中央線鉄道唱歌の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
猿橋の地理や歴史などを、やさしく解説してゆきます!
↓まずは原文から!
玉なす水の桂川
岸千仞の斷崖に
かゝるや猿橋虹の如
さらに読みやすく!
玉なす水の桂川
岸千仞の 断崖に
かかるや猿橋 虹の如
さあ、歌ってみよう!
♪たまなすみずのー かつらがわー
♪きしせんじーんの だんがいにー
♪かかるやさるはし にじのごとー
高尾駅→相模湖駅→上野原駅→四方津駅→鳥沢駅→猿橋駅→大月駅→初狩駅→笹子駅→(笹子トンネル)→甲斐大和駅→塩山駅→山梨市駅→石和温泉駅→酒折駅→甲府駅
※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記
大月市の中心部に向かってゆく 猿橋のエリアへ
列車は、徐々に山梨県大月市の中心部に向かってゆきます。
桂川に沿って進む
この付近では、歌詞にあるように桂川という川に沿って走ります。
桂川は、
- 富士河口湖の近隣から流れて、
- 富士急行線の線路ルートに沿いながら、北へ進み、
- 大月市で進路を東へ変え、
- 神奈川県の相模湖方面へ
向かって流れます。
神奈川県で、名前が「相模川」へ
そして神奈川県に入ると、桂川は「相模川」というふうに名前を変えます。
そしてJR相模線と平行しながら、南へと流れます。
やがて、神奈川県茅ヶ崎市のあたりで、相模湾・太平洋に注ぎます。
相模川は、源頼朝が1199年に馬から落ちて亡くなってしまった場所でもあります。
そのため、相模川は別名で馬入川とも呼ばれます。
歌詞「積水こりて~」の意味とは
歌詞にある
とは、”水のしずく”が「ポトッ」と落ちてきて、それがまるで(玉のように)水面に広がる様子を現しています。
また、そんな”桂川の情景”を歌ったものになります。
猿橋とは?
山梨県大月市には、「猿橋」という橋があります。
猿橋は、桂川に掛かる、
- まるで「猿が虹を渡っている」かのような橋
になります。
猿橋は、次々回解説する「岩殿山」と並んで、大月市の代表的な観光名所です。
日本三大奇橋の一つ
猿橋は特殊な橋の作りをしているため、「日本三大奇橋」の一つに挙げられています。
「日本三大奇橋」のうち、
- もう一つは、山口県・岩国の「錦帯橋きんたいきょう」
- そしてもう一つは、長野県の「木曽の桟」
になります。
岩国・錦帯橋については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

長野県・木曽の桟については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

「千仞(せんじん)」とは
千仞とは、「険しい谷」のことをいいます。
歌詞では、桂川の岸千仞(深く険しい谷)にかかる「猿橋」が、まるで”虹のようにかかる”と言う意味になります。
コラム:「積水化学工業」の由来
余談ですが、ハウス事業などでおなじみの「積水化学工業」の由来となった「積水」という言葉は、
- 「孫子の兵法」
という、中国の「戦いの極意」が書かれた本に由来しています。
「積水」とは、たまって積み重なった水のことをいいます。
これが少しずつ積もり重なってゆき、いざ勝負のときに一気に千仞之谿に流れるように吐き出しまえば、敵やライバルはひとたまりまないという意味です。
他人と決して比較せず、地道に地道に努力を重ねて、いざその勝負のタイミングが来たら一気に攻める。
それこそが、戦いやビジネスにおいても重要であることを示しています。
現代にも通じる、「孫子の兵法」
「孫子の兵法(または「ひょうほう」)」は、現代の我々のビジネスでも十分に通用する攻略本のようなものとなっています。
また「孫子の兵法」は、戦国時代に武田信玄にも読まれていた本です。
あなたは、とても優秀な方である
ここまで書いてきた通り、あなたも地道に地道に努力を重ねてゆけば、いつかきっと上手くいくときが来るはずです!
こんな勉強や知識だらけのブログを読んでいる時点で、あなたは学ぶ意識の高い、とても優秀な方です。
猿橋を過ぎると、次回は大月駅へ
こうして猿橋駅(山梨県大月市)を過ぎると、次はいよいよ大月市の中心駅・大月駅に到着します!
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