鉄道唱歌 山陽・九州編 第55番 熊本駅を出発 白川・緑川を渡り、宇土市へ

鉄道唱歌 山陽・九州編の歌詞(白川・緑川・川尻駅・宇土駅・不知火など)について、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説してゆきます!

↓まずは原文から!

わたる白川しらかわ緑川みどりかわ
川尻かわじりゆけば宇土うどさと
くにの名に不知火しらぬい
見ゆるはこゝの海と聞く

さらに読みやすく!

わたる白川しらかわ 緑川みどりかわ
川尻かわじりゆけば 宇土うどさと
くにの名にう 不知火しらぬい
見ゆるはここの 海と聞く

さあ、歌ってみよう!

♪わーたるしらかわ みどりかわー
♪かわしりゆけばー うとのさとー
♪くーにのなにおう しらぬいのー
♪みゆるはここのー うみときくー
(鹿児島本線)
小倉駅→折尾駅→箱崎駅→博多駅→都府楼南駅→二日市駅→鳥栖駅→久留米駅→木葉駅→田原坂駅→熊本駅→川尻駅→宇土駅→松橋駅→八代駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

熊本駅を南下し、宇土方面へ

白川を渡る

熊本駅を出て鹿児島本線を南下すると、まずは白川(しらかわ)という大きな川を流れます。

白川(熊本県)

白川(熊本県)

熊本市を代表する大きな川・白川

白川(しらかわ)は、熊本市街地を流れる大きな川でもあります。
歴史的に氾濫を繰り返して、熊本の街を困らせてきたことから、いかにこれを防ぐかが課題となっていました

加藤清正によっても「治水」されてきた、白川

白川は加藤清正(かとう きよまさ)公の時代から、洪水を防ぐための工事・いわゆる治水事業(ちすいじぎょう)が行われてきました。

続いて「緑川」を渡り、川尻駅を過ぎ行く

さらに、緑川(みどりかわ)という大きな川も渡ります。

緑川(熊本県)

緑川(熊本県)

川尻駅(熊本市南区川尻)

川尻駅(熊本市南区川尻)

やがて列車は、

  • 川尻駅(かわしりえき、熊本県熊本市南区川尻)

を過ぎます。

三角線との分かれ道・宇土駅へ

やがて、三角線(みすみせん)との分岐点でもある

  • 宇土駅(うとえき、熊本県宇土市)

に着きます。

宇土市

熊本県宇土市(うとし)は、小西行長(こにし ゆきなが)の出身地としても知られます。

小西行長とは?

小西行長(こにし ゆきなが)は、1600年に起こった「関ヶ原の戦い」において、石田三成(いしだ みつなり)とともに、徳川家康に敵対する「西軍」を率いたことで知られます。

しかし、関ヶ原の戦いに破れたことで石田三成とともに、残念ながら処刑されてしまいました。

不思議な火が浮かぶ、不知火海

不知火海(しらぬいかい)とは、まるで夜の暗い海の上に謎の炎が燃えているような光景、つまり不知火(しらぬい)が灯される海として知られます。

不知火(しらぬい)とは?

不知火(しらぬい)は、いわば蜃気楼(しんきろう)のような現象です。

空気の温度差によって光の屈折が起こり、遠くにある船や町の光が、海の上に現れてくるという現象です。

「浮島現象」とも似ている

似たような現象で、「浮島現象(うきしまげんしょう)」というものがあります。

浮島現象(うきしまげんしょう)は、海にできる温度差によって、まるで鏡のような光の屈折点ができ、すごく遠くにある島が浮いて見える現象です。

浮島現象(山陽本線・山口県)

上記の写真で、「夜だったら」「島の電気・明かりがともったら」というのが、いわゆる「不知火」のイメージでしょう。

これまで筆者が確認したことある「浮島現象」

ちなみに、筆者がこれまでの鉄道旅行で、確認したことのある浮島現象は、以下の通りです。

  • 静岡県の伊東市(いとうし)・伊東線(いとうせん)の車窓からの、遙か遠くの房総半島の浮島現象
  • 北海道の函館本線で、長万部駅(おしゃまんべえき)~静狩駅(しずかりえき)あたりを走行中に、窓右側の遙か向こうに浮島現象
  • 山口県・山陽本線で、周防大島(すおうおおしま)近くの浮島現象(写真

北海道のものは、最初は室蘭あたりかな?と思ったのですが、明らかに遙か遠くで島が浮いて見えたため、日高半島あたりが見えたのかな?と思いました。

次回は、三角線で三角港方面へ

不知火海の遙か向こうには、長崎県の雲仙岳(うんぜんだけ)も眺められます。

次回は、宇土駅から西へちょっと寄り道し、三角線(みすみせん)に乗り換えて三角港(みすみこう)方面へ向かいます!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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