南九州の旅3【前半】 川内→伊集院→鹿児島中央 薩摩の魅力と歴史に迫る

南九州の旅について、わかりやすく解説してゆきます!
薩摩(川内・伊集院)の観光・歴史などを、やさしく解説してゆきます!

  1. 川内駅(薩摩川内市)に到着
    1. 川内と「仙台」?
      1. 仙台にも、なんと「川内駅」が存在
    2. 薩摩川内市(川内:せんだい)の由来
      1. ニニギノミコトとは?
      2. ニニギノミコトの妻・コノハナサクヤヒメ
    3. 「国道3号」の交通の要所・薩摩川内市
      1. 国道3号とは?
      2. 国道は番号が若いほど、重要な道路であることが多い
    4. 県内第4位の人口を誇る、薩摩川内市
  2. 伊集院駅(日置市)に到着
    1. 鹿児島市のベッドタウンとしても重要な、日置市
    2. 「平成の大合併」で誕生した日置市
      1. 「市」になる条件
    3. 島津氏との関係も非常に深い日置市
      1. 島津氏の菩提寺「妙円寺」
      2. 日置市の伝統工芸品「薩摩焼」
  3. 薩摩の教え・序列 あなたも挑戦する人間になろう
    1. 人を五段階の序列で分ける、「薩摩の教え」
      1. 決して「五」の人のままではいけない
      2. 「五」の人は、「一」の人を批判し、「二」の人を笑う
      3. 「五」の人は、「一」の人と友達にはなれない
      4. 不平不満を言うよりも、自分が変わることの方が早い
      5. 物事がうまくいかない場合、大抵は自分に原因があることが多い
      6. 「他責思考」ではなく、「自責思考」の精神で
      7. 「自責思考」の例
      8. かく言う私も、昔は「五」の人だった
    2. 「薩摩の教え」を教訓に、今日も頑張っていこう
      1. 失敗することではなく、「挑戦しないこと」を恐れる
  4. 次回は、鹿児島中央駅へ

川内駅(薩摩川内市)に到着

  • 新水俣駅しんみなまたえき(熊本県水俣市)
  • 出水駅いずみえき(鹿児島県出水市)

から九州新幹線でさらに南下すると、鹿児島本線の最後の起点ともいえる

  • 川内駅せんだいえき(鹿児島県薩摩川内市)

に着きます。

川内駅(鹿児島県薩摩川内市)

川内駅(鹿児島県薩摩川内市)

川内と「仙台」?

せんだい」とはいっても、もちろん宮城県の仙台せんだい違います

仙台市せんだいしは、宮城県の県庁所在地であり、東北地方で最大の都市です。
詳しくは、以下の記事で解説していますので、ください。

鉄道唱歌 奥州・磐城編 第27番 仙台に到着!伊達政宗が築いた城下町

仙台にも、なんと「川内駅」が存在

しかし宮城県仙台市にも、実は「川内駅かわうちえき」があります!
仙台市の川内駅は、仙台市地下鉄・東西線の駅であり、東北地方で最も偏差値の高い大学である、「東北大学」のすぐそばにある駅になります。
こちらは「せんだい」ではなく、「かわうち」になります。

こうしたトリビアも、色々調べてみると面白いものですね!

薩摩川内市(川内:せんだい)の由来

川内せんだいの由来は、その大昔、「古事記」や「日本書記」などの日本神話に登場するニニギノミコトという神様が、ここに「千の台を作った」ことに由来しています。

ニニギノミコトとは?

ここでニニギノミコトとは、天照大神あまてらすおおかみという神様に命じられて、ここ九州南部に来ていたことがあるのです。

なお天照大神は、天皇の祖先ともされている、いわゆる「太陽の神様」ともいわれる女性の神様です。

ニニギノミコトの妻・コノハナサクヤヒメ

ニニギノミコトとは、コノハナサクヤヒメという女性の神様の夫でもあります。
コノハナサクヤヒメとは、日本神話きっての美人といわれる女性の神様です。
また、日本一の山・富士山の「ご神体」でもあります。
つまり「富士山にはコノハナサクヤヒメが宿る」と、昔の人々によって信じられてきたのです。

そのコノハナサクヤヒメをまつる神社が、静岡県富士宮市ふじのみやしに鎮座ある浅間神社せんげんじんじゃになります。

コノハナサクヤヒメは、ニニギノミコトと結婚してから、なんと一晩で妊娠したというエピソードがあります。
なので、コノハナサクヤヒメは「子宝祈願」や「安産祈願」にご利益がある神様とされています。

話がズレましたが、薩摩川内市の由来はそのニニギノミコトに関係がある、ということを覚えておけばOKです。

「国道3号」の交通の要所・薩摩川内市

鹿児島県薩摩川内市さつませんだいしは、薩摩地域の北部における代表的な都市です。
また、鹿児島県最大の面積を持つ市でもあります。

また、薩摩川内市は国道3号という、とても重要な道路が通ります。
そのため薩摩川内市は、薩摩地域の北部における、とても重要な交通の要所となっています。

国道3号とは?

ここで国道3号とは、北九州市をスタートして、福岡県・熊本県・鹿児島県を結ぶ、とても重要な国道のことです。
鉄道でいうと、鹿児島本線のルートに準拠している道路になります。

以下は、日本の主要国道一桁台の国道)と、おおむね準拠(むしろ競合?)している鉄道の路線の組み合わせです。

  • 国道1号東海道線(東京都~大阪市)
  • 国道2号山陽本線(大阪市~北九州市)
  • 国道3号鹿児島本線(北九州市~鹿児島市)
  • 国道4号東北本線(東京都~青森市)
  • 国道5号函館本線(函館市~札幌市)
  • 国道6号常磐線(東京都~福島県浜通り~仙台市)
  • 国道7号羽越本線奥羽本線(新潟市~秋田市~大館市~弘前市~青森市)
  • 国道8号北陸本線など(新潟市~富山市~敦賀市~米原市~京都市)
  • 国道9号山陰本線(京都市~鳥取市~松江市~山口市~下関市)
  • 国道10号日豊本線(北九州市~大分市~宮崎市~霧島市~鹿児島市)

※国道の起点・終点と、鉄道路線の起点・終点は、必ずしも一致しないケースも多いので、ご注意ください。

こうしてみると、一桁台の国道は、鉄道でも重要な主要路線と、かなり準拠していることがわかりますね。

国道は番号が若いほど、重要な道路であることが多い

国道は、「国道◯号」の「◯」の数が少ないほど、主要な幹線であることが多いといえます。
特に一桁台の国道は、どれも歴史あってかつ日本の経済にも大きな影響を及ぼすほどの重要道路であることが多いです。

逆にいえば、酷道(=酷い国道)と呼ばれるようなひどい道路であれば、例えば

  • 国道157号(=「落ちたら死ぬ!!」の看板)」
  • 国道425号(=紀伊半島最凶酷道)」
  • 国道418号(=キングオブ酷道)」

などのように、三桁台など数が大きいといえます(^^;

県内第4位の人口を誇る、薩摩川内市

話がズレてすみませんが、薩摩川内市は人口約9万人を誇り、鹿児島県では第4位の人口です。

  • 第一位:鹿児島市 約59.3万人
  • 第二位:霧島市 約12.3万人
  • 第三位:鹿屋市 約9.8万人

薩摩川内市はこれらに次いで、県内第4位の約9.0万人の人口を誇る市となります。

鹿屋市かのやしは、桜島さくらじまの南東にある、大隅半島おおすみはんとうにおける最大の都市になります。
しかし鹿屋市までの鉄道は出ていないため、残念ながら鉄道のみでは行くことはできません(^^;
例えば自動車・バスなど、車一択のアクセスになります。

また鹿屋市は、年間の平均気温が17度という温暖な地域です
なので寒がりの人にとっては、羨ましくなるような気温・地域であるといえるでしょう。

しかし、鹿児島は冬は意外にも寒いので、旅行で行くときはなるべく侮らないように注意し、それなりの防寒対策をしていったほうが良さそうです。

伊集院駅(日置市)に到着

川内駅から鹿児島本線で南下していくと、伊集院駅いじゅういんえき(鹿児島県日置市伊集院町)に着きます。

伊集院駅(鹿児島県日置市伊集院町)

鹿児島市のベッドタウンとしても重要な、日置市

鹿児島県日置市ひおきしは、たとえば

  • 南九州西回り自動車道
  • JR鹿児島本線

によって鹿児島市とのアクセスがとても良くて、近い立地になります。
そのため、鹿児島市のベッドタウンとしても発展しています。

つまり、昼間は鹿児島市の職場へと出勤し、夜は日置市の家に帰ってくる、といったライフスタイルの人々が多い街であるといえます。

「平成の大合併」で誕生した日置市

日置市は2005年に、伊集院町などの周辺の町が合併し、新たに「」として発足したのでした。
駅名が「伊集院駅」となっているのは、このためですね。

これはいわゆる「平成の大合併」の一つになります。
1990年代後半~2010年代までの当時は「平成の大合併」といって、全国のあちこちで合併ブームがおきていたのでした。
それはやはり合併して「市」になる(つまり市制施行ができる)というメリットがあってこそのことでしょう。

「市」になる条件

人口が5万人を越えると「市」になる条件を満たせるため(※)、合併によって人口を増やすことで、はじめて市制が施行できるようになるわけです。

※ただし実際は、「市」になるためには他にも様々な厳しい条件をクリアする必要があります。

もし「市」に昇格すると、「町」にはなかったような行政サービスを提供できたり、また街の知名度向上によって観光客移住者などの呼び込みが期待できます。

しかしその一方で、地域によっては役所が遠くなって不便になる、などのデメリットもあります。

島津氏との関係も非常に深い日置市

日置市は、戦国時代における薩摩のトップである、島津氏しまづしと非常に深い関わりを持つ地域です。

日置市を訪れることで、戦国時代の島津氏の繁栄ぶりや、その歴史を実感することができます。

島津氏の菩提寺「妙円寺」

日置市では、薩摩の英雄である島津義弘よしひろまつるための神社である徳重神社とくしげじんじゃに対して、みんなで「お参り」をするための行事である「妙円寺詣みょうえんじまい」が有名です。

妙円寺とは、島津義弘の菩提寺ぼだいじ(先祖代々のお墓がある寺)になります。

日置市の伝統工芸品「薩摩焼」

また日置市では、伝統工芸品の一つ「薩摩焼」が有名です。

こちらは、先述の島津義弘が、豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄・慶長の役)のときに、島津義弘の帰国とともに来日した朝鮮出身の専門職人によって、広められた焼き物になります。

薩摩の教え・序列 あなたも挑戦する人間になろう

薩摩藩は、とにかく「教育」を大事にしていたことで知られます。
郷中教育ごじゅうきょういくが有名ですね。

人を五段階の序列で分ける、「薩摩の教え」

そんな薩摩の教えに、以下のようなものがあります。
それは人の「序列(ランク分け)」をしたものであり、上に行けばいくほど優れた人ということになります。

なので、人が素晴らしくなるためには、以下の「一」「ニ」「三」に該当する人にならなければならないのです。

以下、上にいくほど「優秀な人間」ということになります。

一、何かに挑戦し、成功した者
二、何かに挑戦し、失敗した者
三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
四、何もしなかった者
五、何もせずに、批判だけしている者

決して「五」の人のままではいけない

しかし残念ながら、現代の日本には「」に該当する人が非常に多い気がします。
(あなたももしかしたら「ギクッ」としたのではないでしょうか。昔の私はそうでした。)

それはSNSやネットの書き込みなどを読んでいても、その多くが「他人の批判や愚痴、誹謗中傷」などばかりです。

例えば、

  • 「選挙には行かないのに、政治の文句ばかり言う」
  • 「自分は努力しないのに、婚活や結婚生活などで、相手異性の愚痴や悪口ばかり言う」

などが、それに該当します。

その批判の対象は、主に政治家やインフルエンサー、有名人や芸能人などであり、さらには皇室・皇族への批判も後を絶たない状態です。

「五」の人は、「一」の人を批判し、「二」の人を笑う

つまり世の中の大半の「五」の人は、「一」の人を叩くわけです。
そして「五」の人は、「ニ」の人を笑うのです。

「愚痴や悪口を言う人」の所からは、優秀な人は離れてゆき、逆に「質の悪い人たち」が寄ってきたりするのです。

「五」の人は、「一」の人と友達にはなれない

「五」の人は「五」の人としか友達になれませんし、「一」の人と友達になることも、会ったりすることもできません
そもそも生きている世界や、価値観が違うからです。

また「五」の人は「五」に該当する異性としか付き合ったり、また結婚したりすることしかできないのです。
「五」の人を「一」の人は嫌うので、離れていきます

そして「五」の人は、「一」の人と友達になったり、また「一」に該当する異性と付き合ったり、結婚したりすることは出来ないのです。

不平不満を言うよりも、自分が変わることの方が早い

愚痴や悪口・不平不満を言う暇があったら、まずは「勉強」「仕事」「作業」など、とにかく行動することが大事です。
夫婦生活でも、相手異性に対して不満があるのでれば、

  • 「まず自分がやってあげて、相手に見本を見せる」

ことがとても大切です。

それはつまり、他人を変えることよりも、自分が変わった方が早いからです。

いくら文句ばかり言ったとしても、他人や世の中は本当に変わってくれません

物事がうまくいかない場合、大抵は自分に原因があることが多い

また、残酷な真実として、

物事がうまくいかない場合、大抵は自分に原因があることが多い
ということです。
何かうまく行かない場合、ついつい、世間のせいにしてしまい勝ちですよね。
例えば、
  • 私が結婚できないのは、女(または男)のせい
  • 私が出世できないのは、上司のせい
  • YouTubeで再生数が伸びないのは、視聴者のせい

みたいな思考ですね。
つまり、他責思考たせきしこうというものです。

しかし世の中の残酷な現実として、大抵は自分に原因があることが多いのです。

「他責思考」ではなく、「自責思考」の精神で

しかし多くの場合、自分自身の中に問題をなんとか見つけだし、解決していくことで、状況は良くなっていくことができます。

つまり、

  • 他人や環境のせいにする「他責思考たせきしこう

ではなく、

  • 自分の何がいけないのかを考える「自責思考じせきしこう

によって、問題を解決してゆけば、より良い結果・良い状況に繋げていくことができます。

「自責思考」の例

例:

  • 婚活でうまくいかないのは、相手が選んでくれないからではなく、自分のスペックに見合わない異性を狙っているからだ→改善策:自身に見合った異性を狙う、また自身のスペックをさらに上げる
  • 出世できないのは、自分が会社に貢献するスキルが足りなかったり、無意識のうちに会社で嫌われる行動をしているからだ→改善策:仕事のスキル・コミュ力をもっと上げ、会社で嫌われないよう振る舞い・身だしなみなどを改善する
  • YouTubeの再生数が伸びないのは、面白い・視聴者のためになる動画を出せていないからだ→改善策:より面白い・質の高い動画を作れるよう、内容・画質・身だしなみなど、さらにスキルを上げる

などになります。

常に

  • どうすれば良くなるか

を考えるクセがあるといいですね。

かく言う私も、昔は「五」の人だった

偉そうに書いて申し訳ないですが、かくいう私(筆者)も偉そうなことは言えず、昔は本当に無能で、愚痴や不平不満ばかり言う人でした

つまり私も、昔は、まさに「五」の人だったわけです。

それも他人のせいばかりする「他責思考」で、知らず知らずのうちに人が離れていくことに気づいていませんでした
今思えば、本当にたちの悪い人間でした。
今では反省するばかりです。

今では、私はせめて「ニ」の人になりたい、と思っています。
たとえ「五」の人に笑われようとも

「薩摩の教え」を教訓に、今日も頑張っていこう

このように、「薩摩の教え」によれば、誹謗中傷ばかりしている人よりも、何かに挑戦した人の方が「上」なのです。

失敗することではなく、「挑戦しないこと」を恐れる

「成功」の反対語・対義語は「失敗」ではありません
挑戦しないこと」です。

あなたも、

失敗するよりも、挑戦しないことを恐れる人

になりましょう!!

もし、たとえあなたが「ニ」の人で止まったとしても、

  • 「五」の人よりは「上」の人間

だということを、決して忘れないようにしましょう。

何かに挑戦する人は、魅力的です。
たとえ失敗したとしても、意外と後悔は無いものです

これこそがまさしく、薩摩の教えです!

次回は、鹿児島中央駅へ

次は、鹿児島中央駅かごしまちゅうおうえきに止まります!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「旅行初心者に教える」ことを目的として書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

この記事が良いと思った方は、よかったら次の記事・前回の記事も見てくださいね!

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