鉄道唱歌 東海道編の歌詞(彦根・草津の観光・歴史など)について、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説してゆきます!

国宝・彦根城の観光(画像はあくまでAIによるイメージです。史実とは異なる描写がある可能性がありますので、ご了承ください。)

江戸時代の彦根城(画像はあくまでAIによるイメージです。)
↓まずは原文から!
草津にひさぐ姥が餅
かはる名所も名物も
旅の徒然のうさはらし
さらに読みやすく!
草津にひさぐ 姥が餅
かわる名所も 名物も
旅の徒然の うさはらし
さあ、歌ってみよう!
♪くさつにひさぐー うばがもちー
♪かわるめいしょも めいぶつもー
♪たーびのとぜんの うさはらしー
(東海道線)
米原駅→彦根駅→能登川駅→近江八幡駅→野洲駅→守山駅→草津駅→南草津駅→瀬田駅→石山駅→大津駅→山科駅→京都駅→山崎駅→高槻駅→茨木駅→吹田駅→新大阪駅→大阪駅→尼崎駅→芦屋駅→三ノ宮駅→神戸駅
※鉄道唱歌に関連する駅と、新快速列車が停車する駅などを表記
※この区間は「琵琶湖線」「京都線」「神戸線」などの愛称あり
現代語訳のまとめ
まずは、現代語訳から確認してゆきましょう。
- 彦根には、あの有名な井伊家の城がそびえ立ち、
- 草津に行けば、旅人によく売られている「姥が餅」がある。
- 次々と変わっていく名所や、その土地土地の名物料理たち。
- それらを楽しめることが、長い旅路の退屈(徒然)を忘れさせ、心を晴らしてくれるのだ(うさはらし)。

彦根の英雄・井伊直政(画像はあくまでAIによるイメージです。)

草津名物・うばがもち(画像はあくまでAIによるイメージです。実物・実際の景色ではありません。)
今回は、彦根→草津の行程
米原駅を出て、京都・大阪・姫路方面へ向かうと、新快速で一気にスピードアップ
米原駅(滋賀県米原市)を出ると、ここからは姫路方面へ向かって、新快速列車でスピードが一気に上がります。
しかし、停車駅が少ない分、次に駅に止まるまでの時間も長くなります。
スマホを活用するなど、車内での時間を有意義に過ごしましょう。
彦根駅(彦根市)に到着
井伊家で有名な彦根城のある街
やがて、彦根駅(滋賀県彦根市)に到着します。

彦根駅(滋賀県彦根市)
彦根城と「ひこにゃん」

江戸時代の彦根城(画像はあくまでAIによるイメージです。)
滋賀県彦根市は、なんといっても彦根城と「ひこにゃん」で有名ですね。
彦根城は、かつて井伊直政という人物によって開かれました。

彦根城と「ひこにゃん」(滋賀県彦根市・彦根駅)

彦根の英雄・井伊直政(画像はあくまでAIによるイメージです。)
彦根城は徳川家康の重臣として活躍した井伊直政ゆかりの城で、琵琶湖を望むその姿は、当時も今も旅人を魅了してやみません。
佐和山城からはじまった、彦根の歴史
彦根は元々、佐和山城というお城がありました。
佐和山城は、元々は石田三成の居城でした。
しかし石田三成が関ヶ原の戦いに敗れたために、佐和山城は廃城となってしまいました。
初代彦根藩主・井伊直政

彦根の英雄・井伊直政(画像はあくまでAIによるイメージです。)
その後、江戸時代に入り、初代彦根藩主の井伊直政によって、彦根城は築かれました。
彦根は、
- 琵琶湖に近い
- 京都にも近い
- 彦根城は防御面で有利な、山の上に立っている
こともあり、彦根は交通・経済もしくは軍事目的としても非常に重要だったことでしょう。
そして彦根は歴史的に、その彦根城の城下町として発展してきました。

琵琶湖のイメージ(画像はAIによるイメージです)
「ひこにゃん」のモデルとなった、彦根藩二代目藩主・井伊直孝
先述の通り、彦根といえばお馴染みのご当地キャラ「ひこにゃん」が有名です。
ひこにゃんの特徴的な兜とそのモデルとなった猫は、彦根藩二代目藩主の井伊直孝にあると言われています。

「ようこそ彦根へ」(滋賀県彦根市・彦根駅)

滋賀県彦根市の観光(画像はあくまでAIによるイメージです。)
彦根→草津の様々な交通の歴史
滋賀県の彦根〜草津間を走る東海道線は、険しい鈴鹿峠の難所を回避するため、中山道沿いのルートを採用しています。
並行する近江鉄道の沿線には、伝統の「びんてまり」や「飛び出し坊や」発祥の地など、宿場町の風情が今も色濃く残ります。
さらに車窓からは、織田信長が戦略的に築いた安土城跡や、近江商人を育んだ美しい水郷・近江八幡の景色が広がります。

近江名物「びんてまり」(画像はあくまでAIによるイメージです。)
東海道と中山道という二大街道が合流する草津へと至る道中には、日本の交通と歴史を支えた先人たちの知恵とロマンが凝縮されていますね!

近江牛(画像はあくまでAIによるイメージです。)
詳しくは、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

草津市・草津駅に到着!(彦根→草津)
東海道と中山道の合流点・草津

草津駅(滋賀県草津市)
滋賀県草津市は、中山道の宿場町である草津宿のあった場所です。
草津宿の本陣に泊まったことある、歴史上著名人
草津宿の本陣にはかつて、
- 土方歳三
- 吉良上野介
- 浅野長矩
- 和宮様
も泊まられたそうです。
というか、当時の記録がリアルに残っているわけです。

土方歳三(画像はあくまでAIによるイメージです。)
本陣とは、その宿場町において最も格式の高い宿のことです。
一方、一般の人たちが泊まる宿のことを旅籠と言います。

江戸時代での本陣での食事(画像はあくまでAIによるイメージです。)
土方歳三

土方歳三(画像はあくまでAIによるイメージです。)
土方歳三とは、幕末の新撰組の鬼の副長です。
戊辰戦争にて武士の誇りとともに新政府軍と徹底的に戦いました。
しかし、最期は北海道の函館にて、無念にも敗れてしまいました。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

浅野長矩
浅野長矩は、江戸時代に吉良上野介の陰謀によって、播磨(兵庫県の西側のこと)の赤穂(兵庫県赤穂市)において、切腹させられた人物です。
切腹させられた原因については、諸説あるようです。
吉良上野介
吉良上野介とは、その報復・復讐として大石良雄によって東京都墨田区にて討ち取られた人物です。
赤穂事件については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

和宮親子内親王
和宮親子内親王は、江戸時代の終わり(幕末の動乱)のときに14代将軍・徳川家茂のお嫁さんになられた方です。
和宮さまは、結婚のため江戸に向かうのに、長野県の木曽路や和田峠など、中山道をはるばると通られたことで知られます。

東海道・中山道 草津宿(滋賀県草津市・草津駅前)
草津の歴史(彦根→草津の観光)
草津線と旧・東海道は、比較的並行している
なお、かつての旧・東海道は、三重県の鈴鹿峠を経由して、
- 柘植駅(三重県伊賀市柘植町)
から現代の草津線に沿って、やがて草津へと至る道でした。
もちろんこれは正確な説明ではなく、実際の旧・東海道は、鉄道の草津線よりもやや北のルートを通っています。
日本旅行発祥地・草津
また、滋賀県草津市は日本旅行発祥の地としても知られています。
それは、1905年に草津市で、南新助という方が旅行を企画したことに始まります。
その旅行とは、長野の善光寺に集団でお参りに行く旅のことだったといいます。
善光寺とは、長野のシンボルともいうべきお寺であり、昔、本田善光という方が仏像を拾ったことによって始まったお寺です。
これは鉄道唱歌 北陸編 第29番にも歌われていますね。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

草津の「天井川」 鉄道の線路よりも高くなってしまった川のあと
また、滋賀県のこの地域には、天井川があったことが知られています。

天井川だった、かつての旧・草津川(滋賀県草津市)
天井川とは、川の位置が地面より高くなってしまった川のことです。
その原因は、川の位置が砂や土砂などの堆積によって、積み上がってゆき、川の底がどんどん高くなっていったことが挙げられます。

「天井川」のイメージ(画像はあくまでAIによるイメージです。)
しかし、それだと洪水が起きたときに氾濫するため、
といったプロセスを経て、天井川が出来上がったのでした。

筆者・草津川(天井川の跡地)より。2024年。(滋賀県草津市)
旧・草津川は、このように鉄道の線路をまたぐほどに、高くなってしまったのでした。
しかし、今は草津川のルートは変更されており、天井川は無くなっています。
今では自由に見学ができるようになっています。

天井川からの、東海道線(琵琶湖線)の眺め(滋賀県草津市)
草津の名物「うばがもち」草津に寄ったら買って帰ろう
草津では、歌詞にあるように「うばがもち」というお菓子があります。

草津名物・うばがもち(画像はあくまでAIによるイメージです。)

草津名物・うばがもち(画像はあくまでAIによるイメージです。)
うばがもちは、昔この地域に住んでいたおばあさんが、ご自身のひ孫さんが織田信長によってやられて帰ってきたため、彼を養うための資金を稼ぐために餅を作って売ったことが起源とされます。
それ以降、うばがもちは東海道や中山道を行き交う旅人たちによって買っていかれたといいます。

草津駅構内にある、「うばがもちや」(滋賀県草津市)
うばがもちは、現在でも草津駅で販売されています。
とても甘くておいしいので、草津駅で降りられた場合は是非買っていきましょう。
「ひさぐ(鬻ぐ)」とは、「売る」という意味です。
つまり、草津で売っているうばがもちといった意味ですね。
「徒然(「とぜん」、または「つれづれ」)」とは、退屈という意味です。
草津駅でぜひ降りて、旅のつれづれの憂さを晴らそう(疲れを癒そう)
列車での長旅の疲れや退屈さも、ここまで挙げてきた数々の名所や名物によって憂さ晴らしとなる(気持ちが晴れる)、という意味になるでしょう。
草津駅周辺はかなりの都会で、店も多いので、青春18きっぷの旅で琵琶湖線の長旅に疲れた場合は、ぜひ途中下車して休憩し、歌詞にあるように「旅の徒然の憂さ晴らし」をしていきましょう。
次回からは、「近江八景」の話題へ
おわりに:次はいよいよ、滋賀県の県庁所在地である大津市に入ります。
近江八景は、すぐそこです!
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