鉄道唱歌 関西編 第24番 伊勢神宮への入り口・宮川を渡る 桜の名所、清らかな流れ

まずは原文から!

轟(とど)ろきわたる宮川(みやがわ)の
土手(どて)の櫻(さくら)の花(はな)ざかり
雲か霞(かすみ)か白雪(しらゆき)か
にほはぬ色の波もなし

さらに読みやすく!

轟(とど)ろきわたる宮川(みやがわ)の
土手(どて)の桜(さくら)の花(はな)ざかり
雲か霞(かすみ)か白雪(しらゆき)か
におわぬ色の波もなし

さあ、歌ってみよう!

♪とどろきわーたる みやがわのー
♪とてのさくらのー はなざかりー
♪くーもかかすみか しらゆきかー
♪におわぬいろのー なみもなしー

(紀勢本線)
亀山駅→一身田駅→津駅→阿漕駅→高茶屋駅→松阪駅→多気駅

(参宮線)
多気駅→田丸駅→宮川駅→伊勢市駅→二見浦駅(→至・鳥羽駅)

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

※正式名称は「鉄道唱歌 関西・参宮・南海編」です。記事タイトルの便宜上、このようなタイトル(関西編)とさせていただいております。ご了承ください。

田丸駅(たまるえき、三重県度会郡玉城町)、宮川駅(みやがわえき、三重県伊勢市)を過ぎると、宮川(みやがわ)という大きな川を渡ります。

宮川(三重県)

宮川(みやがわ)は、三重県のみを流れる川としては県内一の長さ(91km)となります。
三重県で一番長い川は木曽川(229km)ですが、木曽川は長野県から流れてくる川なので、県内のみを流れる川としては宮川が最長です。

宮川は、伊勢神宮へ参拝するときには必ず越えなければならない川ですが、江戸時代までは何度橋をかけても流されるため、「桜の渡し」という「渡し舟(わたしぶね)」が、代わりに運航されていました。
昔は現代ほど橋をかける技術に乏しく、また現代よりも川の流れが急だったため(カーブが多い、川幅が狭くなったり広くなったりして一定でない、など)、氾濫も起こしやすく川のスピードも速かったため、橋がとても流されやすかったのです。

桜の渡し」という名前がつくくらいなので、宮川土手(どて)の花盛りは、歌詞にあるようにそれは美しいものであったことがわかります。
現代でも、宮川の桜は名物となっています。

伊勢神宮の宮川は、綺麗な水(清流)として知られます。
1960年代の高度経済成長期の頃には、日本は環境のことよりもいかに沢山の工業製品を作って大量に売ることが何より最優先だったため、工業に伴って排出される産業廃棄物などがそのまま川に流されたりと、当時の川は汚れ放題でした。
また、それ以前にも、一部の倫理観のない人達が川を汚したり、汚物をそのまま流したりと、昔の川は汚れ放題でした。そしてそれを飲んだ人達がコレラなどの感染症にかかり、パンデミック(病気が広がること)になったりもしていたのです(もちろん現代では法律や環境基準も厳しくなっていますし、浄水場などで不純物や汚物は水から綺麗に取り除かれるため、こうしたパンデミックは起こりにくくなっています)。

しかし宮川は伊勢神宮とも関連してくる神聖な川なので、さすがにそんな聖なる川を汚したり、産業廃棄物をそのまま宮川に流したりということはされなかったのでしょう。

実際に三重県の宮川は、伊勢神宮にお参り参拝する時にその禊(みそぎ)をして、身を清めていくための川とされてきました。

そのため、三重県の宮川は、とても綺麗な川として知られます。

また、伊勢神宮が式年遷宮(しきねんせんぐう)を行うとき、宮川の白い石を用いるといいます。
式年遷宮(しきねんせんぐう)とは、20年に一度、神社を新しく建て替える行事のことをいいます。

宮川を渡ると、いよいよ伊勢神宮は目前です!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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