鉄道唱歌 東海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
初心者・鉄道に詳しくない方にも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
菜種ならざる畑もなし
神崎川のながれのみ
淺黄にゆくぞ美しき
さらに読みやすく!
菜種ならざる 畑もなし
神崎川の ながれのみ
浅黄にゆくぞ 美しき
さあ、歌ってみよう!
♪なーたねならざる はたもなしー
♪かんざきがーわの ながれのみー
♪あさぎにゆくぞー うつくしきー
米原駅→彦根駅→能登川駅→近江八幡駅→野洲駅→守山駅→草津駅→南草津駅→瀬田駅→石山駅→大津駅→山科駅→京都駅→山崎駅→高槻駅→茨木駅→吹田駅→新大阪駅→大阪駅→尼崎駅→芦屋駅→三ノ宮駅→神戸駅
※鉄道唱歌に関連する駅と、新快速列車が停車する駅などを表記
※この区間は「琵琶湖線」「京都線」「神戸線」などの愛称あり
大阪を出て、尼崎方面へ
今回で、いよいよ大阪を出ることになります。
大阪駅から
- 三ノ宮(神戸)
- 姫路
方面へ向かうには、新快速列車が15分に一本出ています。
三ノ宮まで、約20分ちょっとで着くため便利です。
ここから先、姫路方面へは阪神本線や阪急神戸線との競合もあるため、交通手段はとても豊富で選択肢も多く、充実しています。
ビル貫通高速道路
大阪駅を出ると、やはり大都会の駅とあって、周りはビルばかりの景色となります。
そして大阪駅を少し過ぎた所には、なんと高速道路がビルを貫通する光景がみられます。
この高速道路が貫通しているビルを、「TKPゲートタワービル」といいます。

※ビルを貫通する高速道路(TKPゲートタワービル)(大阪市)
高速道路がビルを貫通しなければならないほど、大阪駅周辺はビルが所狭しと建ち並んでいるわけです。
つまり、それだけ高速道路をスペースが無いくらい、大阪駅周辺は大都会だということです。
歌詞「菜種ならざる畑もなし」とは
歌詞にある「菜種ならざる畑もなし」とは、慣れるまでその意味を解釈するのは難しいです。
簡単にいえば、
という意味になります。
「菜種」とは
菜種(なたね)とは、アブラナの種のことです。
また菜種(なたね)というフレーズは古くから歌に使われる言葉であり、「春」という季節を表す「季語(きご)」としても使われます。
つまり菜種とは、春を表す季語となります。
大阪駅の周辺は、あまりの都会であるため、
ため、
というような意味でしょう。
都会過ぎて、畑すらない
現代では、上記の高速道路貫通ビルがあるほど、高層ビルが建ち並んでいるほどの都会ということになります。
もちろん、大阪駅周辺は都会であるわけですが、その都会ぶりは、鉄道唱歌が出来た明治時代当時も変わらないようです。
まとめると、
- 大阪を出て、周りは都会過ぎて、アブラナの(ならない)畑すらない
- 神崎川の流れのみが、まるでアブラナの浅黄のように美しい
のような意味でよいでしょう。
再び淀川を渡る
そして、列車は再び淀川(よどがわ)を渡ります。
淀川は、新大阪駅から大阪駅に向かう途中で一度渡っています。
しかし、列車は再び北西(尼崎方面)へ向かうために、もう一度淀川を渡ることになるというわけです。
今回の歌詞の内容から、最初は神崎川を渡っているのだと勘違いしやすいです。
しかし実際には、最初に渡るのは淀川であり、神崎川はその次に渡る川、ということになります。
塚本駅・江崎グリコ本社の横を過ぎ行く
淀川を渡ると、列車は
- 塚本駅(つかもとえき、大阪市淀川区塚本)
を過ぎます。
塚本は、江崎グリコの本社がある場所になります。
塚本駅を過ぎると、ほどなくして、窓の左側にはグリコの大きなロゴが登場します。
グリコの本社も過ぎると、
- 加島駅(かしまえき、大阪市淀川区加島)
を過ぎます。
神崎川を渡る
列車はやがて
- 神崎川(かんざきがわ)
を渡ります。
そして、大阪府はここまでであり、兵庫県に入ります。

神崎川。左は大阪府、右は兵庫県
神崎川の渡し
神崎川(かんざきがわ)はかつて「神崎川の渡し」といって、橋を思うようにかけられない時代(江戸時代など)に川を渡っていた舟がありました。
「渡し船(わたしぶね)」とは、橋を架ける代わりに航行していた舟のことです。
昔は、大雨などで川が氾濫がした時に、橋が簡単に流されていたのでした。そのため、
ということにしたのです。その代わりに、舟で渡っていたというわけです。
もちろん、江戸幕府の意向により軍事的にかけられなかった橋もあります。
次は、尼崎駅へ
次は、尼崎駅に止まります!
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