鉄道唱歌 北陸編 第21番 軽井沢に到着!夏でも涼しい別荘地

まずは原文から!

夏のあつさもわすれゆく
旅のたもとの輕井澤(かるいざわ)
はや信濃路(しなのじ)のしるしとて
見ゆる淺間(あさま)の夕煙(ゆうけむり)

さらに読みやすく!

夏のあつさ(暑さ)もわすれゆく
旅のたもとの軽井沢(かるいざわ)
はや信濃路(しなのじ)のしるしとて
見ゆる浅間(あさま)の夕煙(ゆうけむり)

さあ、歌ってみよう!

♪なーつのあつさも わすれゆくー
♪たーびのたもとの かるいざわー
♪はやしなのーじの しるしとてー
♪みーゆるあさまの ゆうけむりー

(しなの鉄道線)
軽井沢駅→信濃追分駅→御代田駅→小諸駅→大屋駅→上田駅→坂城駅→千曲駅→屋代駅→篠ノ井駅

(信越本線)
篠ノ井駅→川中島駅→長野駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

碓氷峠(うすいとうげ)を越えてくると、そこは長野県に入り、いよいよ軽井沢(かるいざわ)に到着です。

軽井沢からは、かつてJR信越本線の一部だった「しなの鉄道」で移動します。
現在では軽井沢から先はJR線ではありませんので、先述の「しなの鉄道」という第三セクター線に乗り換えて、御代田(みよた)・小諸(こもろ)・長野(ながの)方面へ向かうことになります。
青春18きっぷ又は「北海道&東日本パス」のユーザーは乗ることができず、別途「しなの鉄道」の乗車券が必要となりますので、気をつけましょう。
ただし1日中しなの鉄道で旅をするなら、「フリーきっぷ」などを購入することで元が取れ、お得な場合もあります。

令和5年現在の情報
軽井沢・長野ふりーきっぷ
利用可能区間:
 しなの鉄道線:軽井沢~篠ノ井間
 JR信越本線:篠ノ井~長野間
大人1人:2,390円

参考までに、「しなの鉄道」軽井沢→篠ノ井までの片道運賃は1,470円です。
青春18きっぷや「北海道&東日本パス」で鉄道唱歌の旅をする場合は、「ふりーきっぷ」だとかえって元が取れない可能性があるため、通常の切符購入ということになるかと思います。
自身の「行きたい場所」「降りたい駅」「行程」などに合わせて、切符の購入を検討しましょう。

軽井沢(かるいざわ)は標高1,000mに近い高原地帯となり、夏でも涼しく避暑地として多くの方々に愛されてきた歴史があります。そして、とても名高い別荘地として知られ、多くの別荘が建ち並びます。

軽井沢駅に到着すると、夏でも少し「ひんやり」した印象を受けます!
この涼しい空気に触れることで、標高940mに及ぶ、夏でも涼しい軽井沢に来たんだという実感が強く湧きます。

軽井沢駅(長野県北佐久郡軽井沢町)
軽井沢駅・南口。

軽井沢は、江戸時代までは険しい碓氷峠を(徒歩または馬で)越えないと来ることは厳しかったのですが、明治時代になって鉄道が開かれると軽井沢へのアクセスのハードルが下がり、夏でも涼しい避暑地・別荘地としての軽井沢の地位や認知度は一気に向上することとなりました。
特に外国人からは人気の的となったそうで、海外にも軽井沢は大きく紹介されたようでした。
元ビートルズのジョン・レノンも軽井沢に滞在したことで知られます。

上皇陛下美智子(みちこ)上皇后陛下と出会われたのもこの軽井沢という場所になります。
それはお二人が軽井沢でテニスをされていた時に出会い、上皇陛下(当時は皇太子殿下)が当時の正田美智子(しょうだ みちこ)さんに猛アタックされたとのことでした。
ただし、皇族の結婚については、いつの時代も賛否を巻き起こしがちです(小室さん夫妻のように)。当時の正田美智子さんも皇族入りにはかなり反対されたようでした。
美智子上皇后陛下がご結婚なされた当時は、「ミッチーブーム」という社会現象もおこりました。

一般的に別荘は、風光明媚な景色をもち、なおかつ高原地帯(だいたい標高500m以上)、または海風が涼しいような場所が選ばれます。
また、夏は涼しく冬は暖かいような場所が選ばれる傾向にあります。

別荘は高貴な方々やお金持ちの方々が、夏の余暇を気候のいい場所で過ごすためにあります。また、高度経済成長期やバブル期であれば、お金持ちの方々にとっては軽井沢に別荘を持つことが、1つのステータスでもあったことでしょう。

軽井沢の他に有名な別荘地や高原は、例えば栃木県の那須高原(なすこうげん)、 及び神奈川県・藤沢近くの葉山(はやま)、神奈川県の大磯(おおいそ)、静岡県沼津市(ぬまづし)や静岡県下田市(しもだし)の須崎(すざき)などが挙げられます。
中でも沼津は、大正天皇の御用邸(ごようてい)がおかれるほど気候がよく風光明媚な場所なので、「海のある軽井沢」とも呼ばれました。
また、御用邸(ごようてい)とは天皇陛下や皇族の別荘のことで、上述の那須(なす)や葉山(はやま)、須崎(すざき)には現代も御用邸があります。

浅間山(あさまやま)は、この辺りで有名な火山です。ちょうど窓の右側にきます。
かつて浅間山は江戸時代から何回も大噴火を起こし、中山道の宿場町・軽井沢はコテンパンにやられてしまったことがあるそうです。

浅間山。凄まじい煙を上げていることがわかる

あさま」とは、すごく古い日本語で「火山」という意味だそうです。
熊本県の「阿蘇山(あそさん)」も語源が同じであり、「あそ」「あさま」は語源が同じということだそうです。

軽井沢駅の南は、まるで東京の銀座のような高級なブランド品などがメインのオシャレな店が建ち並びます。
また、客層もお金持ちの方々が多い印象です。

一方、軽井沢駅の北側は、緑や別荘地に相応しい建物が多く並び、「写真で見るような美しい軽井沢の景色」が広がります。

旅行初心者がとりあえず軽井沢の景色を味わいたい!という場合は、軽井沢駅のやや北東(徒歩5分くらい)にある、「矢ヶ崎公園(やがさきこうえん)」がオススメです。

矢ヶ崎公園(軽井沢町)

矢ヶ崎公園は軽井沢ならではの美しい緑に囲まれているので、ここを散策するだけでも気分は充分にリフレッシュでき落ち着きます!
軽井沢は夏でも涼しいので、とてもその効果は大きいといえます。

では、次回より「しなの鉄道」に乗り、御代田(みよた)・小諸(こもろ)・上田(うえだ)方面へ向かいましょう!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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