冬の【東京→北海道】鉄道旅11【中編】 森→長万部 北海道唯一の「まち」森町

冬の函館本線・森~長万部の鉄道旅を、楽しく解説してゆきます!
北海道・森町の地理・歴史を、わかりやすく解説してゆきます!

森町は、北海道で唯一の「まち」

  • 大沼公園駅おおぬまこうえんえき(北海道亀田郡七飯町)
  • 駒ヶ岳駅こまがたけえき(北海道茅部郡森町)

を過ぎると、やかて

  • 森駅もりえき(北海道茅部郡森町)

に到着します。

森駅(北海道茅部郡森町)

森駅(北海道茅部郡森町)

森駅(北海道茅部郡森町)

森駅(北海道茅部郡森町)

北海道森町もりまちは、北海道において唯一の「まち」になります。

「もりちょう」ではないんですよね 。

森町は、静岡県との関係も!?

ちはみに静岡県遠州えんしゅう地方にも、森町もりまちがあります。
静岡県周智郡森町かもりまちも、静岡県で唯一「ちょう」ではなく「まち」になります。

周智郡は「しゅうちぐん」と読みます。
茅部郡は、「かやべぐん」です。

静岡県の遠州とは

遠州えんしゅうとは、浜松市浜名湖はまなこなどがある、静岡県西部のことをいい、遠江国とおとうみのくにのことです。

遠江国とおとうみのくにとは、静岡県西部にあたる、昔の呼び方です。

静岡県 遠州森駅

静岡県の森町の最寄駅は、天竜浜名湖鉄道てんりゅうはまなこてつどうの、遠州森駅えんしゅうもりえき(静岡県周智郡森町)になります。

つまり、北海道の森駅と重複しないために、旧国名を意味する「遠州」をつけて、「遠州森駅」となっているわけですね。

遠州森の景色(静岡県周智郡森町)

遠州森の景色(静岡県周智郡森町)

遠州森の景色(静岡県周智郡森町)

遠州森の景色(静岡県周智郡森町)

北海道と同じく静岡県も広いので、昔は上記の遠江国を含めて、3つの国に分かれていました。

ちなみに、残りの2つは、

  • 静岡県東部:駿河国するがのくに
  • 伊豆半島エリア:伊豆国いずのくに

です。

北海道の森町と、静岡県の森町の関係はある?

北海道の森町」と「静岡県の森町」に、何らかの関係があるのかについては不明であり、実に様々な説が唱えられています

そして北海道・静岡県それぞれの森町は、お互いに姉妹都市関係にあります。

静岡県森町については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください

遠州森(静岡県)の観光・歴史を、わかりやすく解説!~静岡県で唯一の「まち」
遠州森の観光・歴史について、わかりやすく解説してゆきます!初心者や詳しくない方にも楽しめるよう解説してゆきます!静岡県で唯一の「まち」・森町(遠州森)森町もりまちは、静岡県しずおかけん西部せいぶの遠州えんしゅうにある町まちです。遠州えんしゅ...

北海道の森町の由来は、アイヌ語で

  • 「木がたくさん繁る場所(=)」

を意味する「オニウシ」と呼ばれていた地名を、そのまま日本語の「森」に変えたものです

先述の大沼おおぬまも、アイヌ語の

  • ポロト(大きい沼)」

を日本語に訳したものなので、ある意味そのままのネーミングになります。

ポロ(幌)=大きい

で、「大沼」です。
そのまんまのネーミングで、覚えやすいですね。

北海道東部(道東)にも、「トー」がつく沼や湖が多いと思いますが、そもそも「トー」がアイヌ語で沼・湖という意味する言葉になります
例えば、釧路湿原にある湖「サルルントー」や、阿寒湖あかんこ近くにある湖「オンネトー」などですね。

「遠州の小京都」静岡県の森町

静岡県の森町は、江戸時代からの風情ある町並みが存在するため、「遠州えんしゅう小京都こきょうと」とも呼ばれます。

小京都こきょうととは、

  • 「まるで京都に似ている町」
  • 「京都と何らかの関係がある町」

というイメージの言葉です。

江戸時代までの森町には、浜松市天竜区にある秋葉神社あきばじんじゃへ人々が通うための道である秋葉街道の宿場町がありました。
その町並みが、江戸時代の風情を残していて「小京都」と呼ばれるわけですね。

秋葉街道と付近の掛川市かけがわしについては、以下の記事でさらに詳しくわかりやすく解説していますので、ご覧ください。

鉄道唱歌 東海道編 第25番 掛川に到着!袋井・磐田(中泉)を過ぎ、天竜川へ
鉄道唱歌 東海道編の歌詞を、わかりやすく解説しています!鉄道の知識のみならず、歴史や旅行を楽しむためのノウハウを、鉄道に詳しくない人でも楽しめるよう解説してゆきます!

北海道唯一の、地熱発電の地・森

北海道・森町は、北海道唯一の地熱発電ちねつはつでんを行っている地になります。

地熱発電ちねつはつでんとは、マグマから得られるエネルギーで発電することです。
北海道駒ヶ岳といった火山が周囲にたくさんある森町だからこそ、できる発電方法ですね。

マグマの無限のエネルギーを使う「再生可能エネルギー」

いわゆる「再生可能エネルギー」の一つであり、永遠に枯渇する心配の無いエネルギーということになります。
たとえば火力発電だと、たくさんの石油エネルギーを必要するため、石油が枯渇したらどうしよう、という心配があります。

また、火力発電は二酸化炭素の排出量が多い、という問題があります。
しかし地熱発電は、「マグマ」という無限に発生する自然のエネルギーを用いているので、コスパ的に良くなります。

地熱発電のデメリット

こうして書くと「地熱発電って良いことばかりじゃない?」と思うかもしれませんが、何だって長所もあれば短所もあるのが、世の中というものです。

地熱発電は、火山のマグマのエネルギーを使うため、もちろん火山などが周囲にある地域でなければ、そもそも地熱発電は行うことができません。
火山の地域で行うため、もし大噴火に見舞われたら発電所もろとも被害に遭うというリスクもあります。

こうなると大規模停電になったり復旧に多大なコストがかかるという、本末転倒な事態になることも否定できません。
また、地熱発電は高いレベルの技術が必要ですから、職員や関係者がその技術や知識を勉強したりする手間・負担や、また研究開発のために時間やコストがかかるという弱点もあります。

うまく使えば、町の経済にも貢献

なので、地熱発電はその導入には慎重に検討する必要もあることがいえます。
メリットばかりではないため、町議会政治家の人達は、その導入について、十分に議論しなければいけないわけですね。

うまく導入できれば、発電所を建設でき、発電所で働く人達の雇用がうまれ、地域の電力不足の解消電気料金の低下も期待でき、住民の人々のハッピーにつながるわけです。

八雲・国縫を過ぎ行く

森駅を出ると、窓の右側には広大な噴火湾ふんかわんが出てくるため、海沿いに走ります。
夏の晴れた日にははるか遠くの有珠山うすざんも見えたりもします。
途中、八雲駅やくもえき(北海道二海郡八雲町)を過ぎます。

この区間については、以下の記事でもわかりやすく解説しているため、ご覧ください。

鉄道唱歌 北海道編 南の巻第10番 八雲、国縫に向かって進む
鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます! 鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!

次は、長万部方面へ

今回はここまでです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「旅行初心者に教える」ことを目的として書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。
そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。
再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。
何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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