鉄道唱歌 関西編 奈良めぐり4 奈良の大仏と東大寺 最強の奈良観光スポットを探訪

まずは原文から!

世に名も高き大佛(だいぶつ)の
光を仰(あお)ぐ東大寺(とうだいじ)
傘(からかさ)さしてぬけらるゝ
佛(ほとけ)の鼻(はな)の大きさよ

さらに読みやすく!

世に名も高き大仏(だいぶつ)の
光を仰(あお)ぐ東大寺(とうだいじ)
傘(からかさ)さしてぬけらるる
仏(ほとけ)の鼻(はな)の大きさよ

さあ、歌ってみよう!

♪よになもたーかき だいぶつのー
♪ひかりをあおぐー とうだいじー
♪からかささーして ぬけらるるー
♪ほとけのはなのー おおきさよー

(奈良観光)
奈良駅→近鉄奈良駅→若草山→奈良公園→春日大社→興福寺→猿沢池→東大寺→法華寺→西大寺→秋篠町→法隆寺→竜田山→佐保山→奈良駅

※鉄道唱歌に関連する観光地・神社仏閣のみ表記

※正式名称は「鉄道唱歌 関西・参宮・南海編」です。記事タイトルの便宜上、このようなタイトル(関西編)とさせていただいております。ご了承ください。

奈良の観光の目玉、「奈良の大仏」のある東大寺

今回の奈良観光は、言わずと知れた「奈良の大仏」「東大寺」について話題となります。

奈良の大仏」のある東大寺は、奈良公園のすぐ近くにあります。奈良公園の東には「若草山」という特徴的な山もあります。

奈良公園の東にある、若草山(奈良県奈良市)

聖武天皇の勅願によって建てられた、東大寺と奈良の大仏

東大寺(とうだいじ)は、奈良時代に聖武天皇(しょうむてんのう)が、世の中の無病息災(むびょうそくさい)を願って造ったものです。
つまり、世の中から病気や犯罪・凶作・災害などの社会不安が減ってくれることを願って造ったものです。
奈良時代は今と違ってこうした要素が多発しており、人々の暮らしは常に不安の中にありました。
その状況を案じた聖武天皇が、仏さまの力を借りて人々を救うために、東大寺をはじめとする国分寺(こくぶんじ)を、全国に建てたのです。

奈良時代に全国に建てられた「国分寺」とは

国分寺(こくぶんじ)は、聖武天皇勅願(ちょくがん)により、無病息災を願って全国に建てたお寺です。
勅願(ちょくがん)とは、天皇の直々(じきじき)の命令のことをいいます。

昔は現代のように「都道府県」ではなく、「国」ごとに分けられていました。例えば東京都と埼玉県ならば「武蔵国(むさしのくに)」、奈良県なら「大和国(やまとのくに)」といった具合です。
その国ごとに建てられた寺を、「国分寺」というわけです。

東京都国分寺市(こくぶんじし)の由来は、武蔵国の国分寺があることに由来します。

そして奈良の東大寺は、全国にある国分寺の総本山(そうほんざん)、つまりトップの位置づけということになります。

奈良の大仏の正式名称は「盧遮那仏」

奈良の大仏は、正式には「盧舎那仏(るしゃなふつ、るしゃなぶつ)」といいます。
盧舎那仏は、東大寺の本尊(ほんぞん)です。
本尊(ほんぞん)とは、そのお寺でメインとなる仏さまや仏像のことをいいます。
盧舎那(るしゃな)とは、サンスクリット語に由来します。
サンスクリット語とは、古代インドの言葉です。
古代インドとは、仏教の生まれた国であり、またお釈迦様ゴータマ・シッダールタさん)がお生まれになった国でもあります。

開眼供養(かいげんくよう)」とは、仏像の目に目を入れることです。
仏像は、造っただけでは仏さまとしての効力を発揮しません。目を入れることで、はじめて仏さまとしての効力を発揮します。

奈良時代の困窮した人々を救った、行基さん

近鉄奈良駅前にある、行基像(奈良県奈良市)

奈良の大仏は、行基(ぎょうき)という中国・唐から来たお坊さんの手を借りて、また沢山の民衆の努力によって造られました。
行基さんの名前は現代では近鉄奈良駅前の像として「待ち合わせスポット」としても親しまれていますが、当初は無許可で布教でしていたため、朝廷より弾圧されていました。
というのも、当時は素人が勝手に布教活動を行うという「エセ布教」が横行していたため、天皇や朝廷の許可がなければ布教活動はできなかったのです。

しかし当時の奈良は先述の通り、多大な社会不安を抱えていましたため、正義感が強いであろう行基さんは「見て見ぬふり」ができなかったのだと思います
行基さんは弾圧にめげずにお寺や色々なものを建ててゆき、人々を救うヒーローとして扱われました。
やがて弾圧はされなくなり、聖武天皇の信頼を勝ち得て、奈良の大仏を造りあげたのです。

ただし、奈良の大仏を建てるには相当な費用や人的コストがかかり、人々と苦労はかなりのものだったでしょう。

奈良の大仏はとても大きい?その大きさは約15m

歌詞にある「からかさ」とは、「唐傘」と書き、いわゆる傘のことです。
歌詞によれば、奈良の大仏の鼻の大きさは「傘が入るほど」だということです。

奈良の大仏の大きさは約15mあり、神奈川県鎌倉市・高徳院の「鎌倉大仏(約11m)」よりもやや上回ります。
また、茨城県にはそれを遥に上回る、高さ120mの牛久大仏(うしくだいぶつ)という巨大な仏像もあります。
あの「ウルトラマン(=身長40m)」の3倍の大きさがあります。
牛久大仏は20世紀の1994年に建てられたので、これだけの大きさで建てられたわけですね。

超余談ですが、ウルトラマンはどう考えても身長数百mくらいあると思うのですが、こうした設定ミスなどは特撮シリーズあるあるなんですかね?(^^;) ウルトラマンAと同程度の身長の怪獣(超獣ベロクロン)が、自分と同程度の高さの東京タワー(333m)に普通に抱きつき、へし折っている描写があります。
また、ウルトラマン(Cタイプ)は、まるで仏様が微笑んでいるかのような笑顔が特徴です。「Cタイプ」という言葉が通じない方、マニアックな会話ですみません(^^;)

かなり余談で恐縮ですが、次は、ちょっと西へ進み、西大寺(さいだいじ)の話題となります!

注意
この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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