鉄道唱歌 北陸編 第6番 浦和に到着!埼玉県の県庁所在地、中山道の宿場町、調神社

まずは原文から!

蕨(わらび)すぐれば浦和(うらわ)にて
その公園(こうえん)は調の宮(つきのみや)
埼玉縣(さいたまけん)の縣廳(けんちょう)も
この地(ち)にこそは置(お)かれたれ

さらに読みやすく!

蕨(わらび)すぐれば浦和(うらわ)にて
その公園(こうえん)は調の宮(つきのみや)
埼玉県(さいたまけん)の県庁(けんちょう)も
この地(ち)にこそは置(お)かれたれ

さあ、歌ってみよう!

♪わーらびすぐれば うらわにてー
♪そのこうえんはー うきのみやー
♪さいたまけーんの けんちょうも
♪このちにこそはー おかれたれー

(東北本線)
上野駅→田端駅→王子駅→赤羽駅→蕨駅→浦和駅→大宮駅

(高崎線)
上尾駅→桶川駅→鴻巣駅→吹上駅→熊谷駅→深谷駅→本庄駅→神保原駅→新町駅→倉賀野駅→高崎駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

赤羽駅(あかばねえき、東京都北区)を過ぎると荒川(あらかわ)を渡って、埼玉県に入ります。

荒川(あらかわ)はこの一帯を流れる「荒ぶる川」として有名だったため、この名称となりました。
長らく氾濫を繰り返してきた荒川でしたが、明治43年(1910年)の大洪水をきっかけに荒川放水路(あらかわほうすいろ) を作る機運(きうん。そうしようとする世の中の動き)が強まりました。
これにより、まっすぐで大きな放水路が作られ、洪水はより起きにくくなりました。
そして、元々あった荒川の赤羽の岩淵水門(いわぶちすいもん)以下の下流部分は、隅田川(すみだがわ)と名前が改められました。
そして、放水路が荒川の本流に改められました。

荒川を渡るとやがて埼玉県に入ります。そして、埼玉県に入って最初の自治体となる川口市に入ります。

埼玉県川口市(かわぐちし)は荒川を渡ってすぐに到着する埼玉県の自治体です。
川口市は埼玉県でありながらほぼ東京に近いので、東京に勤務地がある方にとっての移住にも優れた街だと思います。

ちなみに、「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしの部下である川口さんの名前の由来ってやはり川口市なんでしょうか。
「クレヨンしんちゃん」は埼玉県春日部市(かすかべし)を舞台としたアニメですが、川口さんの他に「上尾(あげお)」「桶川(おけがわ)」など、埼玉県の地名に由来するキャラクターが多い気がします。

埼玉県蕨市(わらびし)は、かつて中山道の宿場町である蕨宿(わらびしゅく)が置かれていた場所であり、また、現在では多くの外国人の方々が住まわれており、エスニックな街であることも知られます。

やがて埼玉県の県庁所在地である「さいたま市」の中心駅の一つ・浦和駅(うらわえき、埼玉県さいたま市浦和区)に到着します。

浦和駅(埼玉県さいたま市浦和区)

ここは鉄道唱歌 奥州・磐城編の第4番の内容と被っているため、勉強しやすく復習にもよいでしょう。

この第4番でも言われているように、
浦和(うらわ)に浦(うら)はない
つまり内陸部であり海はない、ということはよく言われます。
これはかつての海岸線が現在とは異なっており、奥東京湾(おくとうきょうわん)といって海岸線が内陸部にまで深く入り組んでいたことに由来します。
さいたま市見沼区(みぬまく)の「見沼(みぬま)」という地名も、この奥東京湾に由来します。

現在の「さいたま市」は平仮名ですが、もともとは浦和市(うらわし)・大宮市(おおみやし)・与野市(よのし)という風に分かれていました。歌詞にあるように、浦和市が埼玉県の県庁所在地でした。
これが2001年に合併して、新しく平仮名の「さいたま市」になっています。

浦和はまた、中山道(なかせんどう)の浦和宿(うらわしゅく)があった場所になります。
浦和宿の近くでは沼や川が多く、たくさんのウナギが釣れたそうです。
そのため、中山道を歩いて行き交う旅人たちに対してウナギを提供したところ大変おいしくて評判となり、浦和宿のウナギは名物になりました。

また浦和は、プロサッカー・J1リーグ「浦和レッズ」の本拠地でありサッカーの街としても知られます。
浦和レッズは、正式名称を「浦和レッドダイヤモンズ」といいます。

また、歌詞にあるように、浦和には「調神社(つきじんじゃ)」という神社が鎮座(ちんざ)します。

調神社(つきじんじゃ)は埼玉の「うさぎの神社」です。
調神社には名前に「つき」がつくため、そこから「月」に変化し、さらに「うさぎ」への信仰へと変化したようです。

調神社の境内にはたくさんのうさぎさん達がおり、とても可愛いです。
うさぎといっても本物ではなく、「狛犬(こまいぬ)」のうさぎバージョンといった形です。

調神社は、先述の通り名前に「つき」がつくため、
調(つき)→ツキ→運がいい
ということで、開運にもご利益があるようです。

また、うさぎは以下のようなご利益があるともされています。

ぴょんぴょん跳ねる→飛躍→出世・勝利・必勝・商売繁盛

うさぎは繁殖力が高い→安産祈願、子宝祈願など

また、本物のうさぎさん達が沢山いる観光地は、広島県竹原市の大久野島(おおくのしま)が有名で、「うさぎの楽園」と言われます。

また、島根県の出雲大社(いずもたいしゃ)は、「因幡(いなば)の白うさぎ」で有名です。

因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)は、神話においてサメを騙して海の向こう岸まで行こうとしたのがバレてしまい、サメから報復措置を受けたところを大国主命(オオクニヌシノミコト)に救われました。
そのため、出雲大社は大国主命(オオクニヌシノミコト)が祀(まつ)られています。
また、大国主命は神話の中で恋多き神様でもあったので、出雲大社は婚活や縁結びの神社としても人気があります。

その他、「うさぎ神社」といえば京都にある「岡崎神社(おかざきじんじゃ)」「宇治上神社(うじがみじんじゃ)」が知られます。

京都の平安神宮(へいあんじんぐう)の近くには岡崎神社(おかざきじんじゃ)という神社があり、「うさぎ神社」として知られます。

また、京都の宇治(うじ)も、うさぎにゆかりある地域です。
というのも、京都市の宇治(うじ)という地名は「うさぎの道(路)」という意味になります。
京都府宇治市(うじし)には宇治上神社(うじかみじんじゃ)という神社があり、こちらもまたうさぎの神社として有名です。

うさぎの道のことを「兎道(とどう)」というふうにも言います。

兎路(うさぎじ)→うじ→宇治といった具合でしょうか。

また、うさぎは繁殖能力に優れているため、子宝祈願や安産祈願にご利益があります。
実際に、大久野島のうさぎさん達の繁殖能力はすごいですからね(^^;

うさぎは「ニンジンが好き」というイメージがあるようですが、現実のうさぎはニンジンは甘くて糖分が多すぎるため実はあまり好きじゃやく、どちらかというとキャベツやレタスなどの野菜が大好きです。
大久野島(おおくのしま)へいくときは、たっぷりえさを持ってゆきましょう。

うさぎは臆病な性格で敵に対してはサッと逃げてゆきますが、心を開いた味方にはおねだりしたり、甘えてきたり、ワガママに自己主張したりととても可愛いらしい動物です。

うさぎ関連の話題ばかりになりましたが、浦和へ来られた際にはぜひ調神社へ寄ってみましょう。
浦和駅を過ぎると、次は大宮駅に止まります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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