まずは原文から!
三府(さんぷ)につゞく大都會(だいとかい)
名古屋(なごや)は人口四十萬(しじゅうまん)
商工業(しょうこうぎょう)の繁昌(はんじょう)も
四方(よも)にかゞやく金の鯱(しゃち)
さらに読みやすく!
三府(さんぷ)につづく大都会
名古屋(なごや)は人口四十万(しじゅうまん)
商工業(しょうこうぎょう)の繁昌(はんじょう)も
四方(よも)にかがやく金の鯱(しゃち)
さあ、歌ってみよう!
♪さんぷにつーづく だいとかいー
♪なごやはじんこう しじゅうまん
♪しょうこうぎょうの はんじょうも
♪よーもにかがやく きんのしゃち
(中央西線)
中津川駅→恵那駅→釜戸駅→瑞浪駅→土岐市駅→多治見駅→高蔵寺駅→春日井駅→勝川駅→大曽根駅→千種駅→鶴舞駅→金山駅→名古屋駅
※鉄道唱歌に関連する駅と、その他主要と思われる駅を筆者の独断と偏見でピックアップしたもの
前回で、愛知県の県庁所在地である名古屋市の中心駅であり、また今回の旅のゴールである名古屋駅(なごやえき)に到着しています。
愛知県名古屋市(なごやし)は、愛知県の県庁所在地であり、人口230万人の大都会です。
名古屋については、鉄道唱歌 東海道編でも歌われています。以下の記事もご参照ください。
鉄道唱歌 東海道編 第34番 名古屋に到着!輝く金の鯱、そして織田信長ゆかりの岐阜
歌詞には三府(さんぷ)に続く大都会、とあります。ここでいう「三府」とは、以下の三つの都市をいいます。
・東京府
・京都府
・大阪府
東京は、戦時中の1943年までは「東京府」と呼ばれていました。1943年に「東京都」に改められたわけですね。
名古屋は、その三つの大都市に続く大都会、と歌われているわけです。
また、歌詞では人口40万人とありますが、当時の日本の人口は現代の約3分の1の約4,000万人でしたので、当初から人口は多かったことがわかります。
というか、鉄道唱歌の当時(明治時代)、日本のほとんどの街は、多くても人口10万人以下でしたから、当時で人口40万人がいかに多かったかがわかります。
また、今は「市」の自治体も、その多くは昔は「町」や「村」でした。人口が増えるにつれて「町」や「市」に変わっていったわけです。
名古屋は元々、熱田神宮(あつたじんぐう)の門前町(もんぜんまち)として栄えました。
熱田神宮には皇室にとっても大事なアイテムである「三種の神器(さんしゅのじんぎ)」の1つである草薙の剣(くさなぎのつるぎ)が祀(まつ)られているため、熱田神宮はとても尊い神社ということになります。
その熱田神宮を参拝するため、江戸時代までは東海道をはるばると(徒歩または馬で)旅してきたのでした。
すると、その旅人たちをもてなすための飲食店や茶店、宿場町などがたくさん、名古屋の町にできてくるようになります。
熱田神宮については、以下の記事でも解説していますので、ご参照ください。
鉄道唱歌 東海道編 第33番 熱田神宮を参拝!宮宿、七里の渡し跡も
名古屋には、かつて東海道最大の宿場町として栄えた宮宿(みやしゅく)があり、なんと230もの旅籠(はたご)がありました。
旅籠(はたご)とは、一般の旅人が泊まるための宿であり、現代の価値だと約3,000円~5,000円程度で泊まれたといいます。
旅籠は、他の宿場町では100件もあればかなり多い方でしたから、宮宿の230という数がいかに大きい規模だっかがわかります。
そして名古屋は江戸時代には、名古屋城の城下町としても栄えました。
城下町では、城に勤務する武士(今でいう公務員)と、彼らをもてなすための商業施設で賑わうため、街の規模が大きくなります。
名古屋には、江戸の徳川家のバックアップとしての家系(徳川御三家/ごさんけ)の一つである「尾張徳川家(おわりとくがわけ)」があり、名古屋という土地が徳川家にとっていかに重要だったかがわかります。
その他の徳川御三家(ごさんけ)には、和歌山県の「紀州徳川家」、茨城県の「水戸徳川家」の二つがあります。
紀州徳川家については、以下の記事もご参照ください。
鉄道唱歌 関西編 第54番 和歌山城を散策 紀州藩と、紀州徳川家の歴史
水戸徳川家については、以下の記事もご参照ください。
鉄道唱歌 奥州・磐城編 第55番 水戸と徳川光圀公 「大日本史」の編纂とその功績
名古屋城は、金のシャチホコ(鯱)が印象的です。
シャチホコとは、城の頭に二つ輝く、荘厳(そうごん)な飾り付けのことをいいます。
名古屋といえば、やはり「きしめん」「手羽先(てばさき)」です。そして名古屋で遊ぶ場所といえば、やはり栄(さかえ)です。
栄(さかえ)へは、名古屋駅から地下鉄東山線でわずか「2駅」で行けるので便利です。
「サンシャイン栄」の観覧車や、久屋大通(ひさやおおどおり)の名古屋テレビ塔、オアシス21の壮観な景色、SKE48劇場、そしてサカエチカという商業施設がたくさんの地下街があります。
名古屋は、リニアの未来の駅にもなります。
鉄道唱歌の歌詞も、いよいよクライマックスです!!
注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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