鉄道唱歌 北海道編 北の巻第19番 登別温泉は全国類無き壮観気絶の温泉

鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!

↓まずは原文から!

建築けんちくざいに必要の
石切りだすのぼりべつ
山には全國ぜんこくたぐいひなき
壯觀そうかんぜつ出湯いでゆあり

さらに読みやすく!

建築けんちくざいに 必要の
石切りだす のぼりべつ
山には全国ぜんこく たぐいいなき
壮観そうかんぜつの 出湯いでゆあり

さあ、歌ってみよう!

♪けんちくざーいに ひつようのー
♪いしきりいーだす のぼりべつー
♪やまにはぜんこく たぐいなきー
♪そうかんきぜつの いでゆありー
(室蘭本線)
岩見沢駅→栗山駅→由仁駅→追分駅→早来駅→沼ノ端駅→苫小牧駅→白老駅→登別駅→幌別駅→東室蘭駅→輪西駅→室蘭駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表示

登別駅(登別市)に到着

白老駅(しらおいえき)から室蘭本線でさらに西へ進むと、

  • 登別駅(のぼりべつえき、北海道登別市)

に到着します。

登別駅(北海道登別市)

登別駅(北海道登別市)

登別駅(北海道登別市)

登別駅(北海道登別市)

全国トップクラスの温泉・登別温泉

北海道登別市(のぼりべつし)は、歌詞にあるように全国トップクラスの温泉である

  • 登別温泉(のぼりべつおんせん)

を擁する街です。
また、隣の室蘭市とも近く、工業都市としての性格を持つ街でもあります。

建築材料に必要な石が採れる、登別

歌詞によると、登別は建築材料(石材)に必要となる石が採れる街というふうにあります。

明治時代に入り、石材はとても重宝されるように

石材は、建築物や防壁、墓石などに広く用いられます。

江戸時代までの日本は主に木造建築が主流でした。
しかし、明治時代に入り西洋建築が日本にも入ってくると、徐々に頑丈かつ屈強な石材による建物が増えるようになってきました。

明治時代以降は、さらに石材建築が主流になった

それまでの日本において、石材はあくまで

  • 墓石
  • 防壁(戦における敵の攻撃を防ぐ壁)

などに用いられてきたにすぎませんでした。

しかし、明治時代以降はさらに頑丈かつ屈強な石材建築が主流になったきたわけですね。

採掘の重要拠点・登別

鉄道唱歌の歌詞にあるように、石材が豊富に採れたであろう登別は、採掘の重要拠点となったことでしょう。

なお、1936年に完成した国会議事堂の建物は、全国選りすぐりの石材が使用されていることで知られています。

怪我や病気を治すためにも欠かせなかった温泉

登別温泉をはじめとする全国各地に存在する温泉は、古来から

  • 娯楽
  • 怪我や病を癒やすためのもの

として重宝されてきました。

昔は現在ほど医学が発展していなかったため、

温泉に入ったら怪我や病気が治った

という経験則や成功体験から、

  • 古くから温泉には、神が宿るとされてきた
  • 医学が十分に発展してなかった時代において、怪我や病気を治すためにも欠かせないものだった

のでした。

温泉の力で怪我や病気を治す「湯治(とうじ)」

なお、温泉の力を使って怪我や病気を治すために温泉地に1週間以上滞在することを「湯治(とうじ)」といいます。

昔は戦乱の世の中で負傷する兵士も多かった上、原因不明の病も多かったでしょうから、湯治はそれだけ重要でした。

鉄道唱歌にも歌われている湯治

鉄道唱歌にも、湯治については歌われています。

長岡(ながおか)降りて飯坂(いいざか)の
湯治(とうじ)にまわる人もあり

 
鉄道唱歌 奥州・磐城編 第24番より

なお、長岡とは現在の

  • 伊達駅(だてえき、福島県伊達市)

のことです。
また「飯坂温泉(いいざかおんせん)」は、福島県のこの地域の有名な温泉地です。

詳しくは、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください

鉄道唱歌 奥州・磐城編 第24番 飯坂温泉の近く・伊達駅を過ぎ、越河駅・白石を越え、宮城県へ
鉄道唱歌 奥州・磐城編の歌詞を、わかりやすく解説しています!鉄道の知識のみならず、歴史や旅行を楽しむためのノウハウを、鉄道に詳しくない人でも楽しめるよう解説してゆきます!

歴代の武将や将軍からも愛されてきた温泉

温泉は、歴代の武将や将軍からもこよなく愛されてきた歴史があります。

例えば、徳川家康は無類の風呂好きで、熱海(現在の静岡県熱海市)の温泉に頻繁に通い、湯治を行っていたそうです。

豊臣秀吉も、有馬温泉(現在の兵庫県神戸市北区有馬町)に頻繁に通うなど、日本人の温泉との歴史的な関わりは深いのです。

火山がもたらす温泉の恵み

日本は世界有数の火山大国であり、火山の被害に悩まされてきたのでした。

しかしその一方で、火山から湧き出る温泉という、自然の恵みが与えられたというわけです。

「いい湯だな」でも歌われている登別温泉

また、登別温泉はドリフターズの「いい湯だな」という曲でも歌われていますよね。

いい湯だな」は、元々は1966年に群馬県の温泉について歌われたご当地ソングですが(唄:デューク・エイセス)。
1967年のドリフターズのカバーによって全国版にアレンジされ、有名になったとのことです。

群馬県版「いい湯だな」で歌われている温泉

オリジナルの群馬県版で歌われている温泉は、

  • 草津温泉(くさつおんせん)」
  • 伊香保温泉(いかほおんせん)」
  • 万座温泉(まんざおんせん)」
  • 水上温泉(みなかみおんせん)」

です。
伊香保温泉は、鉄道唱歌 北陸編 第13番でも歌われていますね。

ドリフターズの「全国版」に登場する温泉

また、ドリフターズの全国版で歌われている温泉は、

  • 登別温泉(北海道登別市)」
  • 草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)」
  • 南紀白浜温泉(なんきしらはまおんせん、和歌山県西牟婁郡白浜町)」
  • 別府温泉(べっぷおんせん、大分県別府市)」

です。

温泉がもたらす、様々な効果

温泉には血行を促して、

  • 体の中の老廃物を出す、デトックス効果
  • 精神を落ち着かせる効果
  • 美容にも効果

があります。

そのため、やはりお湯はいいもんです。
寒い冬は温泉に限ります。

次は、鉄道唱歌のラスト・室蘭へ

登別を過ぎると、いよいよ鉄道唱歌ではラストでありゴール地点の室蘭に到着します。

次は、室蘭に止まります!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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