鉄道唱歌 北海道編 南の巻第14番 蝦夷富士・羊蹄山は富士山そっくり!

まずは原文から!

仰(あお)ぐ雲間(くもま)に雪しろく
つもるは蝦夷富士(えぞふじ)羊蹄山(ようていざん)
登れ人々陸奧灣(むつわん)も
一目に見ゆる高嶺(たかね)まで

さらに読みやすく!

仰(あお)ぐ雲間(くもま)に雪しろく
つもるは蝦夷富士(えぞふじ)羊蹄山(ようていざん)
登れ人々陸奧湾(むつわん)も
一目に見ゆる高嶺(たかね)まで

さあ、歌ってみよう!

♪あーおぐくもまに ゆきしろくー
♪つもるはえぞふじ ようていざん
♪のーぼれひとびと むつわんもー
♪ひとめにみゆるー たかねまでー

(函館本線)
函館駅→桔梗駅→七飯駅→新函館北斗駅→大沼公園駅→駒ヶ岳駅→森駅→八雲駅→国縫駅→長万部駅→黒松内駅→比羅夫駅→倶知安駅→然別駅→余市駅→蘭島駅→塩谷駅→小樽駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ抜粋

羊蹄山(ようていざん、標高1898m)は北海道後志(しりべし)地方にある、富士山そっくりの山です。

倶知安町の南、ニセコ町の東に位置しており、北海道(蝦夷)の郷土富士であることから、「蝦夷富士」と呼ばれています。

羊蹄山(蝦夷富士)

日本には(あるいは世界中に)富士山そっくりな山はいくつも存在します。例えば青森県最高峰の岩木山は「津軽富士」と呼ばれ、岩手県の岩手山は「岩手富士」、鹿児島県の開聞岳は「薩摩富士」といった具合に呼ばれています。
このように、全国各地の富士山そっくりな山を、「郷土富士」といいます。

中でも、羊蹄山は数ある郷土富士の中でもトップクラスに富士山そっくりなんじゃないかと思うくらいです。

また、羊蹄山の別名は「後方羊蹄山(しりべしやま)」ともいうそうです。

なお、倶知安町に振興局所在地を置く「後志総合振興局(しりべしそうごうしんこうきょく)」ですが、

「後志」と書いても、
「後方羊蹄」と書いても、

どちらも「しりべし」と読むようです。
羊蹄山の名前は、「後方羊蹄」からきているようです。

しかし、後方羊蹄という表記だと国名としては長いので、「後志」という表記になったようですが、この辺りのネーミングには、諸説あるようです。

後志地方(しりべしちほう)は、かつての旧律令制に倣った地方区分である「後志国(しりべしのくに)」、あるいはは現在の北海道の行政区分である「後志総合振興局(しりべしそうごうしんこうきょく)」あたりをいいます。

後志総合振興局は、振興局所在地を倶知安町(くっちゃんちょう、北海道虻田郡)に置き、小樽市余市町(よいちちょう)・岩内町(いわないちょう)・寿都町(すっつちょう)・仁木町(にきちょう)・黒松内町(くろまつないちょう)などの自治体を含みます。

前回説明したように、阿倍比羅夫(あべのひらふ、飛鳥時代に蝦夷地を平定した人物)がこの地域を制圧したことは、「日本書紀」に書かれています。西暦660年くらいのことです。

北海道は日本の端にある土地ですから、常に諸外国からの侵略の脅威にありました(これは九州、特に福岡あたりでも同じことがいえます)。
したがって、北海道を警備し、強化し、軍事力を高め、文明を強化する必要が、古くは飛鳥時代くらいからあったわけですね。

蝦夷地・北海道の軍事強化・文明強化について、鉄道唱歌に関係あるところでは、飛鳥時代に朝廷に命じられて蝦夷のこの辺り一帯を平定した阿倍比羅夫(南の巻13番)、そして長万部の回で出てきた南部陣屋(南の巻11番)、野幌・峰延・美唄のところで出て来る屯田兵(北の巻10番)などです。

次は、倶知安駅に止まります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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