山陰鉄道唱歌 第15番 鳥取に到着! 鳥取砂丘や鳥取城、摩尼寺の名所など

まずは原文から!

山陰道(さんいんどう)の中央に
都(みやこ)をなせる鳥取市(とっとりし)
榮ゆる土地(とち)の賑(にぎわ)しく
摩尼(まに)の名寺(めいじ)も遠(とお)からず

さらに読みやすく!

山陰道(さんいんどう)の中央に
都(みやこ)をなせる鳥取市(とっとりし)
栄ゆる土地(とち)の賑(にぎわ)しく
摩尼(まに)の名寺(めいじ)も遠(とお)からず

さあ、歌ってみよう!

♪さんいんどーうの ちゅうおうに
♪みやこをなせるー とっとりしー
♪さかゆるとーちの にぎわしくー
♪まにのめいじもー とおからずー

(山陰本線)
城崎温泉駅→香住駅→餘部駅→浜坂駅→居組駅→岩美駅→鳥取駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

山陰の主要都市・鳥取市へ

福部駅(ふくべえき、鳥取県鳥取市福部町)を出ると、とても長い駅間距離を経て、やがて山陰道の重要都市であり、鳥取県の県庁所在地である鳥取市の中心駅・鳥取駅(とっとりえき、鳥取県鳥取市)に着きます。

鳥取駅(鳥取県鳥取市)
鳥取駅(鳥取県鳥取市)

鳥取のシンボル「鳥取砂丘」

鳥取砂丘(鳥取県)

鳥取市といえば、なんといっても「鳥取砂丘(とっとりさきゅう)」でしょう。
鳥取砂丘は、”民間人が立ち入ることができる砂丘”の中では、日本一の砂丘です。

ちなみに日本最大の砂丘は、青森県の猿ヶ森砂丘(さるがもりさきゅう)であり、鳥取砂丘の27倍の大きさがあります。
ただし、こちらは防衛省・自衛隊の管轄下なので、民間人の立ち入りはできません
したがって、民間人が立ち入り可能な国内最大の砂丘は、鳥取砂丘ということになります。

また、静岡県浜松市にも「中田島砂丘(なかたじまさきゅう)」という砂丘があります。
こちらは鳥取砂丘に比べたらやや規模は小さいですが、それでも「砂丘」の名に恥じない大きな砂の大地が広がります。

なので、鳥取砂丘まで来にくい関東地方の方々にとっては、浜松市の中田島砂丘もおすすめです。
中田島砂丘は、浜松駅からバスで10分ほどで行けます。

砂丘といっても、もはや砂漠です。
ただ、本物の「砂漠」は本当に水不足で砂漠になっているわけですが、鳥取砂丘は普通に雨が降る地域なので、何も手入れせず放っておくとそのまま草木が生えてきます
なので、緑化防止のための様々な取り組みがなされています。
「砂丘」といいつつ草ボーボーだったら、景観が損なわれるからですね。

千代川(鳥取県鳥取市)

鳥取砂丘の砂は、鳥取市を流れる「千代川(せんだいがわ)」が運んできた砂が溜まってできました。
川の水は、岩や地面を削り(侵食し)ながら流れます。このとき削られて出来た砂が河口付近に溜まり、鳥取砂丘となったわけです。

鳥取市街地にそびえる久松山 鳥取城の戦い

鳥取市からは、鳥取城が築かれた久松山(きゅうしょうざん:標高263m)が際立ちます。

鳥取市街地と、久松山(鳥取県鳥取市)

鳥取城豊臣秀吉の戦いの舞台ともなりました。

鳥取城の戦いは、秀吉の完全勝利でした。
豊臣秀吉は籠城戦(ろうじょうせん)が得意であり、1590年の小田原城(神奈川県小田原市)を落とすときも籠城戦で勝ってしまいました。

秀吉は鳥取城の周りにいた者をみな城の中に閉じ込め、城の中の人数は無駄に多くなってしまいました
また、鳥取城周辺のお米や食糧は、みな豊臣秀吉によって買い上げられ、食糧不足となってしまいました。
すると案の定、城の中の食糧はあっという間に食べ尽くされてしまうように仕向けられてしまいました。
鳥取城の中では、飢餓に苦しみ、骨と皮だけになった人の姿があり、それは目も当てられない状況だったようです。

因美線(いんびせん)との分岐点 智頭(ちず)・津山方面へと向かう線路

鳥取駅は、因美線(いんびせん)、智頭急行線(ちずきゅうこうせん)との分かれ道でもあります。

因美線(いんびせん)は、鳥取と岡山県の津山市(つやまし)を結ぶ路線です。「因」は鳥取市のある「因幡国(いなばのくに)」、「美」は津山市のある「美作国(みまさかのくに)」を表します。

智頭急行線(ちずきゅうこうせん)は、正確には鳥取市の南の智頭駅(ちずえき、鳥取県八頭郡智頭町)を出て、宮本武蔵(みやもとむさし)の出身地などを通り、岡山県の上郡駅(かみごおりえき、兵庫県赤穂郡上郡町)に至ります。
さらにそこから、姫路・加古川・神戸・大阪に至ります。

帝釈天の降臨した「摩尼寺」

歌詞にある摩尼寺(まにでら)とは、鳥取市にある帝釈天(たいしゃくてん)のお寺です。
帝釈天(たいしゃくてん)とは、古代インドの神様です。その昔、帝釈天がそこに降臨したことから、摩尼寺が建てられたといわれています。

鳥取を出たら、倉吉方面へ

鳥取を出ると、宝木駅(ほうぎえき)・浜村駅(はまむらえき)・青谷駅(あおやえき)と進んでゆきます!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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