鉄道唱歌 北陸編の歌詞(北しなの線・豊野、牟礼、黒姫、妙高高原、高田までのルートなど)について、わかりやすく解説してゆきます!
↓まずは原文から!
ゆけば田口は早越後
軒まで雪の降りつむと
きゝし高田はこゝなれや
さらに読みやすく!
ゆけば田口は 早越後
軒まで雪の 降りつむと
ききし高田は ここなれや
さあ、歌ってみよう!
♪ゆーけばたぐちは はやえちごー
♪のきまでゆーきの ふりつむとー
♪きーきしたかだは ここなれやー
長野駅→豊野駅→牟礼駅→黒姫駅(旧・柏原駅)→妙高高原駅(旧・田口駅)
(えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)
妙高高原駅→二本木駅→新井駅→上越妙高駅→高田駅→春日山駅→直江津駅
※鉄道唱歌に関連する主要駅と、その他主要と思われる駅を筆者の独断と偏見でピックアップ
長野駅からは、「北しなの線」で豊野・妙高高原方面へ
長野駅からは、
- 妙高高原(みょうこうこうげん)を通って北へ進み、
- 日本海側の新潟県・直江津(なおえつ)へ向かって進む
という行程となります。
「しなの鉄道・北しなの線」で進む
長野駅からは
- 妙高高原駅(みょうこうこうげんえき、新潟県妙高市。歌詞にある「田口(たぐち)」に該当します)
までは、「しなの鉄道・北しなの線」という第三セクターの路線で移動することになります。
また、妙高高原駅から直江津駅(なおえつえき、新潟県上越市)までは、
- 「えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン」
という第三セクターの路線で移動することになります。
注意!「北しなの線」「妙高はねうまライン」は、青春18きっぷは使用できない
先述の
- しなの鉄道・北しなの線
- えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン
はJR線ではないため、「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」は利用できません。
たがって、別途きっぷを購入する必要が出てきます。
参考までに、
(しなの鉄道・北しなの線)
(えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン)
であり、途中下車せず初乗り運賃がない場合でも最低1,750円の出費がかかりますので、注意しましょう。
直江津駅から先は再びJR信越本線の行程になりますので、「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」は利用が可能になります。
なぜこの区間は、第三セクターによる路線なのか?
なぜこの区間がJR線ではなく第三セクター線なのかというと、北陸新幹線の開業によるものです。
元々は「しなの鉄道・北しなの線」「えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン」も元々はJR信越本線の一部でした。
しかし、北陸新幹線が開業すると、長距離移動の役割は在来線の特急列車から新幹線に移り、特急列車は廃止となります。
特急列車が走らなくなると、JR社としては大きな利益減少となります。
そのため、在来線は廃止したいところですが、それだと地元の人々が困ることになります。
したがって、JRから第三セクターに移管されて今に至るという形になっています。
長野駅を出て、「信州りんご」の産地をゆく やがて飯山線との分岐駅・豊野駅へ

北しなの線の景色をゆく(長野県)
長野駅を出発して北しなの線をしばらく北上すると、
- 豊野駅(とよのえき、長野県長野市豊野町)
に着きます。

しなの鉄道・北しなの線・豊野駅(長野県長野市豊野町)
豊野駅(とよのえき)は、飯山線(いいやません)との分岐駅でもあります。
上越線・越後川口駅まで続く、「飯山線」
飯山線(いいやません)は、新幹線も止まる
- 飯山駅(いいやまえき、長野県飯山市)
を過ぎ、はるか東の越後川口駅(えちごかわぐちえき、新潟県長岡市東川口)に至る路線です。
越後川口駅で、上越線と接続します。
この辺りはリンゴ畑が多くなり、いわゆる「信州りんご」の名産地になります。
やがて牟礼駅・黒姫駅(旧・柏原駅)へと至る
次に、牟礼駅(むれえき、長野県上水内郡飯綱町)と過ぎます。

しなの鉄道・北しなの線・牟礼駅(長野県上水内郡飯綱町)
やがて、黒姫駅(くろひめえき、長野県上水内郡信濃町柏原)の方へ向かってゆきます。

しなの鉄道・北しなの線・黒姫駅(旧・柏原駅)(長野県上水内郡信濃町柏原)
歌詞にある「柏原(かしわばら)」とは、現在の黒姫駅のことを言います。
1888年の開業当初は「柏原駅」でしたが、1968年に「黒姫駅」に改称しています。

黒姫駅の後ろにそびえる、黒姫山(長野県上水内郡信濃町柏原)
黒姫駅のバックには、巨大な黒姫山・妙高山・飯縄山がそびえる
ここで、黒姫駅の西には、黒姫山(くろひめやま)という、まるで富士山のように美しい山があります。
実際、信濃富士(しなのふじ)という別名があります。

黒姫山(長野県上水内郡信濃町)
黒姫山を眺めるには、黒姫駅での下車がお勧めです。黒姫駅の改札を出て左に行くと、線路の反対側へ行ける連絡通路があるため、黒姫山と妙高山(みょうこうさん)の絶景が広がります。

妙高山(長野県・黒姫駅付近より)

黒姫山(左)・妙高山(右)のツーショット。(長野県・黒姫駅付近より)
あと写真には映っていないのですが、黒姫山の左には飯縄山(いいづなやま)もそびえたっています。
また、黒姫駅の北には、ナウマンゾウで有名な野尻湖(のじりこ)があります。
黒姫駅のある信濃町(しなのまち)は、江戸時代の俳人である小林一茶(こばやし いっさ)の出身地としても知られます。
黒姫山の「黒姫伝説」
黒姫山には、
- かつて「黒姫」という少女に一目惚れした毒ヘビが、
- 黒姫と結ばれようとして、イケメンに化けて近づくも、
- 人々に追い払われ、
- その恨みを晴らすために、人々に水害をもたらした
という、黒姫伝説というものがあります。
黒姫山と黒姫伝説について詳しくは、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

妙高高原駅(旧・田口駅)へ到着 ここからは、越後国・新潟県!
さらに北上すると、北しなの線の終着駅である
- 妙高高原駅(みょうこうこうげんえき、新潟県上越市田口)
に着きます。

えちごトキめき鉄道・妙高高原駅(旧・田口駅)(新潟県妙高市)
歌詞にある「田口(たぐち)」とは、現在の妙高高原駅のこと指します。
1888年の開業当初は「田口駅」でしたが、1969年に「妙高高原駅」に改称しています。

えちごトキめき鉄道・妙高高原駅(旧・田口駅)(新潟県妙高市)
妙高高原駅は標高510mの高い場所にあり、妙高山(みょうこうさん)の麓(ふもと)になります。
そして歌詞に
とあるように、妙高高原駅からは新潟県に入ります。
新潟県のことを、昔は越後国(えちごのくに)と呼んでいました。
妙高高原には、赤倉温泉(あかくらおんせん)といった温泉地が有名です。
また、なんと無料で知られる燕温泉(つばめおんせん)もあります。
妙高高原駅を下ると、雪がとても降り積もる高田(上越市)へ
歌詞にある「高田(たかだ)」とは、妙高高原を下ったところにある、高田駅(たかたえき、新潟県上越市)のことです。
かつて高田藩の置かれた場所であり、元々は「高田市」でしたが、現在は妙高市(みょうこうし)に合併されています。
そして歌詞によれば、高田は
とあります。
つまり、屋根の高さまで雪が積もるということです。
実際、高田はすごく雪の積もる豪雪地帯だということです。
次は、直江津方面へ
次回より、妙高高原駅からはえちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインに乗り、直江津(なおえつ)方面へ向かってゆきます!
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