鉄道唱歌 北海道編 南の巻第19番 蘭島、塩谷は北海道屈指の海水浴場

鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
蘭島・塩谷の地理・歴史などを、初心者の方にもやさしく解説してゆきます!

↓まずは原文から!

蘭島らんしま鹽谷しおや海邊うみべには
たのしき海士あまさとえて
にしんあみはる
にぎわい言葉ことばにつくされず

もう少し読みやすく!

蘭島らんしま塩谷しおやの 海辺うみべには
たのしき海士あまの さとえて
ニシンあみく はる
にぎわい言葉ことばに つくされず

さあ、歌ってみよう!

♪らんしましおやの うみべにはー
♪たのしきあまのー さとみえてー
♪にーしんあみひく はるのひもー
♪にぎわいことばに つくされずー
(函館本線)
函館駅→桔梗駅→七飯駅→新函館北斗駅→大沼公園駅→駒ヶ岳駅→森駅→八雲駅→国縫駅→長万部駅→黒松内駅→比羅夫駅→倶知安駅→然別駅→余市駅→蘭島駅→塩谷駅→小樽駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ掲載

​現代語訳のまとめ

まずは、現代語訳から確認していきましょう。

  1. 蘭島らんしま塩谷しおやの美しい海岸沿いには、
  2. 漁師さんたちが楽しそうに暮らす、活気ある集落(里)が見えている。
  3. ちょうど今は春の季節であり、海ではたくさんのニシンを獲るために、みんなで一斉に大きな網を引いている。
  4. したがって、その漁の凄まじい盛り上がり賑わいは、とても言葉では言い表せないほど、圧倒される素晴らしさなのである。

海士あまとは、​いわゆる海に潜る海女さんのことではなく、ここでは広く「漁師りょうし」全般や、海辺で漁をして暮らす人々のことを表しています。

ニシンあみとは、​明治から大正時代にかけて、北海道の日本海沿岸に、毎年春になると爆発的に押し寄せてきた、ニシンを捕まえるための巨大な漁網のことです。

当時の北海道の経済を大爆発させるほど、とてつもない富をもたらした伝説的な大漁の光景というわけです。

余市駅からは、いよいよ日本海側へ

余市駅よいちえきを過ぎると、いよいよ日本海側に出てきます。

日本海を左にみて、まっすぐ進めば小樽おたるはあと少しです。

蘭島駅・塩谷駅を過ぎ行く

この途中、

  • 蘭島駅らんしまえき(北海道小樽市蘭島)
  • 塩谷駅しおやえき(北海道小樽市塩谷)

といった北海道でも有名な海水浴場に近い駅を通ります。
というか、この地域は既に小樽市に入っています。

ただ、海辺とはいっても、当時は蒸気機関車の吐き出す煙が漁師から嫌われたため、完全な海辺ではなく、特に塩谷駅あたりは少しだけ内陸部に線路が通っています。

蘭島駅(北海道小樽市蘭島)

蘭島駅(北海道小樽市蘭島)

塩谷駅(北海道小樽市塩谷)

塩谷駅(北海道小樽市塩谷)

冬の蘭島駅(北海道小樽市)

冬の蘭島駅(北海道小樽市)

北海道初の海水浴場「蘭島海水浴場」

蘭島海水浴場らんしまかいすいよくじょうは、北海道初の海水浴場であり、北海道でも特に名高い海水浴場の1つです。

蘭島海水浴場は、特に北海道においても人気があったようです。
特に、1980年代には蘭島駅から海水浴場まで長蛇の列ができるほど、観光客で賑わったそうです。

蘭島駅前にあるセブンイレブンは、この時期に売り上げ日本一の集客数を誇ったこともあるようです。
私もかつて真冬の北海道を旅行していたときに、ここのセブンイレブンに行ったことがあります。

札幌圏からのアクセスも比較的良いため、現在でも、札幌方面からの海水浴客の人達でよく賑わうようです。

かつて「ニシン漁」も盛んだった、蘭島・塩谷の海

「海士の里」とは?

歌詞に出てくる海士あまとは、簡単に言うと漁業に携わる人(漁師)をいう、古い呼び方です。

海士の里」というと、直訳すれば「漁村」といったところでしょうか。
つまり、漁師さんたちが暮らす、生活の基盤となる村や集落ということですね。

ニシン(鰊)とは? 寒い海を好む魚

ニシン(鰊)とは、寒い海(水温の低い海)を好むために北海道の海によく生息している、北海道ならではのお魚です。
春になるとニシンが捕れることから、ニシンはちょっとした春の風物詩だったようです。

イメージとしては、

  • 春が来た→ニシンが捕れる季節
  • ニシンが捕れるようになった→春が来た証

みたいな、おめでたさや嬉しさを表す意味に使われてきたことでしょう。

歌詞の意味をまとめてみる

以上を踏まえて、歌詞を現代語に意訳すると、以下のようになるでしょうか。

蘭島駅や塩谷駅近くの海辺には、
楽しそうな漁師さん達の暮らす漁村が近くにあって、
ニシンがめでたく捕れるようになった春の日には、
この地域は賑わいと楽しさで盛り上がるのだ。

蘭島・塩谷を過ぎれば、小樽へはあと少し

おわりに:いかがだったでしょうか。

​「言葉にできない!」と、当時の旅人が窓の外を見て大興奮しているリアルな様子が伝わってきますね!
すなわち、網を引く男たちの威勢の良い掛け声や、春の穏やかな海のキラキラした光まで目に浮かぶようで、本当に現地に行ってみたくなるような、素晴らしい生命力に満ちた一節だなと感じます!

さて、蘭島駅塩谷駅を過ぎると、小樽へはあと少し。
迷わず小樽へ向かいましょう!

真冬の蘭島駅(北海道小樽市)

真冬の蘭島駅(北海道小樽市)

蘭島駅を過ぎて、塩屋駅も過ぎ、さらに東へ進んでいくと、いよいよ小樽に止まります!

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