鉄道唱歌 北海道編 北の巻第5番 札幌は、北海道最大の大都会!

まずは原文から!

琴似(ことに)の次の札幌(さっぽろ)は
道廳(どうちょう)所在の大都會(だいとかい)
農學校(のうがっこう)に博物館
ビール製麻(せいま)の會社(かいしゃ)あ

さらに読みやすく!

琴似(ことに)の次の札幌(さっぽろ)は
道庁(どうちょう)所在の大都会
農学校に博物館
ビール製麻(せいま)の会社あり

さあ、歌ってみよう!

ことにのつーぎの さっぽろはー
♪どうちょうしょざいの だいとかいー
♪のうがっこーうに はくぶつかんー
♪ビールせいまの かいしゃありー

(函館本線)
小樽駅→(熊碓トンネル)→銭函駅→手稲駅→琴似駅→札幌駅→厚別駅→野幌駅→江別駅→幌向駅→岩見沢駅→峰延駅→美唄駅→奈井江駅→砂川駅→(神居古潭)→旭川駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表示

琴似駅・桑園駅を過ぎて、札幌駅へ

小樽方面から石狩平野を東に走り続け、琴似駅(ことにえき)や桑園駅(そうえんえき)を過ぎると、窓の外はこれまでなかったような大都会の高層ビル群の様相(ようそう)を呈(てい)してきます。

北海道最大の都市にして、道庁所在地である札幌市の中心駅・札幌駅(さっぽろえき)に到着です。

琴似駅(北海道札幌市)
札幌駅(北海道札幌市)
札幌駅(北海道札幌市)

北海道の道庁所在地・札幌市

北海道札幌市(さっぽろし)は、人口約196万人の北海道最大の都市で、北海道の道庁所在地です。北海道では人口2位の旭川市が約36万人、3位の函館市が約25万人ですから、札幌が北海道でも突出して人口の多い大都会であることがわかります。その一方で、北海道各地の人々が進学や就職のために一斉に札幌に移住していまう、「札幌一極集中」も問題化しています。

北海道の開拓と、札幌農学校の歴史 クラーク博士の「少年の大志を抱け」

札幌は広大な石狩平野の中心にあることから、北海道開拓における北海道文明強化の中心地として、札幌農学校(後の北海道大学)で農業を中心に教え、北海道を強く発展させようとしてきたわけです。

これまで何度も説明してきましたが、北海道や九州などの日本の領土の端にある地域はどうしても諸外国との争いに巻き込まれがちです。間違っても北海道が侵略され、続いて本州が侵略されることを防ぐためには、北海道蝦夷地)を強化する必要性がいつの時代も存在しました。
それが本格化したのが、明治時代に蝦夷地北海道に改め、北海道に兵を送り(屯田兵)、農業に強くし、北海道全体を強く成長させる必要があった明治時代です。開拓(かいたく)はこういった背景で行われたといっていいでしょう。

札幌を擁する石狩平野は日本3位の巨大な平野ですから、農業や石炭などを運ぶ交通の拠点などで大きく栄えてきたことと思います。

その札幌で若者たちに農業の基礎を教えようとしたのが、札幌農学校、のちの北海道大学というわけです。
そして、その札幌農学校の一番偉かった人が、あのクラーク博士というわけです。
クラーク博士の「ボーイズビー アンビシャス!少年よ大志を抱け)」という言葉は有名ですね。
札幌駅から南へ約5kmほどいったところにある羊ヶ丘展望台にある、クラーク博士の銅像(丘の上のクラーク)は有名ですね。そう、右手を横に突き出した「アレ」です。多くの観光客が、クラーク博士のポーズを真似して記念撮影したりしていますね。

サッポロビールの原型となった、明治時代のビール製造会社

そして札幌では、当時の北海道開拓使によって、サッポロビールの原型となるビール会社が1876年に作られました(「開拓使麦酒醸造所(かいたくしばくしゅぞうじょうじょ)」といいます)。

ビールは少なくとも数千年前から欧米あたりで飲まれており、江戸時代には日本でも飲まれていたという記録があるようですが、明治時代以降に本格的に工業的に大量生産され、大衆(多くの日本国民)に飲まれるようになったといっていいでしょう。

明治時代になり北海道を本格的に開拓(北海道を強くするため文明を発展させ切り開くこと)しはじめたときに、当時の開拓使(開拓するために政府から送られた人)が札幌にサッポロビールの原型となる会社を作り、そこからビールを大量に安く生産する技術が時代とともに進歩し、やがて今日のように大衆(多くの国民)に飲まれるようになったことと思います。サッポロビールはそういう意味では、ビールという飲み物をメジャーに変えるのに欠かせない重要な存在だったことがわかります。

また、現在のサッポロビールの本社は札幌ではなく、東京都渋谷区の恵比寿にあります。
一方、アサヒビールの本社は東京都の浅草吾妻橋の近くにあります。あの、金ピカの炎の形のビルで有名ですね。

「桑園駅」は、鉄道唱歌の時代には存在しなかった 「♪琴似の次の札幌は」となっているワケ

なお、琴似駅と札幌駅の間にある桑園駅(そうえんえき)についてですが、こちらは開業が1924年とのことで、鉄道唱歌が出来た1906年にはまだ存在しなかったようです。なので、鉄道唱歌の歌詞には登場せず、「♪琴似の次の札幌は~」と歌われているわけですね。

函館からの長旅お疲れ様 札幌の夜を楽しもう

まずは、函館を朝出発して、長万部、倶知安、小樽を経由して1日かけて札幌に到着した皆さん、長い道中大変お疲れ様でした。今夜は札幌ラーメンなどでパーッと盛大にやりましょう。もちろん、サッポロビールもよいですし(ちなみに私はお酒は飲めません…)、北海道ならではのコンビニであるセイコーマートのお弁当もおいしいです。札幌時計台前のセイコーマートは、イートインスペースがちょうど時計台の前なのでおススメです。
明日は、札幌観光するもよし、旭川方面に向かうもヨシです。

札幌時計台(北海道札幌市)

とりあえず次回は、札幌市観光編です!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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