まずは原文から!
折りたく柴(しば)の動橋(いぶりはし)
武士が帶(お)びたる大聖寺(だいしょうじ)
こゝろ細呂木(ほそろぎ)すぎゆけば
いろはの金津(かなつ)むかへたり
さらに読みやすく!
折りたく柴(しば)の動橋(いぶりはし)
武士が帯(お)びたる大聖寺(だいしょうじ)
こころ細呂木(ほそろぎ)すぎゆけば
いろはの金津(かなつ)むかえたり
さあ、歌ってみよう!
♪おりたくしーばの いぶりばしー
♪ぶーしがおびたる だいしょうじ
♪こーころほそろぎ すぎゆけばー
♪いろはのかなつー むかえたりー
(IRいしかわ鉄道線)
金沢駅→松任駅→美川駅→小松駅→動橋駅→大聖寺駅
(ハピラインふくい線)
大聖寺駅→細呂木駅→芦原温泉駅(旧・金津駅)→福井駅→大土呂駅→鯖江駅→武生駅→南条駅(旧・鯖波駅)→今庄駅→(北陸トンネル)→敦賀駅
(北陸本線)
敦賀駅→新疋田駅→近江塩津駅→余呉駅→木ノ本駅→長浜駅→米原駅
※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記
※北陸トンネル・新疋田駅・近江塩津駅・余呉駅は、鉄道唱歌の当時とはルートが異なります
小松駅を出て、福井方面へ
小松駅(こまつえき、石川県小松市)を過ぎると、福井県方面へ向かって進んでゆきます。
加賀国(かがのくに)・石川県の旅路も、そろそろこの辺りで最後になります。
「動橋」の由来
動橋駅(いぶりはしえき、石川県加賀市動橋町)と大聖寺駅(だいしょうじえき、石川県加賀市)を過ぎると、この先は牛ノ谷峠(うしのやとうげ)を過ぎて、福井県に入ります。
動橋(いぶりはし)とは、「動く橋」という意味で作られた名前です。
つまり、渡ろうにも動いてしまい、怖くて渡れない橋のことです。
「折たく柴の記(おりたくしばのき)」とは、江戸時代の新井白石(あらい はくせき)の著書です。
しかし、動橋(いぶりはし)と「折りたく柴の記」との関連性は、私(筆者)の拙い情報収集能力ではわかりませんでした(^^;)
わかり次第加筆修正します!
大聖寺駅の回りには、加賀温泉(かがおんせん)という名の温泉があります。
2024年に北陸新幹線開業 第三セクター「ハピラインふくい」の経営移管へ
2024年に北陸新幹線が敦賀(つるが)延伸となると、この地域の鉄道路線はJR西日本の管轄からは切り離され、すべて第三セクターによる運営になります。
大聖寺駅までは「IRいしかわ鉄道」、大聖寺駅から先の福井県エリアは「ハピラインふくい」の管轄下になります。
これにより、JR線の路線ではなくなるため、青春18きっぷの利用が不可能になり、別途乗車券を購入する必要が出てくる可能性があります。
2024年以降に北陸地方を旅行するときは、「1日フリーきっぷ」などの救済措置が利用できないか、または新幹線・高速バスなどの利用も念頭に置いておいたほうがよさそうです。
「ハピラインふくい」の由来
なお「ハピライン」の名称は、「ハッピー(HAPPY:幸福)」からきています。ではなぜ「幸福」なのかというと、それは福井県の「福」という文字に由来しており、また深く関係してきます。
次回も詳しく解説しますが、福井市にはかつて柴田勝家(しばたかついえ)という、戦国時代のとても強かった武将が築いた「北ノ庄城」というお城がありました。しかし、この「北」という文字が「敗北(=死)」を連想させるため、これでは縁起が悪いということで、より幸福・ハッピー感をイメージさせる「福井城」という名前に変更したことから、これが福井県という名前の由来になっています。
つまりそれだけ「福(=HAPPY)」という文字は、福井県においては重要であるため、「ハピラインふくい」という名前が決まったのかもしれません。
牛ノ谷峠・細呂木駅を過ぎて、芦原温泉駅へ
やがて、石川県と福井県との県境である牛ノ谷峠(うしのやとうげ)を過ぎて、福井県に入ります。
細呂木駅(ほそろぎえき、福井県あわら市)からはいよいよ、福井県の鉄道の旅路になります。
歌詞は恐らく、「心細い」と「細呂木(ほそろぎ)」を掛けているのだと思います。
細呂木(ほそろぎ)の由来は、実際に細い路地(ろじ)であったことに由来するそうです。
かつて「金津駅」と呼ばれた、芦原温泉駅
金津駅(かなづえき)とは、現在の芦原温泉(あわらおんせんえき、福井県あわら市)になります。
芦原温泉駅は、明治時代の開業当初(鉄道唱歌の時代)は、「金津駅(かなづえき)」という名称でした。
また、芦原温泉駅周辺の地域を、「金津(かなづ)」といいます。
歌詞は恐らく、「いろはの仮名(かな)」と、「金津(かなづ)」を掛け合わせているものと思います。洒落のようなものですね。
芦原温泉駅も、今後は北陸新幹線も到着する駅となります。
2024年の開業に合わせ、駅舎はとても大きく豪華なものになっています。
福井県きっての観光地・東尋坊
そして芦原温泉駅からは、福井県きっての景勝地・東尋坊(とうじんぼう)までのバスが出ています。
芦原温泉駅から東尋坊までバスでゆき、また駅への帰りのついでに芦原温泉のお湯につかって帰るには「一日フリーパス」が便利です。
東尋坊(とうじんぼう)は福井県きっての美しい絶景が広がる、多くの断崖絶壁からなる海岸の景勝地です。
東尋坊からの海の景色は素晴らしく、また「雄島」というやや北東にある島の景色もまた素晴らしいです。
東尋坊の「謎の電話ボックス」
東尋坊は残念なことに、「自殺の名所」としても有名です。
東尋坊のように、海の先に突き出た岬(みさき)はまるで「この世の終わり」を連想させ、また断崖絶壁を兼ね備えているような岬は、自殺の名所に選ばれやすいという印象です。
東尋坊はとんでもない高さの断崖絶壁で、落ちたら確実に死にます。
また、非常に高い場所が多く、海岸がめっちゃくちゃ低い場所にあるので、私のように高所恐怖症の方にとってはややきつい(景色を楽しむ余裕がない)場所でもあるので、気をつけましょう。なるべく下は見ずに、また崖には近づかないように、遠くを見た方がよさそうです。
スーツさんが2019年夏の「日本一周」シリーズにおいて東尋坊を訪れたときに、アンチが背後にいないか(そのアンチによって崖から落とされないかなど)を気にしたり、崖っぷちまで行くという「勇気ある行動」をするものの急に怖くなって「私は人生ようやく上手く行き始めたから、命が勿体ない」と崖から走って逃げたり、東尋坊では有名な「謎の電話ボックス」に入ったりするなどの一連のシーンが面白かったです。
東尋坊にある電話ボックスは結構有名らしく、自殺を思い留めるためのメッセージが色々書かれています。
現代ではたとえお金が無くても、定職に就けなくても、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのフリーランス向けのお仕事サイトに登録すれば会社に就職できなくてもお金を稼ぐことができる時代です。
まずはアンケートなど簡単な仕事から始め、最初はたとえ1円でもいいので少しずつ実績を増やしてお金を増やしてゆきましょう。
また、公営住宅に住んだり、障害者手帳を取得して何らかの措置を受けたり、フードバンクを利用して食べ物を確保するなど、「お金がなくても生きていける方法」はネットやYouTubeで検索すればいくらでも出てきます。
今は地方では空き家が増加してますから、タダでくれる家もあるんじゃないですかね?
興味ある方は、そういった自治体などがないか諦めずに調べてみてください。
こうした生きるためのノウハウが少しでも広がり、自殺する人が少しでも減ってくる世の中になることを願っています。
せっかく才能もあり能力も高い方が「双極性障害」や「うつ病」などに苦しんで自殺というのは非常に勿体ないですし、悲しいことです。
「自殺」という暗い話ばかりになって申し訳ありませんが、東尋坊に来たからにはそんなことは忘れ、海の素晴らしい景色を存分に楽しむようにしましょう!!
芦原温泉のお湯を堪能して、福井方面へ
そして東尋坊の景色を楽しんだら、帰りに芦原温泉のお湯につかっていきましょう。
芦原温泉は、非常に気持ちいい温泉です。
かつて農民の方が畑を掘ったところ、たまたまお湯が噴き出し、それが芦原温泉の起源になったようです。
芦原のお湯につかった後は、再び芦原温泉駅から列車に乗り、福井方面へ向かってゆきましょう!!
注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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