鉄道唱歌 関西編 奈良めぐり8 奈良のみやげを堪能 名残惜しくも、奈良をいざ出発!

鉄道唱歌 関西・参宮・南海編の歌詞(奈良のみやげ)について、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説してゆきます!

奈良のお土産品ラインナップ(画像はAIによるイメージです)

奈良のお土産品ラインナップ(画像はAIによるイメージです)

まずは原文から!

なごりのこして別れゆく
奈良ならのみやげは何々なになに
奈良人形ならにんぎょう春日塗かすがぬり
張子はりこ鹿しか奈良扇ならおうぎ

さらに読みやすく!

なごりのこして 別れゆく
奈良ならのみやげは 何々なになに
奈良人形ならにんぎょうに 春日塗かすがぬり
張子はりこ鹿しかに  奈良扇ならおうぎ

さあ、歌ってみよう!

♪なーごりのこして わかれゆくー
♪なーらのみらげは なになにぞー
♪ならにんぎょうに かすがぬりー
♪はりこのしかにー ならおうぎー
(奈良観光)
奈良駅→近鉄奈良駅→若草山→奈良公園→春日大社→興福寺→猿沢池→東大寺→法華寺→西大寺→秋篠町→法隆寺→竜田山→佐保山→奈良駅

※鉄道唱歌に関連する観光地・神社仏閣のみ表記
※正式名称は「鉄道唱歌 関西・参宮・南海編」です。記事タイトルの便宜上、このようなタイトル(関西編)とさせていただいております。ご了承ください。

現代語訳のまとめ

まずは、現代語訳から確認してゆきましょう。

  1. ​楽しい思い出になごりを残しながら、私たちはこの美しい古都・奈良別れて(出発して)ゆく
  2. ​そんな旅の思い出を形にする奈良のお土産には、一体どのようなものがあるのだろうか(何々ぞ)。
  3. ​それは、可愛らしい奈良人形ならにんぎょうに、格式高い春日塗かすがぬり
  4. ​そして、おちゃめな張子はりこ鹿しかや、風流な奈良扇ならおうぎなのである。
奈良のお土産「春日塗り」

奈良のお土産「春日塗り」

奈良のお土産「張子の鹿」(画像はAIによるイメージです)

奈良のお土産「張子の鹿」(画像はAIによるイメージです)

奈良の観光も、今回で終わり

長かった奈良の観光も、そして第8番に及ぶ「奈良めぐり」も、いよいよここで終わりということになります。

奈良の土産を買って、名残惜しくもいざ奈良を出発という流れになります。

歌詞で言及されている、4つのおみやげ品

歌詞では「奈良のみやげ」として、以下の4つが歌われています。

  • 奈良人形ならにんぎょう
  • 春日塗かすがぬ
  • 張り子の鹿はりこのしか
  • 奈良扇ならおうぎ

奈良人形(ならにんぎょう)

​「一刀彫いっとうぼり」とも呼ばれる、奈良の伝統的な木彫りの人形です。

能楽のスタイルなどをモチーフに、ノミの跡をあえて荒々しく残しながら、鮮やかな色彩をほどこした、小さくても非常に力強く芸術性の高い、高級なお土産です。

​春日塗(かすがぬり)

春日大社かすがたいしゃ神官しんかんさんたちが使い始めたと伝わる、奈良ならではの伝統的な漆器しっきです。

朱色しゅいろ(赤)や黒のうるしの上に、美しい絵模様が描かれており、当時の旅人にとっても憧れの逸品いっぴんでした。

​張子(はりこ)の鹿

木などの型に紙を何重にも貼り付けて乾かし、中を空洞にして作った、軽くて愛らしい伝統玩具です。

首がゆらゆらと動く「首振り鹿」などが有名で、本物の鹿とたくさん触れ合った旅の思い出を家に持ち帰るには、これ以上ない最高にキュートなお土産ですね!

​奈良扇(ならおうぎ)

​「奈良団扇ならうちわ」とも呼ばれる、非常に風流なうちわやおうぎのことです。

透かし彫り(すかしぼり)」という技術で、美しい鹿やふじの花などの模様が細かく切り抜かれており、涼むだけでなく部屋に飾っておくだけでも絵になるという、とてもハイカラな名産品でした。

「人形」の歴史

以下、一般論で解説します。

人形」とは、いうまでもなく

  • 人や擬人化ぎじんかされた動物
  • または、アニメキャラなどの形を模したしたオブジェ

のことです。

今の「フィギュア」と価値・意義は同じ!?

人形ぬいぐるみ・フィギュアなどは、現代では人々の愛好用(癒しや「もふもふ感」をもらうため)の玩具として用いられます。

ただし、日本の長い歴史において、人形は元々、宗教上の儀式用に用いられてきました。

まあ、例えるならばアニメキャラのフィギュアを本人に見立てて、

おれは彼女といつか結婚して一緒に生活するんだ!

という儀式を行うイメージですかね?
全然違うかな・・・?

人形は、「儀式」で用いられてきたのが始まり

奈良人形全然関係ない話題ですみませんが、奈良人形も同じく儀式で使われてきたのが始まりでした。

現代のアニメオタクがフィギュアに祈りを込めるのと、(呼び方が異なるだけで)やっていることは、今も昔もなんら変わりない儀式)ような気がしています(^^;)。

いや、それはそれで良いことだと思います。

陶磁器の一種「塗り」

塗り」とは、いわゆる陶磁器の一種です。

石川県・能登半島のとはんとうの「輪島塗わじまぬ」などが有名ですね。

簡単にいえば、昔の職人さんによる手作りの高級な食器です。

昔は、みんな手作りでやってきた

昔は工芸機械などありませんでしたから、みな職人さんによる手作りでした
しかも多大な工程や手間ひまをかけて造るため、工期が長くなりがちで、費用もかかります。

そのため、値段が高価高級になりがちです。
なかなか庶民に買えるものではありません。

産業革命以降、手作りの伝統工芸品は衰退へ

しかし明治時代になって産業革命がおこると、機械で大量生産できるようになりました。

それにより、安く販売できて大衆に浸透していくようになると、従来の伝統工芸品は、衰退を余儀なくされます。

現代では貴重となった、伝統工芸品

しかし明治時代では無用のものとなっても、100年経った現代では非常に貴重な伝統工芸品となっています。

そのため、各自治体によって、伝統工芸品の維持保存の取り組みがなされています。

「張り子の鹿」

シカを模したおもちゃ

張り子」とは、簡単にいうと粘土で造った(動物の)型に、を貼り付けて作る人形です。

また、

  1. を組み合わせて、動物の形の枠を造り、
  2. 紙を貼り付けていく

これによって、動物の人形が出来ます。

張り子の鹿」とは、そうして出来た奈良のシカの人形なのでしょう。

ちなみ「張り子の虎」とは?

ちなみに余談ですが、「張り子の虎はりこのとら」というと、同じ手法で造られた虎の人形・おもちゃのことです。

転じて、見せかけだけで全然怖くない人のことを「所詮あいつは張り子の鹿だ」などと言ったりします。

本物の虎は怖いですが、おもちゃだと怖くないからですね。

「奈良扇」について

「扇」は、うちわの和風・上品にしたバージョンといった感じです。
ただし、昔は着物・和服の女性が顔を隠すためにも使われていました。

現代でも、女性の裸を見られる男性は、その女性から愛された男性だけです。(※)

※言い換えれば「自分の彼女の裸のみ」ということになります。
つまりそれを欲する男性の場合は、モテる努力をする必要があるわけです。
男性も大変ですよね、、

しかし平安時代は、女性は顔すら男性に見せてはなりませんでした。
男性が女性の顔を見られるのは、その女性から愛された男性だけだったというわけです。

なので、女性は常に、扇で自分の顔を隠していたのでした。

皆さんにとっての「奈良のみやげ」とは

奈良のみやげ、いかがだったでしょうか。

正直かなり難しく、ちゃんとした説明になってないかと思います。
しかし、少しでも読者の方々の役に立ちそうな情報を伝える配慮をしたつもりなので、少しでもあなたの「かしこさUP」に繋がれば幸いです。

皆さんは「奈良に来たらコレ!」というものは何でしょうか。

旧・奈良駅舎 名残惜しく、奈良を出発!

旧・奈良駅舎(奈良県奈良市)

旧・奈良駅舎(奈良県奈良市)

奈良駅の右側には、旧奈良駅舎があります。
中は横浜赤レンガ倉庫などと同じで、オシャレにアレンジされています。

二代目駅舎が、復元されたもの

旧奈良駅舎は、1934年に完成された二代目奈良駅で実際に使用されていたものになります。
また、戦前の建築様式を今風にアレンジしています。

もちろん、現代の耐震基準建築基準法などを満たすように、当時の面影を残しつつ見えない部分をバージョンアップさせています。

なお、現代の奈良駅舎は三代目になります。

大和田建樹さんは、さらに前の時代の「初代駅舎」から出発していった?

鉄道唱歌の時代(1900年)は、この旧奈良駅舎(1934年)よりもさらに前の時代です。

そして鉄道唱歌の作者の大和田建樹おおわだたけきさんも、この旧・奈良駅舎よりもさらに古い、初代駅舎(1890年)のホーム(当時は停車場)から出発していったのでしょう

長かった「奈良めぐり」も、いよいよ終わり

大和田建樹さんは、鉄道唱歌・東海道編でも京都にたくさんの歌詞を割りあて、また「奈良めぐり」にもたくさん歌詞を割りあてています。
そのため、よほど京都と奈良がお気に入りだったことが伺えます

もちろん、京都と奈良は日本の歴史でも非常に重要な街ですから、それは納得できます。

あなたは、何駅を出発するときが、一番名残惜しいか

私(筆者)の場合は、静岡県沼津市と北海道函館市が大好きなので、沼津駅函館駅を出るときはいつも名残惜しく感じます。

まさに、東海道編 第53番にもあったように、

「土産を提げていざ立たん 跡に名残は残れども」

ですね。

皆さんは、何駅を出発するときが、一番名残惜しいでしょうか。

感想:奈良の歴史は難しい けど奥は深い

奈良めぐり」いかがだったでしょうか。
奈良時代は本当に難しく、勉強にかなりの時間を要したました。
そのため、なかなか記事の執筆や更新が進みませんでした。

そして、私自身もこの「奈良めぐり」の記事を書くにあたって相当勉強しました。
しかし、奈良や奈良時代に関する知識もかなりつきました。

そのため、次回また奈良に行ったときは、よりレベルの高い(かつ充実した)旅行ができるようになっていることと思います。

奈良駅より(奈良県奈良市)

次回からは、桜井・高田方面へ

おわりに:さあ、次回からは奈良駅を出発して、

  • 桜井線さくらいせん(現代では「万葉まほろば線」とも案内される)

に乗り、

  • 桜井さくらい
  • 高田たかた

方面へ向かってゆきましょう!

コメント