鉄道唱歌 東海道編 第47番 京都は、桓武天皇の平安京遷都より1000年以上の都

まずは原文から!

こゝは桓武(かんむ)のみかどより
千有餘年(せんゆうよねん)の都(みやこ)の地
今も雲井(くもい)の空たかく
あふぐ清凉(せいりょう)紫宸殿(ししんでん)

さらに読みやすく!

ここは桓武(かんむ)のみかど(帝)より
千有余年(せんゆうよねん)の都(みやこ)の地
今も雲井(くもい)の空たかく(高く)
あおぐ清凉(せいりょう)紫宸殿(ししんでん)

さあ、歌ってみよう!

♪こーこはかんむの みかどよりー
♪せんゆうよねんの みやこのちー
♪いーまもくもいの そらたかくー
♪あおぐせいりょう ししんでんー

(京都市営地下鉄烏丸線)
京都駅→五条駅→四条駅→烏丸御池駅→丸太町駅→今出川駅
→(至・国際会館駅)

(京都市営地下鉄東西線)
烏丸御池駅→京都市役所前駅→三条京阪駅→東山駅→蹴上駅→御陵駅
→(至・山科駅)

※上記は全ての駅でなく、今回の京都観光に必要と思われる駅などを筆者の独断と偏見でピックアップしたもの

今回から、壮大なる京都観光編が本格的にスタートします。
鉄道唱歌では、作者の大和田建樹(おおわだ たけき)さんにとって思い入れの深い場所や、歴史的に重要な場所に対して多くの歌詞が割りあてられる傾向にあります。
それはこの「京都」シリーズをはじめ、山陽・九州編にある「太宰府」シリーズ、奥州・磐城編の「松島船あそび」、関西・参宮・南海編の「奈良めぐり」などがあります。
鉄道唱歌 東海道編では、前回の第46番から第53番にかけて京都の観光がびっちりと歌詞に割りあてられています。

京都は794年の平安京にはじまり、1000年以上の歴史を持つ街です。
京都の歴史や観光名所をしっかり勉強して、京都の観光を存分に楽しめるようになりましょう。

京都府京都市(きょうとし)は、京都府の府庁所在地にして、人口約140万人の京都府最大の都市です。
実は京都府は南北に非常に長く、北は日本海に接します。日本三景・天橋立(あまのはしだて)も京都府になります。

京都市の歴史は、794年に桓武天皇(かんむてんのう)がこの地に平安京を移してから、約1200年の歴史がある街ということになります。
なぜ桓武天皇がそこまでして都を移したかったのかというと、それは奈良の強い仏教勢力から逃れるためだったと言われています。
この時代には桓武天皇や聖武天皇(しょうむてんのう)など、天皇が仏教勢力が政治に関与してくること逃れるために、都(みやこ)を何回も移すことはよくあった話なのです。

京都は戦時中に空襲などの戦禍(せんか)から逃れたため、現在でも古い建物や古い町並みが数多く残されています。
こうした日本の伝統的な建物、古い町並みは外国人にとっては非常に貴重な珍しいものとなります。そのため、京都には年間を通じて非常に多くの外国人が観光に訪れます。
余談ですが、本当に京都の伝統的町並みを散策していると、むしろ日本人が私だけで、私以外は全員外国人だったなんてこともよくあります。
しかし、観光客の増加によって京都市の清掃や道路景観の維持管理の負担が増したため、2018年以降、京都では2万円以下の宿泊につき200円の宿泊税が加算されることになっています。
例えば、宿泊費が6500円の場合、合計の宿泊費は宿泊税200円が加算されて6700円となります。予算編成の際には注意しましょう。

桓武天皇(かんむてんのう)は、794年に平安京に都を京都に移した天皇です。
またそれ以前の784年には、長岡京(ながおかきょう)という都を造っています。
なぜこれだけの短いスパンで都を移したのかというと、それはやはり先ほども述べたように奈良の強い仏教勢力の政治介入から逃れるためだった、とも言われています。また、私が小学校の頃は「疫病から逃れるため」とも教わりました。
いずれにせよ、色んな理由があるでしょう。
奈良時代という1300年もの昔は、戦乱・疫病・犯罪・凶作など世の中は常に不安に陥っており、かと言って現代のように医学・警察・自衛隊・農業・潅漑なども発達しているわけでもなかったので、安心を得るために人々は仏様の力に頼るしかなかったのです。
そのようにしてみんなが仏教を信仰してお寺が人々を救済していくと、次第にお寺の影響力や発言力が増してくるので、仏教の勢力も強大化していきます。
お寺の勢力が増してくると、その影響力を背景に政治にどんどん意見を口出すようになってきます。
これらを嫌った桓武天皇や聖武天皇は、何度も都を移すことになったのです。

また、桓武天皇は「桓武平氏(かんむへいし)」の元祖になります。桓武平氏には、あの平清盛(きよもり)も含まれます。つまり平氏の先祖はルーツを辿ると桓武天皇に行き着くので、とても高貴な家系であるといえます。現代では家系はそこまで重要視されませんが(むしろ差別になることも)、昔は家系よって給料や待遇、身分まで決まってしまいましたから、家系というものは決して軽視できなかったのです。

平安神宮(へいあんじんぐう)は、桓武天皇を主祭神(しゅさいじん)として祀る神社です。
平安神宮は赤くて非常に大きな鳥居がトレードマークです。平安神宮は地下鉄東西線東山駅(ひがしやまえき)からのアクセスが便利です。

次に、京都御所について解説します。

京都御所(きょうとごしょ)とは、簡単に言えば天皇の「皇居」となります。
京都はかつて日本の首都だったことから、天皇がお住まいになられた場所でした。
その天皇の居所となる場所、それが京都御所というわけです。
現在の皇居は言うまでもなく、東京都千代田区の江戸城になります。

清涼殿(せいりょうでん)とは、京都御所の中でも特にに天皇の居所のことをいます。つまり天皇が普段の生活を送られた、生活の場ということもできます。
なお菅原道真(すがわらのみちざね)公が左遷(させん)された時に、福岡県の太宰府(だざいふ)で無念の死を遂げたあと、まるでその恨みのように清涼殿落雷事故(せいりょうでんらくらいじこ)というものがおきています。

紫宸殿(ししんでん)とは、天皇もしくは皇族・皇室にまつわる様々な儀式を行う場所です。
なお、天皇の元服(げんぷく)の儀式も紫宸殿で行います。元服とは、成人の儀式のことをいいます。

雲居(くもい)とは、雲のなびいてる様子をいいます。

京都観光編の一発目、いかがだったでしょうか。
ここからずっと続く京都観光編、しっかり勉強していきましょう!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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