鉄道唱歌 奥州・磐城編 第14番 日光三名瀑 華厳の滝・裏見の滝・霧降の滝

まずは原文から!

瀧(たき)は華嚴(けごん)の音たかく 
百雷(ひゃくらい)谷に吼(ほ)え叫ぶ 
裏見(うらみ)霧降(きりふり)とり/″\に
雲よりおつる物すごさ

さらに読みやすく!

滝(たき)は華厳(けごん)の音たかく 
百雷(ひゃくらい)谷に吼(ほ)え叫ぶ 
裏見(うらみ)霧降(きりふり)とりどりに
雲よりおつる物すごさ

さあ、歌ってみよう!

♪たーきはけごんの おとたかくー
♪ひゃくらいたにに ほえさけぶー
♪うーらみきりふり とりどりにー
♪くもよりおつるー ものすごさー

(東北本線)
上野駅→王子駅→赤羽駅→(荒川)→浦和駅→大宮駅→蓮田駅→久喜駅→栗橋駅→(利根川)→古河駅→間々田駅→小山駅→小金井駅→石橋駅→雀宮駅→宇都宮駅

(日光線)
宇都宮駅→(6駅)→日光駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

「日光三名瀑」日光を代表する、三つの滝

日光(にっこう)関連の歌詞も今回が最後となり、次回からは再び宇都宮に戻ることになります

今回はいわゆる「日光三名瀑(にっこうさんめいばく)」について紹介していきます。
つまり、日光で特に有名な、代表的な三つの大きな滝についての説明になります。

いわゆる「滝(たき)」のことを、「瀑布(ばくふ)」という言い方をします。
名瀑(めいばく)とは、名のある滝という意味ですね。

」は新字体、「」は旧字体となります。

日光三名瀑(にっこうさんめいばく)とは、主に以下の三つになります。

華厳の滝(けごんのたき)
裏見の滝(うらみのたき)
霧降の滝(きりふりのたき)

「華厳の滝」落差97mの、凄まじい滝

華厳の滝(けごんのたき)は、いわゆる中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)から流れて出てきた川の水が高さ97mの断崖にさしかかり、一気に下に落ちる滝です。
その落差は97m・・・。ものすごい滝であることがわかります。

華厳の滝(栃木県日光市)
華厳の滝(栃木県日光市)

奥日光のシンボル的な湖・中禅寺湖と、男体山

なお、中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)とは、いわゆる奥日光とよばれる地域にある湖で、元々は川であり、またその川が深く浸食してできた峡谷でした。それが男体山(なんたいさん、標高2,486m)の噴火によって、噴火したときの堆積物(たいせきぶつ)によって川(峡谷)がせき止められ、湖になったといわれています。

中禅寺湖のような、川が火山の噴火による堆積物によってせき止めされてできた湖を「堰止湖(せきとめこ)」と言ったりします。
堰止湖(せきとめこ)として、他に例を挙げると福島県の猪苗代湖(いなわしろこ)や、北海道の函館近くにある渡島富士(おしまふじ。北海道駒ヶ岳のこと)の周辺の大沼(おおぬま)などがあります。

中禅寺湖(栃木県日光市)

中禅寺湖華厳の滝のエリアには、日光駅からバスで片道40分ほどで行けます。

かつて「裏側からも見えた」という、裏見の滝

裏見の滝(うらみのたき)は、その名の通り、「滝の流れを、裏から見ることができる滝」です。つまり、滝の裏側にある空洞スペースに移動して、そこから滝を眺めることができる滝のことをいいます。
裏見の滝は、栃木県日光市にあるものももちろん有名ですが、全国各地において「滝の裏側の空洞スペースに移動して、そこから滝が落ちるのを見られる」ものも「裏見の滝」というそうです。

しかし、栃木県日光市にある裏見の滝は、1902年に裏側のスペースが無くなってしまい、現在では裏側から滝を見ることはできないようです。

霧のように水が吹き飛ぶ、霧降の滝

霧降の滝(きりふりのたき)は、滝の水が落ちたときに霧のように吹き上げることから、このような名前になったそうです。

歌詞にある「百雷(ひゃくらい)」とは、たくさんの雷が落ちる様子ですが、それが転じて、
ものすごい音を立てる」という意味になります。
つまり、「百雷谷に吼(ほ)え叫ぶ」とは、滝の音がものすごい音を立てて谷に響きわたる、という意味になるでしょうか。

さらに、歌詞にある「とりどり」とは、「それぞれ」、「様々」などの意味があります。

つまり、裏見の滝も、霧降の滝もそれぞれにおいて雲からものすごい勢いで水が落ちてくるのだ、という意味になるでしょう。

日光の観光を終えたら、再び宇都宮駅へ

日光観光も終えて、次はまた宇都宮に戻ります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
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