鉄道唱歌 山陽・九州編 第56番 宇土駅から三角線へ寄り道 さらに南下し、松橋・八代方面へ

鉄道唱歌 山陽・九州編の歌詞(三角線・三角港・松橋・八代の観光など)について、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説してゆきます!

↓まずは原文から!

線路せんろかるゝ三角港みすみこう
出で入るふねえまなし
松橋まつばせすぎて八代やつしろ
聞くも心のたのしさよ

さらに読みやすく!

線路せんろかるる 三角港みすみこう
出で入るふねは えまなし
松橋まつばせすぎて 八代やつしろ
聞くも心の たのしさよ

さあ、歌ってみよう!

♪せーんろわかるる みすみこうー
♪いでいるふねはー たえまなしー
♪まつばせすーぎて やつしろとー
♪きーくもこころの たのしさよー
(鹿児島本線)
小倉駅→折尾駅→箱崎駅→博多駅→都府楼南駅→二日市駅→鳥栖駅→久留米駅→木葉駅→田原坂駅→熊本駅→川尻駅→宇土駅→松橋駅→八代駅

(三角線)
宇土駅→三角駅

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

宇土駅からは、「三角線」で寄り道

宇土駅(うとえき、熊本県宇土市)からは、三角線(みすみせん)という三角港(みすみこう)へつながる路線が分岐しています。

今回は、こちらへの寄り道となります。

「三角線」とは

三角線(みすみせん)はかなりのローカル線であり、国鉄117系という白と青のJR九州ならではの車両に乗ることもできます。

また、かつての国鉄時代の面影や要素がそのまま残っている、珍しいローカルな雰囲気が楽しめる路線でもあります。
そのため、三角線は私のような鉄道マニアにはたまらないでしょう。

海沿いの景色が印象的な、三角線 雲仙岳の姿も

そして三角線は、海沿いの景色が滅茶苦茶いい場所を走るため、必ず「右側の席」を確保しましょう。
遙か向こうには、雲仙岳(うんぜんだけ)がよく眺められます。

三角線の車窓。有明海、そして奥には雲仙岳

三角線の車窓。有明海、そして奥には雲仙岳

三角駅(宇城市)に到着

宇土駅から約1時間、やがて三角駅(みすみえき、熊本県宇城市三角町)に到着します。

三角駅(熊本県宇城市三角町)

三角駅(熊本県宇城市三角町)

宇城市は「うきし」と読みます。

景行天皇に由来する「三角(みすみ)」の地名

景行天皇(けいこうてんのう)は、第12代天皇であり、とても古い時代の天皇です。

飛鳥時代の推古天皇(すいこてんのう)が第32代ですから、それよりももっと古い時代(少なくとも古墳時代よりも前)の天皇ということになります。

その景行天皇が、九州を尋ねられられた(現代でいう「行幸(ぎょうこう」)際に、ここ三角(みすみ)を通られたそうです。

したがって、

天皇の門御門(みかど)→三角(みかど)→三角(みすみ

と変化したわけですね。

かつて天草方面へのアクセスで栄えていた、三角港

三角港(みすみこう)は、かつて天草方面へのショートカットの航路として栄えた港です。

現代では大きな橋ができたため、島同士の移動は自動車にその座を譲ってしまいました。
しかし、現代でも港周辺には入り組んだ港湾ならではの、美しい景色が広がります。

西洋風の建物が残る「西港」

また、西港(にしこう)といって、西洋の建築物が残っている異国情緒(いこくじょうちょ)あふれる景観が残っています。

西洋風の建物が並ぶ理由は、明治時代の開国に伴って、多くの外国人が日本に住むことが許され、長崎や佐世保などと同様にここ熊本は「外国から近い玄関口」のような場所だったからでしょう。

しかし、歩いて西港に行くと遠いため(約30分以上)、レンタルサイクルまたはバスで向かうことができます。

広場もある、三角駅周辺

三角港の景色(熊本県)

三角港の景色(熊本県)

三角港三角駅前)には風光明媚な海の景色が広がり、また広場もあるため、静養にはもってこいです。
また、ピラミッドのようなフェリーターミナルもあり、そこを見ていくだけでも三角港を訪れる価値があります。

三角駅からは、再び宇土駅へ

三角駅にて(熊本県宇城市)

三角港の観光を終えて、再び宇土駅に戻ります。

松橋・八代方面へさらに南下

宇土駅に戻ると、鹿児島本線を再び南下してゆきます。

そして、

  • 松橋駅(まつばせえき、熊本県宇城市不知火町)
  • 八代駅(やつしろえき、熊本県八代市)

に着きます。

松橋駅(熊本県宇城市)

新八代駅(八代駅の1つ前隣の駅で、九州新幹線と交差する駅でもあります)

新八代駅(八代駅の1つ前隣の駅で、九州新幹線と交差する駅でもあります)

メロン・い草で有名な、八代市

熊本県八代市(やつしろし)は、メロンそして畳のい草(いぐさ)で知られます。

熊本のメロンは全国的にも有名であり、また畳の原料となるい草も知名度は高いです。

当時の線路は、八代駅までだった

JR鹿児島本線の路線は、ここ八代駅までとなっています。
ここから南の川内駅(せんだいえき)までは、肥薩おれんじ鉄道という、第三セクター線によって運営されています。

「肥薩おれんじ鉄道」で、さらに水俣・鹿児島方面へ向かうのもアリ

肥薩おれんじ鉄道線は、「青春18きっぷ」では乗れません。
しかし、その代わり救済措置としてフリーパス「おれんじ18フリーきっぷ」が2,100円にて販売されています。

川内駅(せんだいえき)からは再びJR鹿児島本線の区間となるため、

  • 伊集院駅(いじゅういんえき、鹿児島県日置市)

を経て、鹿児島中央駅(かごしまちゅうおうえき、鹿児島県鹿児島市)に至ります。

次は、八代・球磨川・天草の話題

次回も八代(やつしろ)、そして天草(あまくさ)について解説します!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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