繁に行われる傾向があるようです。
どのみち、毎年のダイヤ改正に対しては敏感になり、注意しないといけないかもしれません。

東経144度、経度の高い地域 日の入りも早い

ただ、夏の時期であれば、まだ辛うじて釧路湿原が見られるかもしれません。
しかし、いかんせん北海道東部ということもあり経度けいどのとても高い地域です。
そのため、日の入り(日が暮れる)も早くなります。
したがって、「かなり薄暗い釧路湿原」を眺めることになる可能性も出てきます。

釧路市ともなると「東経144度の地域」になってくるために、夏でもかなり日の入りが早いのです。

釧路湿原の景色は、翌日以降に回すという選択肢も

やはりどちらにしても、釧路湿原の景色は翌日以降に回すことも考慮する必要があるかもしれません。
また、前日に北見・網走あたりで宿泊できれば、原生花園・釧路湿原の両方を見られる可能性も上がります。

釧網本線の景色は、とても素晴らしい

終点の釧路までは長時間の乗車にはなりますが、ここからの景色は本当に素晴らしいです。

  • オホーツク海の景色
  • 原生花園(広大な湿原)の景色
  • 斜里岳しゃりだけの雄大な景色

など、本当に景色の素晴らしい区間が連続します。
ここは絶対に期待していていい区間になります。

釧網本線では、このように本州ではなかなか見られないような、北海道・道東の雄大な大地の真髄がここにあります。

釧路と網走を結ぶ、釧網本線

釧網本線せんもうほんせんは、文字通り「釧路」と「網走」を結ぶ路線になります。

釧網本線は、明治時代に網走監獄あばしりかんごく囚人しゅうじんによってできた路線です。
詳しくは前回のページでも解説しているため、ご覧ください

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元々は、軍事目的で作られた釧網本線

釧網本線は元々、昭和の初めに「北海道の防御力・生産力を上げるため」といった、ある意味軍事的な目的で発展してきた背景が強かったといえます。

それは、軍事に必要な物資・兵士・石炭などの資源を運ぶための性格を帯びた路線ということですね。

戦後は「観光路線」として発展してきた釧網本線

ただし、戦後の平和な世の中になれば、今度は「観光路線」としての性格を強めることになります。

沿線人口の減少や、自動車の普及(モータリゼーション)などの要因により、地域住民の移動の足としては、なかなか機能しにくくなっているといえます。

ただし、網走~浜小清水~知床斜里~清里町までの海沿い・平野部の区間は比較的人口が多く栄えた地域のため、通学需要などはそれなりに多くあるように感じます。

釧網本線における「観光地の名前を借りた駅名」

なので釧網本線の駅名の中には「観光地の名前を借りた駅名」が多いといえます。

その例として、

  • 原生花園駅(1987年の新規開業)
  • 知床斜里駅(元:斜里駅)
  • 川湯温泉駅(元:川湯駅)
  • 摩周駅(元:弟子屈駅)
  • 釧路湿原駅(1988年に観光目的で新設された駅)

などです。
いずれも、観光地を意識した駅名になっています。

釧網本線沿線上の、数多くの観光地

また、釧網本線の沿線上には、

  • 世界自然遺産として登録された知床半島しれとこはんとう
  • 阿寒湖あかんこ
  • 摩周湖ましゅうこ
  • 釧路湿原

などの観光地が多く存在します。

なので、これらの観光資源をうまく活用していくために、1990年代の前後になって新しい駅の設置や、また駅名の改称などが行われていったのでした。

網走駅を出発

オホーツク海沿いを進む 海のそば・北浜駅へ

網走駅を出ると、オホーツク海の海岸に沿って進みます。
すると、左の窓の景色は、広大な海の景色が広がります。

海だけでなく、沿岸に広がる原野も圧巻のため、とても景色に見飽きることはありません。

釧網本線・オホーツク海の景色(北海道)

釧網本線・オホーツク海の景色(北海道)

釧網本線・オホーツク海の景色(北海道)

釧網本線・オホーツク海の景色(北海道)

釧網本線・藻琴駅(北海道網走市藻琴)

藻琴駅(北海道網走市藻琴)

藻琴駅もことえきを過ぎると、やがて

  • 北浜駅きたはまえき(北海道網走市北浜)

に着きます。

北浜駅(北海道網走市北浜)

海の見える駅・北浜駅

北浜駅は、海の見える駅として有名です。オホーツク海までわずか20メートルという、まさに絶景の駅です

他にも海が見える駅として、

  • 北海道・室蘭本線・北舟岡駅きたふなおかえき
  • 兵庫県・山陰本線・鎧駅よろいえき
  • 新潟県・信越本線・青海川駅おうみがわえき

などがあります。

次回は、原生花園駅へ

次は、原生花園駅げんせいかえんえきに止まります!

今回はここまでです!お疲れさまでした!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「旅行初心者に教える」ことを目的として書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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