鉄道唱歌 山陽・九州編の歌詞(三角線・三角港・松橋・八代の観光など)について、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説してゆきます!
↓まずは原文から!
出で入る船は絶えまなし
松橋すぎて八代と
聞くも心のたのしさよ
さらに読みやすく!
出で入る船は 絶えまなし
松橋すぎて 八代と
聞くも心の たのしさよ
さあ、歌ってみよう!
♪いでいるふねはー たえまなしー
♪まつばせすーぎて やつしろとー
♪きーくもこころの たのしさよー
小倉駅→折尾駅→箱崎駅→博多駅→都府楼南駅→二日市駅→鳥栖駅→久留米駅→木葉駅→田原坂駅→熊本駅→川尻駅→宇土駅→松橋駅→八代駅
(三角線)
宇土駅→三角駅
※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記
宇土駅からは、「三角線」で寄り道
宇土駅(うとえき、熊本県宇土市)からは、三角線(みすみせん)という三角港(みすみこう)へつながる路線が分岐しています。
今回は、こちらへの寄り道となります。
「三角線」とは
三角線(みすみせん)はかなりのローカル線であり、国鉄117系という白と青のJR九州ならではの車両に乗ることもできます。
また、かつての国鉄時代の面影や要素がそのまま残っている、珍しいローカルな雰囲気が楽しめる路線でもあります。
そのため、三角線は私のような鉄道マニアにはたまらないでしょう。
海沿いの景色が印象的な、三角線 雲仙岳の姿も
そして三角線は、海沿いの景色が滅茶苦茶いい場所を走るため、必ず「右側の席」を確保しましょう。
遙か向こうには、雲仙岳(うんぜんだけ)がよく眺められます。

三角線の車窓。有明海、そして奥には雲仙岳
三角駅(宇城市)に到着
宇土駅から約1時間、やがて三角駅(みすみえき、熊本県宇城市三角町)に到着します。

三角駅(熊本県宇城市三角町)
宇城市は「うきし」と読みます。
景行天皇に由来する「三角(みすみ)」の地名
景行天皇(けいこうてんのう)は、第12代天皇であり、とても古い時代の天皇です。
飛鳥時代の推古天皇(すいこてんのう)が第32代ですから、それよりももっと古い時代(少なくとも古墳時代よりも前)の天皇ということになります。
その景行天皇が、九州を尋ねられられた(現代でいう「行幸(ぎょうこう」)際に、ここ三角(みすみ)を通られたそうです。
したがって、
と変化したわけですね。
かつて天草方面へのアクセスで栄えていた、三角港
三角港(みすみこう)は、かつて天草方面へのショートカットの航路として栄えた港です。
現代では大きな橋ができたため、島同士の移動は自動車にその座を譲ってしまいました。
しかし、現代でも港周辺には入り組んだ港湾ならではの、美しい景色が広がります。
西洋風の建物が残る「西港」
また、西港(にしこう)といって、西洋の建築物が残っている異国情緒(いこくじょうちょ)あふれる景観が残っています。
西洋風の建物が並ぶ理由は、明治時代の開国に伴って、多くの外国人が日本に住むことが許され、長崎や佐世保などと同様にここ熊本は「外国から近い玄関口」のような場所だったからでしょう。
しかし、歩いて西港に行くと遠いため(約30分以上)、レンタルサイクルまたはバスで向かうことができます。
広場もある、三角駅周辺

三角港の景色(熊本県)
三角港(三角駅前)には風光明媚な海の景色が広がり、また広場もあるため、静養にはもってこいです。
また、ピラミッドのようなフェリーターミナルもあり、そこを見ていくだけでも三角港を訪れる価値があります。
三角駅からは、再び宇土駅へ

三角駅にて(熊本県宇城市)
三角港の観光を終えて、再び宇土駅に戻ります。
松橋・八代方面へさらに南下
宇土駅に戻ると、鹿児島本線を再び南下してゆきます。
そして、
- 松橋駅(まつばせえき、熊本県宇城市不知火町)
- 八代駅(やつしろえき、熊本県八代市)
に着きます。

松橋駅(熊本県宇城市)

新八代駅(八代駅の1つ前隣の駅で、九州新幹線と交差する駅でもあります)
メロン・い草で有名な、八代市
熊本県八代市(やつしろし)は、メロンそして畳のい草(いぐさ)で知られます。
熊本のメロンは全国的にも有名であり、また畳の原料となるい草も知名度は高いです。
当時の線路は、八代駅までだった
JR鹿児島本線の路線は、ここ八代駅までとなっています。
ここから南の川内駅(せんだいえき)までは、肥薩おれんじ鉄道という、第三セクター線によって運営されています。
「肥薩おれんじ鉄道」で、さらに水俣・鹿児島方面へ向かうのもアリ
肥薩おれんじ鉄道線は、「青春18きっぷ」では乗れません。
しかし、その代わり救済措置としてフリーパス「おれんじ18フリーきっぷ」が2,100円にて販売されています。
川内駅(せんだいえき)からは再びJR鹿児島本線の区間となるため、
- 伊集院駅(いじゅういんえき、鹿児島県日置市)
を経て、鹿児島中央駅(かごしまちゅうおうえき、鹿児島県鹿児島市)に至ります。
次は、八代・球磨川・天草の話題
次回も八代(やつしろ)、そして天草(あまくさ)について解説します!
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