鉄道唱歌 東海道編の歌詞を、わかりやすく解説しています!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者の方にも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
外に京都の物産は
西陣織の綾錦
友禪染の花もみぢ
さらに読みやすく!
外に京都の 物産は
西陣織の 綾錦
友禅染の 花もみじ
さあ、歌ってみよう!
♪ほかにきょうとの ぶっさんはわ
♪にしじんおーりの あやにしきー
♪ゆうぜんぞーめの はなもみじー
京都駅→五条駅→四条駅→烏丸御池駅→丸太町駅→今出川駅
→(至・国際会館駅)
(京都市営地下鉄東西線)
烏丸御池駅→京都市役所前駅→三条京阪駅→東山駅→蹴上駅→御陵駅
→(至・山科駅)
今回は、京都の名物・名産の紹介編
まだまだ続く京都編ではありますが、観光編は前回までで終わり、今回からは京都の名物・名産の紹介編です。
多くの鉄道ファンがここで飽きてしまうかもしれませんが、やはり千年もの歴史を持つ京都には名物名産品が目白押しですので、もうちょっと頑張って勉強していきましょう。
なお、京都編の歌詞は次回で終わるのですが、作詞者の大和田建樹さんは
と仰っており、これだけ京都の観光をしても、彼にとってはまだまだ物足りなかったようです。
よほど大和田建樹さんは、京都に対して思い入れがあったのだろうと察します。
歌詞の最初の2行においては、
- 神社やお寺などの「神社仏閣」や
- 山や川などの「山水(さんすい)」
以外の、その他の京都の物産についても語っていこう、というような意味になります。
京都の名産「西陣織」
西陣織(にしじんおり)とは、京都の西陣(にしじん)で有名な織物のことです。
西陣とは、かつて「応仁の乱」で西軍が本拠地を構えた地域のことを言います。
大体、京都御所のやや西の地域にあたるところでしょうか。
なお、
- 地下鉄烏丸線(からすません)今出川駅(いまでがわえき、京都市上京区)
のやや西には、かつて室町幕府があったとされる旧跡があります。
西陣は、応仁の乱のとき、山名持豊(やまな もちとよ)という武将が陣地(本拠)を構えた場所ということになります。
応仁の乱とは、室町時代の1467年から起こった、
- 8代将軍・足利義政(あしかが よしまさ)
の将軍後継者争いが引き金となって起こった、京都の町を舞台とした戦いのことです。
応仁の乱は1467年から始まり、約11年間にわたって行われたため、京都の町は灰燼(かいじん)に帰(き)してしまいました。
その後、時代はそのまま戦国時代に突入していくこととなり、応仁の乱はそのきっかけとなるのです。
西陣織は、約1,500年もの歴史があります。
そして西陣織は非常に高度な技術によって熟練した職人によって作られます。
とても美しい模様(綾錦)を作り出すため、ちょっとやそっとの腕では作れるものではないでしょうね。
他地域の「織物」
他にも、織物で鉄道唱歌に関係するところでは、
- 福井県福井市や岩手県盛岡市の「羽二重織り(はぶたえおり)」
- 群馬県桐生市の「桐生織り(きりゅうおり)」
- 茨城県結城市の「結城紬(ゆうきつむぎ)」
- 福岡県福岡市博多区の「博多織(はかたおり)」
などがあります。
併せて覚えておきましょう。
「綾錦」とは?
「綾錦(あやにしき)」というのは、
- 布や織物などの、美しい模様
- または。紅葉などの景色のことを例えていう言葉
になります。
単に「錦(にしき)」 といえば。非常に美しい模様などのことをいいます。
つまり、歌詞の「西陣織の綾錦」という表現は、西陣織の模様が非常に美しいという、その様子をいいます。
京都の名産「友禅染」
友禅染(ゆうぜんぞめ)とは、
- 染物(そめもの)
- 布
に対して模様をつけるという手法、そしてつけられた模様のことをいいます。
布に対して美しい花などの模様をつけるためには、染物(そめもの)の技術が必要不可欠です。
こうした「染物の技術」によって書かれた、友禅染の花やもみじの色模様は、それは非常に美しいことでしょう。
他にも染め物の名物として、鉄道唱歌に関係あるところでは、
- 愛知県の、「鳴海絞り(なるみしぼり)」
- 福島県の、「しのぶ文字摺り石」
などの染色方法があります。
その他の京都名物:「京野菜」
他にも、鉄道唱歌には挙げられていない京都の物産、名物についても以下色々挙げていきます。
その中の一つに、京野菜(きょうやさい)というものがあります。
京野菜(きょうやさい)は、今日(こんにち)の高級食材として使われることで有名であり、京都の料亭においても京野菜は高級食材として使われます。
京都は歴史的に日本の中心だったため、全国から
- 「高級」
- 「非常に巧みな技術」
によって作られた野菜が、各地から送られて集まってきたのでした。
また、京都ではその野菜を作るために必要な、
- 「肥沃(ひよく)な土地」
- 「野菜が育つのに適した気候」
にも恵まれていることが挙げられます。
京都府は広いため、京野菜は京都府全般で作られているそうです。
特に亀岡市(かめおかし)などは京野菜の名産地といわれます。
京都府亀岡市は、京野菜の名産地として知られ、「京の台所」とまで言われているそうです。
その他の京都名物:「宇治茶」
他の京都の物産として、宇治茶(うじちゃ)というものが挙げられます。
宇治茶(うじちゃ)は、静岡のお茶と並んで、有名なお茶のひとつです。
その他にお茶の名産として、埼玉の狭山茶(さやまちゃ)があります。
静岡のところでも話しましたが、お茶の生産では
- 日当たりの良い場所
- なだらかな斜面がある場所や山
が好まれます。
京都府の南東にある和束町(わづかちょう)は、お茶の名産地と優美に広がるお茶畑で知られます。
その他の京都名物:「任天堂のゲーム」
他にも京都の名産として外せないものいに、任天堂(にんてんどう)のゲームがあります。
任天堂(にんてんどう)は京都に本社を置く、言わずと知れたゲームメーカーです。
任天堂はもともと、トランプや花札の製造販売を行う会社でした。
そして1985年に「スーパーマリオブラザーズ」が世界的に大ヒットして、任天堂が大ブレイクするきっかけとなりました。
ファミリーコンピュータ、いわゆる「ファミコン」はわずか15,000円程度という低価格で販売され、一般家庭に広く普及しました。
1990年代後半にはソニーの「プレイステーション」にその座を明け渡してしまいますが、その後も「DS」「Wii」「Switch」などの画期的なゲーム機を次々に販売、家庭用ゲーム機を語る上で外せない存在です。
任天堂のゲームは「マリオ」「ゼルダの伝説」などに代表されるように、アイデア重視でマニアック性が排除され、ゲームにあまり詳しくない初心者やライトユーザーにとっても楽しめる面白いゲームが多いことで知られます。
他のゲームメーカーが開発費の高騰により、開発費だけでコストがかさんで経営が圧迫される中で、任天堂は開発費を抑えると同時に派手なグラフィックにもこだわらず、アイデア重視の制作を続けたことで、その堅実な経営姿勢を見せてきました。
時代とともにゲームのマニアック化が進んでいきどんどんユーザ離れやゲーム離れが進む中で、任天堂はゲームファンの大半を占めるライトユーザーを目的とした顧客新規開拓に成功した例とも言えます。
ここが任天堂の経営姿勢の素晴らしい所であり、特筆すべきところです。
京都編は、次回で最後
京都の話題も次でいよいよ最後になります。
ここまで着いてきて勉強しきてくれた方、あなたはもはや高い意識を持った上級の旅行者です!
最後まで頑張って京都について勉強しましょう。
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